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糖尿病の治療を長続きさせるために大切な4つのポイント
最初から目標を高く設定しすぎない糖尿病の治療を長続きさせるために一番大切なことは「最初から目標を高く設定しすぎないこと」です。多くの患者さんは、糖尿病と診断されると、最初から理想の状態に近づけよ...
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糖尿病の治療を長続きさせるために大切な4つのポイント

公開日 2015 年 03 月 19 日 | 更新日 2017 年 05 月 07 日

糖尿病の治療を長続きさせるために大切な4つのポイント
朝比奈 崇介 先生

朝比奈クリニック院長

朝比奈 崇介 先生

貴田岡 正史 先生

イムス三芳総合病院 内分泌内分泌(甲状腺)・代謝(糖尿病)センター長

貴田岡 正史 [監修]

菅野 一男 先生

医療法人社団桜一会かんの内科院長

菅野 一男 [監修]

最初から目標を高く設定しすぎない

糖尿病の治療を長続きさせるために一番大切なことは「最初から目標を高く設定しすぎないこと」です。

多くの患者さんは、糖尿病と診断されると、最初から理想の状態に近づけようと高い目標を設定してしまいがちです。目標は高く設定しすぎると、達成するのはなかなか困難になります。そのためしばしば、治療の中途で挫折してしまうのです。

継続のコツは、高い目標を一気に達成しようとするのではなく、無理のない目標を一つずつ達成していくことで、自信を積み重ねていくことです。最初は達成できそうな目標を設定し、その目標を達成するごとに、徐々に目標を高くしていくのです。

食事療法と運動療法を基本に、自分にあった治療計画を

糖尿病の治療法には、食事療法、運動療法と薬物療法があり、その組み合わせで治療を行います。大事なことは主治医の先生とよく相談して、それらについて「自分にあった治療(療養)計画を立てていくこと」です。

糖尿病治療の基本は食事療法と運動療法です。これらを行うだけで目標とする血糖コントロールに到達することが可能なら薬は不要です。飲み薬、インスリンなどの薬物療法は、食事療法と運動療法を行っても目標の血糖値に到達しない時に開始されます。

しかし、教科書的には運動療法と食事療法が糖尿病治療の基本ではありますが、もちろんすべての人が「運動をする時間があって、カロリー表示されたメニューがある食堂に通うことが出来て、誘われた飲酒の席をいつも断ることができる」わけではありません。

むしろ多くの人は運動療法や食事療法をしたくても難しい環境にあります。中には、医療者に一方的に食事療法を守りなさい、運動療法を続けなさいと言われ続けてもそれが出来ず、通院を止めて治療からドロップアウトする方がいらっしゃいます。しかしドロップアウトは何より恐ろしいことです。

通院を続ける

糖尿病になった患者さんは、合併症が酷くなることを強く恐れます。しかし実際には、治療開始がかなり遅くなったり、途中で治療からドロップアウトしなければ、そんなに簡単に透析になったり失明したり、足壊疽で切断したりはしません。

このため治療を始めた患者さんにとって大切なことは、現在の生活をよく省みて、医師とよく相談したうえで、自分に合ったドロップアウトしないような療養計画を立てること。薬物療法については、食事療法と運動療法を実行しても目標の血糖コントロールに到達しない場合に、はじめて使うと考えましょう。

しかし今の治療法が続けられないと感じた時に一番やってはいけないことは、面倒になったり、先生に怒られるのが嫌になって「病院への通院をやめてしまうこと」です。通院をやめて治療を行わない状態が長く続くと、どんどん病状が悪化し、気づいた時には手遅れの状態になっているということになりかねません。

今の治療法が続けられないと思ったら、思い切って主治医の先生に相談するようにしましょう。

ご家族のサポートは患者さんの意志に沿って

糖尿病の運動療法や食事療法は、患者さん本人の努力のみではなく、そのご家族のサポートも大切です。

しかし、患者さんが運動療法や食事療法を守れない場合に、その患者さんを叱ったり、ついうるさく言ったりしてしまうご家族がおられますが、それはよいことではありません。

療養行動を守れない患者さんは、大抵の場合、自分でも療養行動が出来ないことを悩んでいます。だから、いくら自分のために言ってくれていると理解していても、家族にそのように言われると、多くの患者さんは嫌になってやる気が起きなくなり、最終的には、周りに怒りをぶつけるようになります。

ご家族は、あくまでも患者さん本人の意志を最優先させるべきで、患者さんの意志に沿ったサポートをすることが大切です。それでも患者さんが行動を改めない場合は、どういうサポートをして欲しいのか、感情的にならず患者さんとお話をするか、医師や看護師に相談してみましょう。

北多摩地域の中核病院である公立昭和病院の内分泌・代謝内科部長として地域に根差した糖尿病治療を実践。加えて、NPO法人西東京臨床糖尿病研究会理事長として、糖尿病治療情報の共有および治療標準化を目指して、専門医、開業医間のネットワークを構築、専門的知識を持つ人材の育成等の活動を行っている。

糖尿病における医療者・患者関係を円滑に構築するため、患者心理の理解の仕方を医療者に啓蒙する「糖尿病劇場」という名のワークショップを各地で広げている。

2008年4月1日に、三鷹駅南口に、糖尿病・内分泌疾患・内科専門の「かんの内科」を開設。東京医科歯科大学、武蔵野赤十字病院、糖尿病学会、内分泌学会などでの診療・活動を通じて培った経験を、糖尿病・高血圧症・高脂血症・甲状腺疾患・動脈硬化症(脳梗塞、狭心症・心筋梗塞、足壊疽)などで苦しんでいる患者さんの診療に役立てており、メタボリックシンドロームなどで明らかな症状のない方の動脈硬化を進ませないようにするためのアプローチにも重点をおいている。食事療法、運動療法を駆使し、必要に応じて最適な薬の選択を行い、元気に長く豊かな人生を楽しむためのサポートをするために経験豊富な専門医、専門看護師、管理栄養士、運動トレーナー、フットケア専門家が一体となっている。
内分泌専門医として、甲状腺疾患、下垂体・副腎疾患(原発性アルドステロン症、クッシング症候群、先端巨大症、プロラクチノーマ、尿崩症など)の診断・治療を行う。

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