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やけど
やけど(熱傷)とは、皮膚や口のなかなどのからだの表面を覆っている細胞や組織が強い熱のストレスを受けて損傷する病気のことです。日常生活では、熱湯や油、ライターやコンロの火などが原因として多いですが...
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皮膚

やけど(やけど)

更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
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やけどとは

やけど(熱傷)とは、皮膚や口のなかなどのからだの表面を覆っている細胞や組織が強い熱のストレスを受けて損傷する病気のことです。日常生活では、熱湯や油、ライターやコンロの火などが原因として多いですが、海水浴などで日焼けすることも、実はやけどの軽い状態のひとつです。やけどにはその重症度に応じて、大きく分けて4段階があり、それぞれの症状と予後が異なってきます。
もっとも軽いⅠ度熱傷は皮膚のもっとも浅い表皮のやけどで、皮膚は赤くなり熱をもちますが水ぶくれはなく、痛みも強くありません。
Ⅱ度熱傷は真皮とよばれる層に至るやけどで、水ぶくれができますが、赤い水ぶくれができる浅達性Ⅱ度熱傷はやけどの跡を目立つほどには残しません。
一方、深達性Ⅱ度熱傷は真皮の深いところに達するもので、白い水ぶくれができ、将来やけどの跡が残ってしまう恐れがあります。
もっとも重症となるⅢ度熱傷は、さらに奥深くにある皮下組織に至るやけどで、皮膚に光沢が出たりなめした革のような肌になったりしますが、痛みはありません。しかし、皮膚が全層にわたって強く損傷してしまい、皮膚が伸び縮みしなくなるだけでなく、感染にとても弱くなってしまい、大変危険な状態になることもあります。

詳しくはこちらを参照ください。
https://medicalnote.jp/contents/170524-003-IH

原因

やけどの原因は、上にも述べたように強い熱のストレスが皮膚や粘膜にかかることです。熱湯や油、コンロの火などだけでなく、アスファルトやフローリングの床に強く皮膚がこすれて摩擦熱が原因となることもあります。やけどというと、熱いものがかかったときのものを思いつくと思いますが、使い捨てカイロのようにほどほどに温かいものであっても、長時間直接皮膚にあてておくことでやけどになることもあります(低温やけど)。

症状

やけどの症状は、損傷が皮膚のどの層にまで達したのかによってさまざまであり、重症度ややけど跡の残り方についても異なってきます。皮膚以外の症状として、熱が出たりのどの渇きなどの脱水を訴えることが多くなります。
Ⅰ度熱傷:皮膚の最も上側である表皮だけが損傷を受けた状態です。
日焼けや軽症のやけどの場合、皮膚の表皮のみ損傷を受けており、症状は皮がむける、すこしひりひりするといった程度でおさまります。
Ⅱ度熱傷:表皮に加え、真皮にまで障害が及んでいる状態であり、Ⅱ度熱傷の特徴は水ぶくれ(水泡)ができることです。
浅達性(せんたつせい)Ⅱ度熱傷:真皮の浅い部分まで障害が及ぶやけどであり、基本的には2週間程度で治癒します。治癒した跡は色素沈着や色素脱色が残るといった程度でおさまります。
深達性(しんたつせい)Ⅱ度熱傷:真皮の深い部分まで障害が及ぶやけどであり、浅達性Ⅱ度熱傷よりも治癒に時間がかかり、時には3~4週間ほどかかる場合もあります。やけどの傷跡が赤く盛り上がるケロイドや肥厚性瘢痕、ときにはひきつれや拘縮が残ることがあります。
Ⅲ度熱傷:表皮から真皮までの皮膚の全層が損傷を受け、さらに皮下組織にまでや障害が及んでいる状態であり、Ⅱ度熱傷よりもさらに治癒に時間を要し、その後の障害も大きくなります。皮膚は光沢をもつようになったりなめし革のようになったりして、放っておくと感染の原因となります。痛みをセンサーする神経終末自体も損傷するため、痛みをもはや感じません。
詳しくはこちらを参照ください。
https://medicalnote.jp/contents/170524-003-IH
https://medicalnote.jp/contents/170524-004-TC

検査・診断

やけどの検査は十分な診察と問診による、重症度の評価です。どのようにやけどを負ったのか、どのように処置をしたのか(洗浄、冷却、保湿など)、痛みはあるのか、全身の皮膚のうち何%にやけどがあるのか、などがすべて治療方針に直結する重要なポイントとなります。さらに、やけどの原因が火事や大きな火がかかったような場合には、熱い空気を吸い込んでしまった可能性があり、放っておくと気道熱傷という窒息の原因となる危険な状態になることもあります。したがって、鼻毛が焦げていないかどうか、口の中にススがついていないかどうか、必要があれば気管支鏡検査を行って気管粘膜にやけどが及んでいないかどうかを評価することもあります。

治療

やけどの治療は、患者さんの自宅でも応急処置ができるものと、医療機関を受診して受けるべき治療があります。
まず、自宅ではすぐに流水で5分程度冷やします。汚い水や油などが原因である場合には、痛みがあったとしてもよく洗い流すことが重要です。さらに、やけどの部位からは水分が出て行ってしまうので、濡れたタオルやガーゼなどで湿度を保ちながら医療機関を受診する準備をします。
医療機関では、やけどの重症度とひろがり(受傷面積)を評価したうえで、原則としては洗浄、ワセリンや抗生物質または炎症を抑える薬剤入りの軟膏をつけたガーゼや被覆剤、またはラップで覆います。一方、もっとも重症なⅢ度熱傷については、放っておくと感染の原因となりますので、いずれは熱傷部位を取り除く必要があります(デブリドマン)。さらに、Ⅲ度熱傷が胸のまわりに広くできてしまった場合には、皮膚が伸び縮みできなくなり呼吸ができなくなる恐れもあるため、熱傷部位に切れ目を入れる処置を行うこともあります(減張切開)。
詳しくはこちらを参照ください。
https://medicalnote.jp/contents/161110-004-MH

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