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糖尿病は遺伝する?
ご家族に糖尿病の方がいらっしゃる場合、それは明確に糖尿病になる「リスク」といえます。そういう意味で、糖尿病は遺伝すると考えることができます。糖尿病になりやすくなる遺伝子持っていると糖尿病になりや...
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糖尿病は遺伝する?

公開日 2015 年 04 月 22 日 | 更新日 2017 年 05 月 07 日

糖尿病は遺伝する?
矢島 賢 先生

国家公務員共済組合連合会立川病院内科医長

矢島 賢 先生

貴田岡 正史 先生

イムス三芳総合病院 内分泌内分泌(甲状腺)・代謝(糖尿病)センター長

貴田岡 正史 [監修]

菅野 一男 先生

医療法人社団桜一会かんの内科院長

菅野 一男 [監修]

ご家族に糖尿病の方がいらっしゃる場合、それは明確に糖尿病になる「リスク」といえます。そういう意味で、糖尿病は遺伝すると考えることができます。

糖尿病になりやすくなる遺伝子

持っていると糖尿病になりやすくなるという遺伝子が既に何種類か報告されています。しかし、それを持っていても発病しない人も多くいます。糖尿病は遺伝の因子に加え、環境因子も大切です。

糖尿病になりやすくなる遺伝子を持っている上に、食べ過ぎ、運動不足、肥満、加齢、ストレス、などの様々な環境因子が加わることにより、糖尿病が発病します。

遺伝的な素因が関与するレベル

遺伝的な素因が関与するレベル

生活習慣も遺伝する?

意味合いは少し異なりますが「生活習慣も遺伝する?」という考え方があります。同じ環境で生活すると食生活の好みが親から子に伝わっていくということがよくあります。味が濃く脂っこい食べ物が食生活の好みを生活習慣の遺伝と考えることができそうです。また、家族が運動をあまりしない環境にいると運動をしなくなったり、家族が運動が好きだと運動をするにようになったりという環境的要因が伝わるということもあり得ます。

このような生活習慣の共有という観点からも、家族に糖尿病の人がいる場合は、毎年健診を受ける、太らないように努力をするなどの対策が大切です。ただ、それでも糖尿病の発病を免れられない場合もあります。

日本人は糖尿病になりやすい?

糖尿病のうち1型糖尿病の頻度は、日本人が欧米人に比べて明らかに低く、 10-数10分の1程度と言われています。

しかし、2型糖尿病では、患者の数は人口比にすると日本では欧米の1.5-2倍であると考えられています。 欧米人に比べると、日本人は摂取エネルギー量が少なく、肥満者も少ないにも関わらず、2型糖尿病が高頻度です。これは、日本人が2型糖尿病になりやすい体質を持っているためと考えられます。

日本人はこれまで穀物が中心の低脂肪かつ低カロリーの食事が中心でした。その結果、日本人の遺伝子には、過剰摂取されたカロリーを処理する仕組みが育たっていないと考えられています。その状況に対し、飽食の時代を迎えて摂取エネルギー量や栄養素バランスの変化が加わりました。そのため、日本人で糖尿病が急増したのだと考えられます。

参考文献

京都大学糖尿病・内分泌・栄養内科, 遺伝的体質と糖尿病, http://metab-kyoto-u.jp/to_patient/online/a006.html

糖尿病および内分泌疾患の診療を専門とし、詳細な合併症の検索や丁寧な療養指導には定評がある。一般社団法人臨床糖尿病支援ネットワークにおいても活動し、地域の糖尿病診療のレベルアップに貢献している。

北多摩地域の中核病院である公立昭和病院の内分泌・代謝内科部長として地域に根差した糖尿病治療を実践。加えて、NPO法人西東京臨床糖尿病研究会理事長として、糖尿病治療情報の共有および治療標準化を目指して、専門医、開業医間のネットワークを構築、専門的知識を持つ人材の育成等の活動を行っている。

2008年4月1日に、三鷹駅南口に、糖尿病・内分泌疾患・内科専門の「かんの内科」を開設。東京医科歯科大学、武蔵野赤十字病院、糖尿病学会、内分泌学会などでの診療・活動を通じて培った経験を、糖尿病・高血圧症・高脂血症・甲状腺疾患・動脈硬化症(脳梗塞、狭心症・心筋梗塞、足壊疽)などで苦しんでいる患者さんの診療に役立てており、メタボリックシンドロームなどで明らかな症状のない方の動脈硬化を進ませないようにするためのアプローチにも重点をおいている。食事療法、運動療法を駆使し、必要に応じて最適な薬の選択を行い、元気に長く豊かな人生を楽しむためのサポートをするために経験豊富な専門医、専門看護師、管理栄養士、運動トレーナー、フットケア専門家が一体となっている。
内分泌専門医として、甲状腺疾患、下垂体・副腎疾患(原発性アルドステロン症、クッシング症候群、先端巨大症、プロラクチノーマ、尿崩症など)の診断・治療を行う。

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