インタビュー

ペインクリニックで治療できる痛み・部位・病気

ペインクリニックで治療できる痛み・部位・病気
井関 雅子 先生

順天堂大学 医学部 麻酔科学・ペインクリニック講座 教授 (大学院医学研究科疼痛制御学 教授併任)

井関 雅子 先生

この記事の最終更新は2016年04月17日です。

記事1:ペインクリニックとは」では、ペインクリニックの役割や受診のタイミングなどについてお伝えしました。ここでは、治療できる痛み・部位・病気などについて順天堂大学医学部附属順天堂医院 麻酔科学・ペインクリニック教室 教授の井関雅子先生にお話をお伺いしました。

●原疾患(もともと持っている病気)の根治治療が困難な痛み

がんに伴う痛み(がんが直接原因している痛み、がん治療による痛み:化学療法・放射線療法・手術後疼痛)、がんに直接関係のない他の疾患から発生した痛み)

●原疾患の治療となる痛み

三叉神経痛(顔の表面で激痛が数十秒ほど起こること)

◎脊椎疾患(頸椎・腰椎)

頭痛

 

●痛みだけが残っている病態

糖尿病などの代謝障害

帯状疱疹後の神経痛

◎術後や外傷骨折後の長引く痛み

脳梗塞後の手足の痛み

 

●痛みの原因が不明な場合

◎高齢化など

 

●原疾患の治療が痛みの緩和につながる疾患

胃潰瘍・胆石・尿管結石など(胃潰瘍は抗潰瘍薬の投薬、胆石・尿管結石などは投薬や手術などで治療する)

 

頭・顔・首・肩・胸・背中・腹部・腰・脚・骨盤内・陰部など体全体の痛みが対象となります

 

■頭痛全般(片頭痛や肩こりが原因の緊張型頭痛など)

■顔面痛

■三叉神経痛

■帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛

椎間板ヘルニア変形性脊椎症などの頚や腰の脊椎疾患一般

肩関節周囲炎(いわゆる五十肩。肩関節が痛み、関節の動きが悪くなる)

胸郭出口症候群(鎖骨や肋骨周辺の筋肉が血管や神経の通り道を圧迫し、肩甲骨周辺や腕・手指にしびれやだるさ、痛み等の症状を起こす症状)

■がん性疼痛

■閉塞性動脈硬化

バージャー病(四肢の末梢動脈の内膜の炎症により動脈に閉塞を起こし、血流障害が生じる病気)、

膠原病

■術後痛全般

■複合性局所疼痛症候群

■幻肢痛(すでに切断したはずの手足がまだあるように思われ、痛むこと) 

■糖尿病による手足の神経痛 など

 

なお、順天堂大学医学部附属順天堂医院 麻酔科・ペインクリニックを受診される方(初診)の内訳は以下のようになっています。

      (※参考:順天堂大学医学部附属順天堂医院 麻酔科・ペインクリニック内診療実績

 

 

 

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