インタビュー

糖尿病とがんの関係―がんを予防し、早期発見するために

糖尿病とがんの関係―がんを予防し、早期発見するために
植木 彬夫 先生

東京医科大学 名誉教授

植木 彬夫 先生

菅野 一男 先生

かんの内科 院長

菅野 一男 先生

貴田岡 正史 先生

医療法人社団 明芳会 イムス三芳総合病院 内分泌(甲状腺)・代謝(糖尿病)センター センター長

貴田岡 正史 先生

この記事の最終更新は2015年03月25日です。

糖尿病になると正常な人のおよそ1.2~1.3倍がんになりやすくなると言われています。糖尿病とがんを引き起こす要因となる共通リスクとしては、加齢、肥満、不規則な食事や運動不足が挙げられます。糖尿病になるとがんになりやすくなるのは、糖尿病になった時の高血糖とインスリン抵抗性、それに引き続く高インスリン血症のためです。

インスリンには細胞を増殖する作用があると言われますが、がんは細胞の増殖と密接に関係していて、高インスリン血症になるとがんになりやすくなります。また、高血糖による血管の炎症とともに高インスリン血症は、動脈硬化を促進します。このように、糖尿病による高インスリン血症は細胞増殖を通して、がんとも動脈硬化とも関連しているのです。

糖尿病患者さんの食事療法、運動療法、禁煙、節酒は、がんのリスクを減少させる可能性があると言われています。また、糖尿病患者さんは性別・年齢に応じて、適切に科学的に根拠のあるがんのスクリーニングを受診しましょう。

がんを予防するためには糖尿病や生活習慣病をしっかりとコントロールすること、そして適切に検診を受けることが大切です。

糖尿病と癌に関する日本糖尿病学会と日本癌学会による医師・医療者への提言:要約, 糖尿病, (2013)

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