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神経内分泌がん(NEC)の原因と症状について
神経内分泌腫瘍(NET)はG1、G2、G3とグレードが分けられており、G3にあたるものが神経内分泌がん(NEC)といわれています。NECは、NETのG1、G2と原因遺伝子や形状が異なるため、G1...
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神経内分泌がん(NEC)の原因と症状について

公開日 2018 年 08 月 06 日 | 更新日 2018 年 08 月 06 日

神経内分泌がん(NEC)の原因と症状について
市川 靖史 先生

横浜市立大学大学院医学研究科がん総合医科学主任教授 横浜市立大学附属病院臨床腫瘍科・乳腺外科 部長

市川 靖史 先生

小林 規俊 先生

公立大学法人 横浜市立大学 がん総合医科学 横浜市立大学附属病院 臨床腫瘍科 講師

小林 規俊 先生

目次

神経内分泌腫瘍(NET)はG1、G2、G3とグレードが分けられており、G3にあたるものが神経内分泌がん(NEC)といわれています。NECは、NETのG1、G2と原因遺伝子や形状が異なるため、G1、G2とは違う検査や治療が必要です。

今回は、横浜市立大学附属病院の市川靖史先生と小林規俊先生に、NECの原因や症状、特徴についてお話しを伺いました。

神経内分泌がん(NEC)の原因

NECを発症する原因は、まだ解明されていません。しかし、通常のがん細胞の一部が、より質の悪いがん細胞であるNECに変化することによって発症するといわれています。そして、NECである質の悪いがん細胞は、通常のがん細胞よりも増殖する速度が早いため、通常のがん細胞の多くが、より質の悪い細胞になり、結果的にNECががん細胞の多くを占めることになります。

神経内分泌がん(NEC)の症状

人体模型

NECは、通常のそれぞれの臓器のがんと似た症状が現れます。たとえば、胃のNECの場合は、胃がんに似た症状で、膵臓のNECは膵臓がんに似た症状、大腸のNECは大腸がんに似た症状が現れます。NETの症状のように、低血糖症*などのホルモン機能の異常が現れることはほとんどありません。

低血糖症…血液中の糖分が少なくなる病気で、動悸や疲労感、倦怠感などの症状が現れる

(NETの症状について詳しくは、記事『増加傾向にある神経内分泌腫瘍(NET)とは。膵臓だけではなく全身の臓器に発生する希少疾患』をご参照ください)

胃がんの症状

胃がんの場合、初期はあまり自覚症状が現れません。進行すると、

  • 胃痛
  • 胸やけ
  • 吐き気
  • 食欲不振

などの症状が現れます。

膵臓がんの症状

胃がんと同様に、初期はあまり自覚症状が現れません。進行すると、

  • 腹痛
  • 腰や背中の痛み
  • 食欲不振
  • 黄疸(おうだん)(肝臓や血液の異常で皮膚や粘膜が黄色くなること)

などの症状が現れます。

大腸がんの症状

胃がん・膵臓がんと同様に、初期はあまり自覚症状が現れません。進行すると、

  • 腹痛
  • 血便や下痢と便秘を繰り返すなどの便の変化
  • 貧血

などの症状が現れます。

神経内分泌腫瘍(NET)と比較した神経内分泌がん(NEC)の特徴 

NETのG1、G2とNECを比較すると、NECは早期に全身に転移しやすい傾向があります。また、同じ範囲にがん細胞が転移したとしても、NECの患者さんはNETの患者さんよりも、症状が重症化することが多いといわれています。

NETを発症する患者さんの平均年齢は、消化管NETが59.8歳、膵NETが57.6歳と若年者です。しかし、NECを発症しやすい年齢は、それぞれの臓器の通常のがんと同じ年齢です。

(NETの概要について詳しくは、記事『増加傾向にある神経内分泌腫瘍(NET)とは。膵臓だけではなく全身の臓器に発生する希少疾患』をご参照ください)

(NETのG1、G2の治療法について詳しくは、記事『欧米で実績のある神経内分泌腫瘍(NET)の新しい治療―ペプチド受容体放射性核種療法(PRRT)とは』をご参照ください)

神経内分泌がん(NEC)を早期に発見する方法とは

小林先生

NECをみつけるための検診はありません。がんが発見されてから、腫瘍の性質(核分裂像・Ki-67)などを検査してから、NECと診断します。そのため、通常のがん検診を受けることがNECを見つけ、治療することにつながります。

(NECの検査について詳しくは、記事2『神経内分泌がん(NEC)の検査 画像検査と病理検査を行う』をご参照ください) 

 

神経内分泌腫瘍(NET) (市川靖史先生・小林規俊先生)の連載記事

北海道大学医学部を卒業後、沖縄県立中部病院を経て現在は横浜市立大学がん総合医科学講座で主任教授を務める。乳がん、消化器がんなど悪性腫瘍の薬物療法を中心としたがん治療全般を専門とする。治験や臨床研究に企画・立案から取り組むとともに、がん治療のもうひとつの柱である緩和医療の充実にも力を注いでいる。

膵臓がん、神経内分泌腫瘍、膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)、胆道がんの診断と治療を中心に、臨床・研究を行っている。特に神経内分泌腫瘍では、先進的な診断、治療を行っている。