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乳がんの治療ー手術をする場合の選択肢について
乳がんの治療は、患者さんによってさまざまです。まず手術を行うのか、それとも薬物療法中心の治療を行っていくのか、その判断は患者さんの状態・がんの進行度・しこりの大きさ・転移の状況などさまざまな要因...
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公開日 : 2018 年 01 月 11 日
更新日 : 2018 年 01 月 11 日

乳がんの治療ー手術をする場合の選択肢について

乳がんの治療は、患者さんによってさまざまです。まず手術を行うのか、それとも薬物療法中心の治療を行っていくのか、その判断は患者さんの状態・がんの進行度・しこりの大きさ・転移の状況などさまざまな要因から総合的に決めていく必要があります。

また「手術」という治療方法ひとつをとっても、がんの状態はどうなのか、術後どのような胸の形を望まれるのかによって、いくつかの選択肢が存在します。近年では、乳房を温存できる手術、シリコン製人工乳房で胸の形を取り戻す手術など、よりよい手術方法が登場してきており、乳がん手術の選択肢はさらに広がってきています。

 

「乳がんの治療・手術」はどのように決められていくのでしょうか。乳がん治療の適応と、一般的な手術方法について、社会医療法人 蘇西厚生会 まつなみ健康増進クリニック クリニック長の花立 史香先生にお話を伺いました。

乳がんの治療とは?

乳がんの治療選択肢

乳がんと診断された場合、乳がんの進行度や、患者さんの状態をみながら、下記のような治療法を検討していくことになります。

乳がんの治療選択

ステージ0では「手術」が治療の中心となる

ステージ0の乳がんは「非浸潤がん」とよばれます。非浸潤がんでは、がん細胞が乳腺のなかにとどまっているため、がん病変を摘出する外科療法(手術)が治療の主軸となります。

非浸潤がんの場合、適切な治療を行えば転移や再発をする可能性は低いため、多くの場合手術後の薬物療法は必要ありません。

それぞれがんの範囲によって、下記のような手術が検討されます。

 

腫瘍(がん)の範囲が小さいと考えられる場合

手術(乳房温存手術)

術後に放射線療法

 

腫瘍(がん)の範囲が広いと考えられる場合

手術(乳房切除)

原則として術後の治療はなし(必要に応じて薬物療法、希望に応じて乳房再建)

 

ステージⅠ~ⅢAでは、重症度をよく考慮して治療を検討する

一方、がん細胞が乳腺の周囲にまでひろがっている乳がん(浸潤がん:ステージⅠ~Ⅳ)では、それぞれのステージと、がんの状態によって治療が選択されます。まずはステージⅠ~ⅢAの乳がんに対する治療法をみていきましょう。

 

腫瘍が比較的小さく、広範囲な石灰化がみられない場合

手術(乳房温存手術)

原則として術後の治療はなし(必要に応じて放射線療法・薬物療法)

 

腫瘍が比較的大きく、乳房温存手術が難しい場合

手術(乳房切除)

術後に薬物療法(必要に応じて放射線療法)

※術前に明らかな腋窩(えきか)リンパ節への転移が認められる場合で、手術後に再発(局所再発)の危険性が高いと考えられる場合は、乳房切除後でも術後放射線療法を行います。

 

腫瘍が比較的大きいが、薬物療法によって腫瘍が小さくなる場合

術前に薬物治療

手術(乳房温存手術・乳房切除術 ※どちらも術前治療によって腫瘍が適切な範囲まで小さくなった場合に検討される

術後に放射線療法・薬物療法

 

ステージⅢB~Cでは全身療法が主軸となる

浸潤がんのうち、ステージⅢBとⅢCのがんは「局所進行乳がん」とよばれます。局所進行乳がんでは、ステージⅢAまでのがんと比較するとさらにがんが広がっていることが多いです。たとえば、がんが乳房の表面の皮膚や胸壁(きょうへき)にまで広がっていたり、さらに広い範囲のリンパ節にまで転移が進んでいたりする場合があります。

こうした局所進行乳がんに対する治療では、がんが乳房以外のところへ微細な転移を伴っている可能性が高くなりますので、全身療法である「薬物治療」が主な治療法として検討されます。

 

局所進行乳がん

・薬物治療による全身療法が中心

※薬物治療後に手術や放射線治療などの局所療法が追加される。

 

ステージⅣでは全身療法、原則として手術は行わない

ステージⅣの乳がんは、遠隔転移を伴っている乳がんです。

遠隔転移を伴う乳がんでは、検査で得られる全身の検査画像からがんがみつからない場合でも、目に見えない微細ながん細胞が全身に潜んでいる可能性があります。そのため、その時の検査の結果から明らかになる「がん病変」を手術によって取り除いたとしても、全身に潜むがん細胞によって、術後に体のどこかでがんを発症・再発してしまうリスクが高まります。そのため、原則としてステージⅣの乳がんには手術を検討しません。

しかし、ステージⅣの乳がんであっても、乳がん自体に痛み、出血、感染症の発症などがみられるときには、乳がんに対して手術や放射線治療などの局所療法を行うことがあります。

 

遠隔転移を伴っている乳がん

・全身療法

※場合によっては原発巣である乳がんに対して手術や放射線療法を行う

 

このように乳がんの治療では、発症初期~中程度の患者さんにはまず手術を、一方で症状が進行している患者さんには薬物療法などの全身療法を主軸として治療が進められます。

 

乳がんの手術 ―乳房切除・乳房温存・乳房再建

乳がん手術の種類

乳がんの患者さん全体でみてみると、ステージ0~Ⅱの段階で診断される方が多いといえます。そのためまずは手術を行うことになる場合が多くあります。

しかし、ひとことに手術といっても「乳房切除」「乳房温存」「乳房再建」などいくつかの選択肢があります。それぞれどういった場合に、どういった手術が選択されるのでしょうか。ここからは乳がんの手術療法について詳しくみていきましょう。

まずは乳がんの手術の種類をみてみます。これまでに下記のような手術方法などが登場してきています。

乳がんの治療選択

 

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1985年金沢大学医学部卒業後、1990年金沢大学大学院を卒業し医学博士取得。その後1991年より国立静岡病院外科、1996年より厚生連高岡病院外科、1998年より小松市民病院外科医長をつとめる。そして2005年に松波総合病院外科部長、2017年に まつなみ健康増進クリニック院長に就任する。乳腺外科を専門とし、日々多くの乳がん患者さんの診療にあたっている。

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