脊椎(背骨)は、体幹部と頭部を支え、二足歩行により私たちの体が受ける衝撃を吸収しています。このように、人間が日常動作や姿勢維持を不自由なく行うために重要な役割を果たしている脊椎が骨折したり脱臼してしまう「脊椎損傷」とは、どのような原因により起こることが多いのでしょうか。また、脊椎損傷のリスクが高い年齢や職業といったものはあるのでしょうか。国際医療福祉大学三田病院・脊椎脊髄センター副センター長の朝本俊司先生にお伺いしました。
背骨の骨折や脱臼の総称「脊椎損傷」の原因のほとんどは、交通事故を含めた転倒・転落など、「偶発的事故」です。交通事故と転倒・転落をわけて統計をとる専門家もいますが、意図的に転落や事故を起こす人はごく少数ですから、私は偶発的という点で共通しているこれらの事故をひとかたまりとして考えています。この考えに基づいて自身の臨床経験から推測すると、おそらく脊椎損傷の原因の8~9割程度は偶発的事故が占めているのではないかと思われます。
脊椎損傷の患者さんの大多数は高齢者です。これは加齢により骨密度が低下し、骨が脆くなっているからです。高齢者の方の場合、偶発的事故による衝撃で骨折や脱臼を来す「脊椎外傷」も多いのですが、稀に日常動作により骨折してしまう例もあります。
たとえば、入浴時に浴槽を跨ごうとしたときや咳込んだときに脊椎を損傷する方もいらっしゃいます。これらの動作や咳・くしゃみなどは、いずれも「しないように」と制限できる性質のものではないため、日常動作による脊椎損傷の予防法というものは残念ながらありません。
脊椎損傷に「男女どちらがなりやすい」といった性差はありません。しかし、壮年期(40~50代周辺)の患者さんには男性が多くみられます。この理由は、工事現場や建設現場など高所での作業を行う職業に就かれている方の多くは男性だからです。これらの仕事中に高所から転落し、脊椎を損傷して運ばれてくる患者さんも一定数いらっしゃいます。
記事3「脊椎損傷の検査と診断-情報を集め、多角的な視点で損傷部位を見極める」で詳しくお話ししますが、仕事中に転倒や転落事故が起こった場合は、「どのように落ちたか(転んだか)」を目撃された同僚の方の情報が、正しい診断に際し非常に重要になるため、患者さんと共に病院に来ていただくことをお願いしています。
また、頻度は極めて稀ですが、スポーツも脊椎損傷の原因として挙げられます。脊椎損傷の原因となるスポーツは、ほとんどがプレーヤー同士の激しい接触がある「コンタクトスポーツ」で、具体的にはラグビー、アメリカンフットボール、アイスホッケー、またプロレスなどの格闘技が挙げられます。とはいえ、プレー中に脊椎損傷が高頻度で起こっているとしたら、そもそもこれらはスポーツとして成り立ちません。
私は日本体育協会公認スポーツドクターとして、プロの方からアマチュアの方まで多くのアスリートの治療にもあたってきましたが、その経験を踏まえて考えても、脊椎損傷の原因がスポーツであるケースは全体の1割未満程度です。
これらをまとめると、繰り返しにはなりますが、脊椎損傷の原因の圧倒的多数を占めるのは“交通事故を含めた転倒・転落などの偶発的事故”になります。
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事故による腰椎圧迫骨折
一年前に事故で腰椎圧迫骨折して入院して、三ヶ月入院して退院してからは、近くの整形外科でリハビリと電気治療を10ヶ月程したのですが全然、痛みも引かずに治りそうに無いので違う病院に行ったら、MRIを取って来る様に言われ撮ると、普通は、骨は真っ黒に写っているが圧迫骨折した骨は、白く写っていて先生も、おかしいと言うだけで、根本的な治療方針を言うてくれずに、とりあえずリハビリして言うけど…それでは前の整形外科と同じと思って、この先は…どうすれば治るのか分からない。総合病院で診てもらうか、それとももう一度違う脊椎専門の整形外科に行く方がいいか分からない。
痛みがありにも出来ません
腰が痛み 3年まえから 痛みがり手術はできない 痛みがあるので 歩くと痛みがあり大変見たいです
頚椎症とは治るのでしょうか
半年くらい前から首の痛みをかかえている家族が病院に行ったところ、頚椎症と診断されました。 首の骨が2箇所潰れていると言われ 理学療法士によるリハビリと 病院で電気?をあてる治療をするとのことです。 原因や治るのかどうかがあやふやなのですが、 潰れてしまった首の骨はリハビリで元に戻ることはあるのでしょうか? なお、一回目の診察時に電気を当てたところ痛みは軽減されたそうです。
二度目の放射線治療で心配なこと
肺がんで放射線治療を連続5回やることになりましたが、土日をまたぐと二日途切れますが、間をあけても問題ありませんか。素人考えでは集中治療の効果がそがれると思うのですが、気にするほどのことではないですか。主治医と会うのは治療計画を聞く日で大分先になるため、その前に通常どうなのかを知りたく質問しました。待つ時間が長いと色んなことが気になって困ります。あと放射線は二度目で線量も累積されるかもしれないため(前回は障害副作用何もなし)治療中の障害として、肋骨の骨折、晩期の副作用として肺臓炎や脊髄の損傷があるそうですが、まれとのことと言われますがかなり覚悟しておいた方がよいですかね。覚悟が決まらなくてすいません。
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