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医療提供体制を再考する―日本病院会 相澤孝夫先生インタビュー
一般社団法人日本病院会は「病院の向上発展と使命の遂行を図り、社会福祉増進に寄与する」ため、病院医療の質の向上を目指してさまざまな活動を行っています。その一環として同会は、2018年2月21日(水...
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医療提供体制を再考する―日本病院会 相澤孝夫先生インタビュー

公開日 2018 年 02 月 13 日 | 更新日 2018 年 02 月 13 日

医療提供体制を再考する―日本病院会 相澤孝夫先生インタビュー
相澤 孝夫 先生

社会医療法人財団慈泉会相澤病院 理事長・院長

相澤 孝夫 先生

一般社団法人 日本病院会は「病院の向上発展と使命の遂行を図り、社会福祉増進に寄与する」ため、病院医療の質の向上を目指してさまざまな活動を行っています。その一環として同会は、2018年2月21日(水)から23日(金)にかけて行われる「第4回 病院イノベーション展」に共催しています。今回は、日本病院会会長である相澤孝夫先生に近年の日本の医療が抱える課題ならびに第4回病院イノベーション展についてお話をお伺いしました。

医療の需要と供給のバランスが崩れつつある

人口構造の変化が医療に影響を及ぼす

近年の医療を取り巻く環境は大きく変化しています。そのなかでも、進行する少子高齢化とそれに伴う人口構造の変化は、医療にも大きな影響を及ぼすでしょう。

高齢化

このような時代の流れにあわせて、医療提供体制を見直していかなければなりません。それに対応せずに従来通りで進んでいけば、将来的に医療の需要と供給のバランスが大きく崩れてしまうと考えるからです。

日本全体の医療の提供体制を再考しなおすべき

必要とされる医療の把握を

このような状態を回避するためにはまず、人口比率や高齢者の数などさまざまなデータをもとに、どこにどれだけの医療が必要になるか正確に把握すべきではないでしょうか。

たとえば、都道府県が定める地域区分に、2次医療圏(入院を含む医療を提供する地域単位として設定されたもの)があります。

私は今一度、この2次医療圏の見直しが必要であると考えています。それは、地域によっては患者さんの移動が都道府県の枠すら超えて広く行われるケースがあるからです。単純に考えても埼玉県や神奈川県に住む患者さんが東京の病院に通う例は少なくないでしょう。

これが何を意味するか…つまり、2次医療圏ごとに「医師が多い」「医師が少ない」という結論をだしたとしても、そもそも2次医療圏の分け方が適切なものではない可能性もあるということです。前提条件の間違いによって出された結論は意味を持ちません。

2次医療圏の分け方はひとつの例ですが、このような形で日本全体の医療の提供体制を再考すべきと考えています。

高齢化に伴う変化への対応と総合医の必要性

活躍が期待される総合医

診察

進行する高齢化とともに、今後はいわゆるジェネラリストとしてプライマリ・ケアを提供する総合医の存在が重要になると考えています。高齢の方は一疾患だけでなく複数の健康上の問題を抱えることがしばしばあり、診療に際してさまざまな角度から対応しなければならないケースが多いからです。

日本病院会が進める病院総合医の育成

そして、これからの総合医は臨床家としてのスキルだけでなくさまざまな診療科の医師や多職種との連携を円滑に進める能力が重要になります。チームを管理するマネジメント力なども必要になるでしょう。

日本病院会でも、病院総合医の育成を2018年4月より開始する予定です[1]。このような総合医には地域の病院、診療所、在宅医療…にとどまらず地域全体の医療のグランドデザインを作り上げるべく活躍する存在になっていただけると考えています。

注1:日本病院会「日本病院会認定 病院総合医 育成事業」http://www.hospital.or.jp/sogoi/

日本病院会の情報発信―第4回 病院イノベーション展

医療機器・病院設備・病院向けサービスが一堂に会する展示会

病院イノベーション展とは、医療機器や病院設備、ITシステムや業務サービスなど病院向けサービスなどが出展する展示会です。

2018年2月21日(水)~23日(金)に開催される第4回 病院イノベーション展は大阪で開催され、280社が出展を予定しています。

日本病院会も情報発信に力を入れています。今回の病院イノベーション展でもブースを設けたり、診療報酬・医療政策・働き方改革など最新のトピックスに関連する多数の講演を企画しています。

生きた情報を手に入れる機会にしてほしい

相澤先生

先述のように今回の病院イノベーション展は、昨年に引き続き大阪で開催されます。関西や西日本地区だけにとどまらず、全国の病院関係者が最新の情報を取り入れて自分の病院に持ち帰り活用していただけると幸いです。近年は、医療業界の変化が非常に激しいと感じています。時代の流れに合わせて病院も変わっていかなければなりません。

また、本展示会の特徴の一つはさまざまな方と直接話すことができる点です。ご来場いただき、出展者や講演者を始めとするたくさんの人たちのエネルギーや思いを感じてください。

インターネットの普及によりどこにいても情報が手に入る時代になりつつあります。そのような中でぜひ「生きた情報」を手にいれる機会にしてほしいと思います。

【開催概要】

第4回 病院イノベーション展大阪

医療機器や設備、経営改善のための製品・サービスが出展

http://www.hospital-expo.jp/

・会期: 2018年2月21日(水)~23日(金)

・会場:インテックス大阪

・主催:リード エグジビション ジャパン株式会社

・共催:一般社団法人 日本病院会

・特別協力:関西広域連合

・後援:厚生労働省ほか

【お問い合わせ】

主催者 リード エグジビション ジャパン株式会社

・来場に関して

TEL: 03-5302-3039 (受付:土・日・祝除く 9:00~18:00)

FAX: 0120-744-722

E-mail: hos-vis@reedexpo.co.jp

・出展に関して

TEL: 03-3349-8509

FAX: 03-3349-4922

E-mail: hos@reedexpo.co.jp

〒163-0570 東京都新宿区西新宿1-26-2 新宿野村ビル18階

長野県松本市に位置する相澤病院の理事長であり院長。時代の要請に適応した病院経営を行い、相澤病院は日本で6番目、甲信越地方では初の「JCI」(世界各国の医療機関を評価する機構)の認定を受けている。また、地域包括ケアシステムの中心地として2016年2月に相澤東病院を開設。サービス付き高齢者住宅などの幅広い地域支援も行なっている。