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【緊急】災害時に「てんかん」発作が起こった場合の対応

【緊急】災害時に「てんかん」発作が起こった場合の対応
中里 信和 先生

東北大学大学院医学系研究科 てんかん学分野教授

中里 信和 先生

この記事の最終更新は2016年04月18日です。

平成28年4月15日、熊本県熊本地方に発生した最大震度7の地震では、被害にあわれました方々に心からお見舞いを申し上げます。一日も早い復旧をお祈りいたします。

弊社サイトでは、「てんかん」についての基礎知識や対処法についてまとめた記事を配信しております。ぜひご覧ください。

<追加情報>

現在被災地では、保険証なしで医療機関を受診でき、また処方箋なしの抗てんかん薬の受け取りが可能になっています。

以下の情報をご確認ください。

>厚生労働省九州厚生局 平成28年熊本地震の被災に伴う保険診療関係等及び診療報酬の取扱いについて(平成28年4月18日付)
https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/kyushu/info/saigai/documents/280418_02.pdf
>厚生労働省ホームページ 平成28年熊本地震関連情報
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121713.html

①「静岡てんかん・神経医療センター」では、熊本地震に伴い24時間体制で開設しているホットラインがあります。てんかんのあるご本人はもちろん、ご家族や一般の方、医療関係の方から、てんかんの診療や支援に関するご相談を受けつけているようですので、ぜひご利用ください。

◆電話:054-246-4618

◆メール: support@shizuokamind.org, epilepsy.hotline@gmail.com

詳しくはこちら⇒http://www.shizuokamind.org/contact-address/#c3

 

②「日本てんかん学会」では、熊本県内のてんかん学会会員の皆さまへ向け、抗てんかん薬不足など医療現場での支援、関係者などへの啓発用パンフレットの用意などの支援を行っているようです。何か相談がある場合は、学会事務局へのお問い合わせを検討ください。

◆電話・FAX:042-345-2522

◆メール: jes-oas★umin.ac.jp

(★部分を @ に変更し、E-MAILアドレスをご利用ください。)

詳しくはこちら⇒http://square.umin.ac.jp/jes/news-all/252-2016416-.html

てんかんの基礎知識と災害時の注意点>

てんかんの発作では、「全身の痙攣(けいれん)」や「意識を失う」などを想像する方も多いですが、発作にはいろいろなタイプがあります。

「てんかんとは――誰でも何歳からでも発症する可能性のある病気」

https://medicalnote.jp/contents/150327-000001-RPWNLF

発作が起こると自分自身で安全を確保するのは困難となるかも知れません。そのため、できるだけ早い段階で、安全な場所に身を置くことが大切です。災害時には、発作が心配で避難所に行けない方がいるかも知れませんが、まずは安全確保ができるような場所へと移動するようにしましょう。

発作時に周囲の人が無理に押さえつけたりするのはかえって危険です。発作が起こった場合は、周囲の状況に気を配り、安全の確保に努めましょう。例えば、周囲に尖ったものなど、けがの危険性のあるものはないか、高温のストーブや水場など事故につながるものはないかに注意して、気をつけてあげることが重要です。

てんかん発作の対処法――発作時の対処法を本人と周囲が知っておこう」

https://medicalnote.jp/contents/150502-000001-ELBTCZ

てんかんの薬は切らさずに服用することが大切です。災害時には、かかりつけの病院で薬を処方してもらえない場合もありますが、てんかんの薬は種類と量を覚えていればどこでももらえます。病院では現在、薬は枯渇していないので心配いりません。

ストレス自体がてんかんに直接影響を与えるというわけではないのですが、睡眠不足だと発作が起きやすくなります。ストレスは睡眠不足にもつながるので、難しいかも知れませんが、できるだけストレスを上手に処理していけるようにしましょう。

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