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Brain
インフルエンザ脳症
インフルエンザ脳症とは、インフルエンザに伴って発症する、意識障害を主な症状とする病気です。 インフルエンザを発症した後に、意識や言葉、行動などに異変が生じ、ときに生命に関わることもあります...
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脳
更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
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2017 年 04 月 25 日
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概要

インフルエンザ脳症とは、インフルエンザに伴って発症する、意識障害を主な症状とする病気です。

インフルエンザを発症した後に、意識や言葉、行動などに異変が生じ、ときに生命に関わることもあります。そのため、インフルエンザ脳症を発症した場合は、入院による集中的な治療が必要とされます。

インフルエンザ脳症は、主に5歳頃までの小さなお子さんにみられる病気として知られていますが、大人が発症するケースもあります。

原因

インフルエンザ脳症は、インフルエンザにかかったあと、何らかの理由によって脳内で異常が起こることで発症すると考えられています。具体的には、脳浮腫と脳圧亢進を主な症状とする脳の血管内皮細胞の透過性亢進状態により引き起こされると考えられています。

インフルエンザウイルスは、既にインフルエンザにかかっている人の唾液や鼻水などを近くで吸い込むことにより感染します。

症状

インフルエンザ脳症の主な症状は、意識障害、けいれん、異常な行動の3つです。

意識障害

具体的には以下のような症状がみられます。

  • ぼーっとする
  • 人の名前や自分のいる場所がわからない
  • 今日が何月何日なのかがわからない
  • 眠ってしまう

など

重症の意識障害の場合、呼びかけたり刺激したりしても起きないことがあります。

けいれん

全身または体の一部がぴくぴく、ガクガクと動くことです。けいれんが15分以上続く場合や、繰り返す場合は特に注意が必要です。

異常な言動

異常な言動とは以下のような言動です。

  • 幻覚が生じる
  • 意味の通らない言葉を喋る
  • ろれつが回らない
  • 突然恐怖や怒りを表す

など

インフルエンザ脳症では、発熱も高い割合でみられます。また、成人のインフルエンザ脳症は小児より少ないものの、症状の重症度においては軽視できないと考えられています。

検査・診断

問診と診察、意識障害などの神経所見からインフルエンザ脳症を疑ったときには、頭部CT検査を行います。頭部CT画像からは、以下の特徴が確認されます。

  • 本来なら白くみえるはずの脳全体または一部が灰色にみえる
  • 脳と脊髄のつなぎ目である脳幹がむくんでいる
  • 脳幹のまわりのスペースが狭くなっている
  • 白質と灰白質の境がわかりづらい(皮髄境界不鮮明)

インフルエンザ脳症と確定診断がついた場合は治療を開始します。これらの検査以外に、脳波検査や脳MRI検査を行うこともあります。

また、意識障害の原因となる他の病気と見極めのため、必要に応じて血液検査や尿検査を行うこともあります。血液検査や尿検査は全身状態を把握するためにも役立ちます。このほか、インフルエンザ抗原検査、ウイルス分離、ペア血清抗体価測定を行うことでインフルエンザ感染後であることが確認できます。

治療

インフルエンザ脳症は、ときに生命に関わる危険な病気となりうることもあります。そのため、まずは生命を守るために全身状態の管理を行う必要があります。具体的には、集中治療室などに入院して、意識レベル、血圧、脈拍、呼吸、体温や尿量、酸素飽和度などを管理します。

その上で、原因となるインフルエンザウイルスに対する抗ウイルス薬を使用します。また、炎症による脳浮腫を改善するために大量のステロイドを用いたパルス療法や、免疫グロブリンの大量投与などを行い、患者さんの免疫系が活性化することを防ぎます。このほか、けいれんが生じたときにはけいれんを予防するための薬物治療を行ったり、炎症によって脳の圧力が高まった場合には脳圧を下げる点滴を行います。