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血尿は膀胱がんの初期症状?病気のサインを見逃さないために
血尿は、尿に混じる血液の量によって、肉眼で見て判断できる「肉眼的血尿」と肉眼では確認できないが赤血球が混じっている「顕微鏡的血尿」の大きく2つに分けられます。いずれにしても、血尿はさまざまな病気...
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血尿は膀胱がんの初期症状?病気のサインを見逃さないために

公開日 2018 年 05 月 09 日 | 更新日 2018 年 05 月 09 日

血尿は膀胱がんの初期症状?病気のサインを見逃さないために
加藤 伸樹 先生

九段坂病院 泌尿器科 部長

加藤 伸樹 先生

目次

血尿は、尿に混じる血液の量によって、肉眼で見て判断できる「肉眼的血尿」と肉眼では確認できないが赤血球が混じっている「顕微鏡的血尿」の大きく2つに分けられます。いずれにしても、血尿はさまざまな病気の重要なサインであり、泌尿器科で詳しく検査を行う必要があります。

血尿がみられる場合、どのような病気が疑われるのでしょうか。九段坂病院 泌尿器科部長の加藤伸樹先生にお話を伺いました。

血尿とは

肉眼的血尿と顕微鏡的血尿に分けられる

血尿とは、なんらかの原因で尿中に赤血球が混じっている状態です。

血尿は肉眼で見て判断できる「肉眼的血尿」と、肉眼では確認できないが赤血球が混じっている「顕微鏡的血尿」に大きく分けられます。

肉眼的血尿とは

肉眼的血尿とは、肉眼で見てわかる血尿のことを指します。

肉眼で見てわかる血尿というと、赤い色をした尿をイメージするかもしれません。しかし、血尿は必ずしも赤い色をしているわけではありません。赤ワインのような色から紅茶のような色、枯れ草色、黄色いけれど濁っているような麦藁色など、混じっている血液の量によってさまざまな色になります。血尿=赤いと思い込まず、尿の色に違和感があれば血尿を疑うことが大切です。

顕微鏡的血尿とは

顕微鏡的血尿とは、尿に混ざる血液が微量であるため、肉眼ではわからない血尿のことを指します。顕微鏡的血尿は、尿を採った後に遠心分離機にかけ、沈んだ細胞成分を顕微鏡で確認し、赤血球の個数を調べることによって判断されます。顕微鏡的血尿は自覚症状がほとんどないため、健診などで偶然発見されることがあります。

顕微鏡

尿潜血陽性とは

健康診断で一般的に行われている尿潜血検査は、尿に試験紙をつけて色の変化をみる検査です。簡便でスクリーニングに適しています。尿潜血検査では尿のなかに赤血球があるかどうかを調べますが、ミオグロビンなど、赤血球以外の物質にも陽性反応を示すことがあります。つまり、検査結果が陽性であっても、必ずしも血尿であるとは限りません。また、女性は月経血の混入によって陽性となる場合があります。

そのため尿潜血検査で陽性反応が出た場合には、本当に血尿であるかどうか、より詳しく検査を行う必要があります。

血尿の原因

血尿の原因にはさまざまな病気がありますが、血尿がみられた場合、まずは、がん、尿路結石、膀胱炎などの尿路感染症を疑います。

がん

膀胱がんや腎がん、腎盂がん、尿管がん、前立腺がんといったがんの症状として、血尿があらわれます。

膀胱がんについて、詳しくは記事2『膀胱がんとは?一度でも血尿がみられたら要注意』をご覧ください。

尿路結石

尿路結石とは、腎臓、尿管、膀胱、尿道といった尿路に結石ができる病気です。結石の大きさや結石ができる部位によって症状は異なりますが、尿管や尿道に結石が引っ掛かった場合には肉眼的血尿がみられることがあります。

尿路感染症

尿路感染症とは、細菌感染によって尿路に炎症が起こる病気です。代表的な尿路感染症には腎盂腎炎や膀胱炎や尿道炎などがあります。

これら以外にも、血尿がみられた場合にはさまざまな病気が疑われます。

血尿と痛み

血尿に痛みをともなう場合には、膀胱炎や尿路結石を疑います。

膀胱炎は、膀胱に細菌が入り炎症を起こす病気で、排尿のおわりに痛みをともなうことが多いです。また、尿路結石の場合、結石の存在する部位によって、血尿に腰痛や下腹部の激しい痛みや排尿時の瞬間的な痛みをともないます。

側背を抑えている人

血尿がみられた場合の検査内容

血尿がみられた場合には、尿を採取して原因となる病気を調べます。

尿を用いて行う検査には以下があります。

尿検査

尿検査では、糖分や蛋白、赤血球、白血球など、尿に含まれる成分を調べます。尿中にみられる成分によって、さまざまな病気の可能性を疑います

尿培養検査

尿培養検査とは、尿に含まれる細菌を培地で増殖させる検査です。尿培養検査によって膀胱炎や尿道炎などの尿路感染症の可能性を調べます。細菌が検出されれば、その種類と治療効果のある薬の判定をします。

尿細胞診検査

尿細胞診検査とは、尿の細胞を調べて悪性細胞の有無を確認する検査です。尿細胞診検査の結果は、一般的に5段階に分類されます。陽性反応を示す4ないし5に分類された場合には、がんの疑いが強いとされています。

膀胱がんが疑われる場合には、さらに膀胱鏡検査や造影CT検査を行います。

膀胱がんの検査については、記事4『膀胱がんの検査について』をご覧ください。

試験管

血尿が起きたら?

泌尿器科を受診する

血尿はさまざまな病気のサインです。いつもと尿の色が違う、尿が濁っていると感じた場合には、泌尿器科を受診していただきたいと思います。

記事3『膀胱がんの症状とは?初期症状から進行した場合の症状まで』で詳しくお話ししますが、血尿が一度でもみられた場合、膀胱がんの初期症状である可能性があります。血尿がおさまっても、必ず泌尿器科で検査を受けることが大切です。

九段坂病院 泌尿器科 部長。
膀胱癌をはじめ、前立腺癌や腎癌などの悪性腫瘍の治療に精力的に取り組む。

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