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関節リウマチとはどんな病気か?―病気の特徴と原因
私たちが日常の生活を送る中で、体を動かすことは欠かすことができません。普段意識することはありませんが、日常の中で行う動作は、筋肉や靱帯、そして骨格によって維持されています。特に複数の骨をつなぐ「...
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関節リウマチとはどんな病気か?―病気の特徴と原因

公開日 2015 年 07 月 20 日 | 更新日 2017 年 05 月 08 日

関節リウマチとはどんな病気か?―病気の特徴と原因
井畑 淳 先生

国立病院機構横浜医療センターリウマチ科部長

井畑 淳 先生

私たちが日常の生活を送る中で、体を動かすことは欠かすことができません。普段意識することはありませんが、日常の中で行う動作は、筋肉や靱帯、そして骨格によって維持されています。特に複数の骨をつなぐ「関節」は、日常の動作や運動機能に大きな関連があります。この関節に生じる疾病が関節リウマチですが、具体的にはどのような病気なのでしょうか。横浜市立大学大学院医学研究科病態免疫制御内科学特任研究員の井畑淳先生にお話をお聞きしました。

関節リウマチは関節の腫れや痛みが起こるのが特徴

関節リウマチ(英語ではrheumatoid arthritis: RAと略すことも)は、関節に腫れや痛みが生じやすい特徴があります。
人間の体には、生命維持に関わる物質や病原体が侵入した時に、それらの排除を行う「免疫」というシステムが存在します。関節リウマチは、本来ならば体を守るはずの免疫システムが、関節の細胞を攻撃する誤作動を起こすことによって、全身に炎症が起こり、関節に腫れや痛みが生じる病気です。なお、関節リウマチは人にうつる病気ではありません。

関節の構造 2つの骨と軟骨・スムーズな人体の動きを司る関節液と滑膜

 

関節の構造

関節の構造

人間の体の中で、手指・手首・肘・肩・脊椎・大腿骨・膝・踵の8箇所は、2つの骨が連結する構造になっています。もっとも、2つの骨はつながっておらず、骨の間にクッションの役割をする軟骨が存在します。2つの骨と軟骨は、滑膜と呼ばれる膜に覆われており、内部は潤滑油の働きをする滑液とよばれる液体で満たされています。そのため、二つの骨がこすれ合ったりすることはなく、スムーズに体を動かすことができる仕組みとなっています。

滑膜の炎症と増殖が痛みと運動を阻害する原因

ところが関節リウマチを発症すると、関節の中の2つの骨をつなぐ滑膜が、体を守る免疫システムの誤作動によって攻撃されてしまいます。この結果、滑膜の炎症や増殖を生じるようになり、関節の腫れや痛みが感じられるになります。治療を行わないで放置しておくと、関節を構成する骨や軟骨、腱が破壊されて、ついには関節自体が変形していきます。そのため、日常動作や運動が著しく制限されるようになります。

確立されたRA(関節リウマチ)

確立されたRA(関節リウマチ)

関節リウマチの詳細な原因は、研究が進んだ今も、未解明の部分を残しています。しかしこの病気に悩む方は女性のほうが多いことがわかっています。東京女子医科大学の統計データでは(IORRAによる)男性が20%、女性が80%であることがわかっています。また、リウマチ患者さんのサポートや様々な情報提供を行っている日本リウマチ友の会によると、男性患者の割合が10%であるのにたいして、女性患者の割合が90%とかなりの開きがあることがわかっています。

かつて関節リウマチは、治ることがない難病と言われていました。しかしながら、医学研究の進歩により、現在では関節の痛みや炎症が起きない状態を維持する(寛解といいます)治療法が実現しています。
関節リウマチの病状が進行した場合は、外科的な治療が必要となりますが、早期に発見し、治療を開始すれば、薬物療法を中心とした、生活や身体に負担をかけにくい治療で寛解を目指すことが可能です。

記事1:関節リウマチとはどんな病気か?―病気の特徴と原因
記事2:関節リウマチの原因は何か。なぜ・どのようにして発症するのか?
記事3:関節リウマチの症状とは。朝、関節のこわばりを感じたら要注意
記事4:関節リウマチの検査―医師の診察以外にレントゲン・超音波・MRIなどの画像診断も重視
記事5:関節リウマチの治療―リハビリテーション・薬物療法・手術療法を踏まえて適切な治療ができる病院を探す

横浜市立大学医学部を卒業後、横浜市立大学大学院病態免疫制御内科学教室にて研究を行う。生体の免疫に深く関わる感染症・リウマチ・血液内科・呼吸器内科に精通。広範な知見と経験をもとに、膠原病リウマチ内科で診療に携わると同時に、後進の育成にも力を注いでいる。

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