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意外と知らない生活習慣病-睡眠時無呼吸症候群とは
生活習慣病というとすでにご紹介した糖尿病や高血圧などが有名ですが、自覚のない生活習慣病として睡眠時無呼吸症候群が注目を集めています。糖尿病や睡眠時無呼吸症候群をはじめとした生活習慣病の治療を行っ...
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意外と知らない生活習慣病-睡眠時無呼吸症候群とは

公開日 2016 年 03 月 30 日 | 更新日 2018 年 04 月 23 日

意外と知らない生活習慣病-睡眠時無呼吸症候群とは
朝倉 太郎 先生

鶴間かねしろ内科クリニック 院長

朝倉 太郎 先生

金城 瑞樹 先生

東林間かねしろ内科クリニック 院長

金城 瑞樹 先生

生活習慣病というとすでにご紹介した糖尿病や高血圧などが有名ですが、自覚のない生活習慣病として睡眠時無呼吸症候群が注目を集めています。糖尿病や睡眠時無呼吸症候群をはじめとした生活習慣病の治療を行っている、東林間かねしろ内科クリニック(神奈川県相模原市)院長 金城瑞樹先生と、鶴間かねしろクリニック(神奈川県大和市)院長 朝倉太郎先生にお話しいただきました。

睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apena Syndrome)とは

睡眠時に気道がふさがれることなどが原因で呼吸が止まってしまう症状

眠っている間の出来事のため本人の自覚がないことが多く、家族など身近な人の指摘がきっかけで検査を受け、病気が発覚するケースも少なくありません。

睡眠時無呼吸性根群の診断基準

睡眠時無呼吸症候群の具体的な診断基準について確認してみましょう。

気道での空気の流れが止まった状態が10秒以上続くことを「無呼吸」といいます。この無呼吸の状態が7時間の間に30回以上、もしくは1時間のうちに5回以上確認できれば、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。

睡眠時無呼吸症候群は原因によって2種類ある

閉塞性(OSA)と中枢性(CSA)

睡眠時無呼吸症候群は寝ている時に「いびき」が止まるというイメージがありますが、睡眠時無呼吸症候群は、いびきをかくタイプの閉塞性(OSA)と、いびきをかかない中枢性(CSA)のもの、この2種類に分けることができます。

前者の閉塞性のものは、口や鼻から吸い込んだ酸素を肺へと届ける気道がふさがってしまうことがきっかけになって起こります。睡眠時無呼吸症候群の多くはこの閉塞性のものに該当するのですが、原因としては肥満による脂肪のつき過ぎや扁桃の肥大、ほかにも骨格的な要素が含まれていることもあります。骨格が小さい方の場合、少し脂肪がついただけでも気道がふさがれやすくなってしまうのです。

一方、後者の中枢性のものは、脳のコントロールがうまく効かなくなることが原因となります。脳は全身のいたるところに命令を出すいわば司令塔のような存在ですが、この指令塔に問題があるため呼吸が止まってしまうのです。先にご紹介した閉塞性のように気道に問題があるということではありません。

睡眠時無呼吸症候群が注目され始めた理由

睡眠時無呼吸症候群を含む生活習慣病が広く認知されてきたため

以前は加齢が病気の発症や進行のカギを握っていると考えられていた生活習慣病ですが、今では患者さんの生活習慣の積み重ねが原因になってきているということ、そして肥満との関連も明らかになってきました。

睡眠時無呼吸症候群は寝ている間に現れる症状なので、無自覚のうちに睡眠時無呼吸症候群になっている患者さんは実は多いと考えられています。そして、該当しているにも関わらず、睡眠時無呼吸症候群のことを知らない方が非常に多いのです。自覚症状が少なく病気の知名度も低い睡眠時無呼吸症候群ですが、日本国内での潜在患者は200~300万人に上るともいわれている、とても身近な生活習慣病のひとつなのです。

ここで一度、睡眠時無呼吸症候群と診断された方に多く見られる症状を確認してみましょ う。

睡眠時無呼吸症候群が疑われる自覚症状

・いびきをかいている、もしくはいびきをかいていると指摘されたことがある

・睡眠中に呼吸が止まっていると指摘されたことがある

・苦しくて目が覚める

・夜中にトイレに何度も目が覚める

・口が乾く

・いつも眠気を感じる

・居眠りしてしまう

・倦怠感(だるさ・疲れ)を感じる

・仕事に対して集中することができない

・朝起きたときに頭痛を感じる

ほかにも、高血圧の薬の効果が薄い、心臓に持病がある、肥満・糖尿病と診断された、痛風や脂肪肝であるといった方は、そうでない方に比べてリスクが高くなると言われています。

症状には個人差がありますが、もしこうした症状に心当たりがある、または家族から指摘されたことがある場合は、一度睡眠時無呼吸症候群の検査を受けることをおすすめしています。

睡眠時無呼吸症候群の治療方法

睡眠時無呼吸症候群の治療には症状を緩和させるために行う対症療法と、根本的な原因を取り除く根治療法があります。具体的にはにはCPAP療法・マウスピースの使用、根治療法には外科的手術があります。

睡眠時無呼吸症候群の治療方法①CPAP療法(経鼻的持続陽圧呼吸療法)

寝ている間に無呼吸がおこらないよう、酸素を送るCPAP装置を使って気道に空気を常に送り続けておくことで気道を開く方法のことです。このCPAP療法は睡眠時無呼吸症候群の治療として、日本国内や欧米で最も採用されている治療方法です。

CPAP装置を使用した場合と使用しなかった場合を比較したとき、CPAP装置を使用した治療の方が心筋梗塞や脳卒中などの発症率も減少したデータもあることから、CPAP療法は睡眠時無呼吸症候群に治療に対して非常に効果があるということができるでしょう。 CPAP装置の使用に関しても、事前に主治医や医療機関のスタッフから説明を受けることができます。また、CPAP装置は医療機関を通じてレンタルすることができることもCPAP療法が多く採用される理由のひとつです。

東林間かねしろクリニック(神奈川県相模原市)および鶴間かねしろクリニック(神奈川県大和市)でも、睡眠時無呼吸症候群と診断した患者さんに対してこのCPAPによる治療を行っています。 

睡眠時無呼吸症候群の治療方法②マウスピース

睡眠時無呼吸症候群の症状が軽度のときには、気道を広く保つためにマウスピースを装着する方法もあります。この目的は、無呼吸やいびきを防ぐことです。ただし、マウスピー スの作成の経験があり、睡眠時無呼吸症候群に関する知識を持つ歯科医に依頼する必要があります。

睡眠時無呼吸症候群の治療方法③外科的療法

睡眠時無呼吸症候群の原因が閉塞性の場合、気道をふさぐ原因になっている部位を切除することもあります。この時切除するのは扁桃や軟口蓋(のどちんこ)ですが、切除してから数年後に再発する例も少なくありません。

睡眠時無呼吸症候群は治療すれば生活の質を改善できることが多い

潜在的な方を含めると、日本における睡眠時無呼吸症候群の患者さんは200~300万人ともいわれています。しかし、この睡眠時無呼吸症候群は治療効果が非常に高い病気です。これまでだるさや集中力の低下を感じていても、睡眠時無呼吸症候群の治療を開始するとこれらの症状が改善された方が非常に多いです。

睡眠時無呼吸症候群は生活習慣病なので、肥満が原因なら肥満の解消をするなど生活の根本的な見直しが必要となり、治療には時間がかかることが多いです。治療には保険が適用されることが多いので、睡眠時無呼吸症候群の自覚症状に心当たりがあるときには、肥満や生活習慣病の治療を専門に行っている医療機関や呼吸器内科での検査を受けることをお勧めします。

横浜市立大学大学院医学研究科卒業。聖隷横浜病院内科に勤務した後、鶴間かねしろ内科クリニック(神奈川県大和市)での勤務を開始。院長として勤務するかたわら、母校の横浜市立大学大学院医学研究科分子薬理神経生物学教室で客員研究員として教鞭を執る。
来院した患者さんがどのような治療を求めているのか、コミュニケーションを通じて引き出せるよう患者さんが話しやすい環境を作れるように心がけている。
かねしろ内科クリニック: http://www.kaneshiro-naika.com/

横浜市立大学医学部卒業。大学院在籍時東京都老人医療センターで研修後、横浜市立大学付属浦舟病院(現・横浜市立大付属市民総合医療センター)糖尿病外来を担当し臨床経験を積む。その後、活躍の場を横浜労災病院糖尿病外来に移し、2005年にかねしろ内科クリニック開院。
糖尿病の患者さんが「話しやすく、通いたくなるような楽しいクリニック」づくりを目指す。
かねしろ内科クリニック: http://www.kaneshiro-naika.com/

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