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「地域のみなさまから選ばれる病院でありたい」函館市医師会病院の信念と取り組み
広大な北海道の道南地域に位置する函館市医師会病院は、北海道で唯一の医師会立病院であり、道南地域では2か所ある地域医療支援病院のうちのひとつです。これまで地域のかかりつけ医と連携を図り、患者さんや...
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「地域のみなさまから選ばれる病院でありたい」函館市医師会病院の信念と取り組み

公開日 2018 年 04 月 22 日 | 更新日 2018 年 06 月 28 日

「地域のみなさまから選ばれる病院でありたい」函館市医師会病院の信念と取り組み
本原 敏司 先生

公益社団法人函館市医師会 函館市医師会病院 病院長

本原 敏司 先生

広大な北海道の道南地域に位置する函館市医師会病院は、北海道で唯一の医師会立病院であり、道南地域では2か所ある地域医療支援病院のうちのひとつです。これまで地域のかかりつけ医と連携を図り、患者さんや地域のみなさまの健康サポートに努めてきました。患者さんを第一に考え、道南地域の発展に貢献し続けてきた同院の院長である、本原 敏司先生にお話を伺いました。

函館市医師会病院の沿革と概要

当院は1985年に「紹介型病院」「開放型病院」として開院しました。開院当初から「安全で良質な医療を温かい心で提供させていただき、患者さんとかかりつけ医に選ばれる病院を目指す」ことをモットーに、これまでスタッフ一同励んで参りました。1999年には「地域医療支援病院」に指定され、地域の病院やクリニックに対し、ニーズにあった役割分担と連携・後方支援を行なっています。2018年現在、14の診療科と240の病床(一般病床149・地域包括ケア病床47・障害者病床44)を持つ医療機関となりました。

病院外観(画像提供:函館市医師会病院)

函館市医師会病院の特徴・強み

北海道で唯一の医師会立病院として、地域医療支援病院として

当院は、北海道で唯一の医師会立病院です。開設当初より医師会員の先生方からの紹介患者さんを中心に、多くの患者さんの健康に寄りそってきました。診療に当たっては、基本的にほかの医療機関からの「紹介状」が必要となります。そのため患者さんには少々ご不便をおかけしてしまいますが、2018年3月現在、医療機関からの紹介率は90%以上を超えています。質の高い医療を提供するのはもとより、地域の医療従事者に向けた研修会や講演会も定期的に開催しており、道南地域の医療の発展に貢献することを目標としています。

地域医療支援病院講演会のようす(画像提供:函館市医師会病院)

糖尿病患者さんへの細やかなアプローチ

当院は、240床という病床に対して、糖尿病患者の入院数が比較的多く、地域の医療機関から紹介いただいた糖尿病患者さんに細やかなアプローチを行っています。まず、2週間という期限を定めて患者さんに入院いただき、各種検査や適切な食事量などをしっかりと患者さんに学んでいただきます。その後、患者さんにあわせた治療方針を決定し、退院後に備えての食事指導をしっかりと行います。退院後は病状を確認するため、定期的に通院をお願いしています。

また、定期的に開催している糖尿病講座では、入院している患者さん以外の参加も受け付けています。

糖尿病教室(画像提供:函館市医師会病院)

地域包括ケア病棟の役割

当院は、地域包括ケアシステムを支援する地域包括ケア病棟47床を有し、急性期を脱した後の他院からの患者の受入れと並行して、在宅(施設等)からの急性憎悪患者も積極的に受入れ、リハビリや退院復帰支援に繋げています。ここでは入院前から専任の多職種スタッフが係わることで、退院に向けた様々な課題と向き合い、関係多職種によるカンファレンスなどを経て、在宅復帰に深く係わりを持つことで、地域医療支援病院としての役割を担っています。

口腔ケアに関して歯科医師会との連携(画像提供:函館市医師会病院)

リハビリテーション課でのサポート

当院のリハビリテーション課では、かかりつけ医・急性期病院・院内各診療科の医師から紹介を受けた患者さんに対して、各資格を持ったスタッフが、患者さんの回復・維持をサポートします。

リハビリのようす(画像提供:函館市医師会病院)

当院で患者さんのリハビリをお手伝いするスタッフは以下の通りです。

理学療法士

患者さんが活動的に過ごすことができるように、ベッドから「起きる」→「立ち上がる」→「歩く」までの動作を安全に行えるように手助けします。

作業療法士

ご飯を食べる・お風呂に入る・トイレで排泄するなど、患者さんが身の回りの動作を行うために必要な能力を回復させるためにサポートします。家事や余暇活動を含めた生きる喜びを感じられる生活へのお手伝いをします。

言語聴覚士

言語障害や聴覚障害によるコミュニケーション力の低下や、上手に噛めない・飲み込めないなどの嚥下障害へのサポートを行います。

専門医による質の高い医療を提供

当院は開設当初より、内科・外科に特化した急性期病院として尽力してきましたが、近年では地域包括ケア病棟や障害者病棟での慢性期疾患への医療も提供しています。

内視鏡検査(画像提供:函館市医師会病院)
内視鏡検査(画像提供:函館市医師会病院)
循環器カテーテル治療(画像提供:函館市医師会病院)
循環器カテーテル治療(画像提供:函館市医師会病院)
オペ風景(画像提供:函館市医師会病院)

内科はそれぞれ各科の専門分野に分かれ診察し、専門医による質の高い医療の提供を行なっています。各科の医師数と、対象としている主な疾患は以下の通りです。(*1)

外科

スタッフ数:5名

対象疾患:腹部疾患(消化管・膵胆肝など)・胸部疾患・乳がん・内分泌疾患・ヘルニア・体表疾患(小外科手術)

麻酔科

スタッフ数:2名

消化器科

スタッフ数:2名

対象疾患:消化器・消化管疾患全般

神経内科

スタッフ数:2名

対象疾患:神経難病など

糖尿病・代謝内科

スタッフ数:1名

対象疾患:糖尿病・脂質異常症・甲状腺疾患・副腎疾患

循環器科

スタッフ数:3名

対象疾患:虚血性腎疾患・心不全・高血圧症・末梢血管障害など 

治療  :PMI、PCI、EVTなどの血管内治療  

放射線科

スタッフ数:1名

対象疾患:各種画像検査・診断など 

治療  :バセドウ病のアイソトープ治療、分化型甲状腺癌による甲状腺全摘後の外来アブレーション、IVR(Interventional Radiology)

リハビリテーション科 

スタッフ数:1名

対象疾患(疾患別リハ):がん患者リハビリ、呼吸器Ⅰ、脳血管Ⅰ、廃用Ⅰ、運動器Ⅰなど

整形外科 

スタッフ数:1名

対象疾患:整形外科疾患全般(骨折・脊髄炎・脊柱管狭窄症、腰椎症、ヘルニアなど)

1これらの従業員の配置状況は現在の実態とは異なる場合があります。

函館市医師会病院の取り組み

地域医療連携センター「クローバー」

当院には地域医療連携センター「クローバー」があります。クローバーでは、外来受診や各種検査のご予約はもちろん、入院・退院・転院に関するご相談、医療ソーシャルワーカーや看護師による医療相談、患者さんやそのご家族・かかりつけ医の先生へのサポートを行っています。

地域医療連携センターのスタッフのみなさま(画像提供:函館市医師会病院)

クローバーをご利用いただきますと、事前に時間を指定できるので待ち時間が少なく、申込書などの記入も不要となります。また、医療に関するご相談は、プライバシー保護の個室をご用意させていただいているため、安心してご活用いただけます。

連携室での受付風景(画像提供:函館市医師会病院)

当センターでご予約が可能な診断・検査は以下の通りです。

  • 紹介外来診療のご予約
  • 各種健康診断のご予約
  • 健康診断後の二次検査や外来受診のご予約
  • CT、MRI、RI検査のご予約
  • 胃カメラ、大腸カメラのご予約
  • 腹部、腎動脈、下肢静脈、頸動脈の超音波検査のご予約
  • 栄養指導のご予約
  • PEG(胃瘻)造設、交換のご予約 など

本原院長からのメッセージ

 

当院は地域のみなさまに安心・安全な医療を提供するために、開院当初からスタッフ一丸となって歩んできました。紹介率90%を誇る紹介型病院としてはもちろん、平成29年4月には函館市より委託を受け、病院内に「函館市医療・介護連携支援センター」も開設しました。今後は、医療支援=在宅医療(訪問看護・訪問リハビリ)の拠点病院となることも構想しています。

今後も、安心・安全な医療を提供できる病院として、一人でも多くの患者さんをサポートできるよう努力して参ります。