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Intestines
サルモネラ腸炎
サルモネラ腸炎とは、サルモネラという細菌によって引き起こされる腸炎のことを指します。細菌が原因である食中毒のひとつです。 現代の日本においてもサルモネラによる食中毒が起こることはまれではな...
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大腸・小腸

サルモネラ腸炎さるもねらちょうきん

更新日時: 2017 年 09 月 13 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 09 月 13 日
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概要

サルモネラ腸炎とは、サルモネラという細菌によって引き起こされる腸炎のことを指します。細菌が原因である食中毒のひとつです。

現代の日本においてもサルモネラによる食中毒が起こることはまれではなく、一度発生すると多くの人が同時にサルモネラ腸炎を発症する事例(集団感染)もあります。

サルモネラは、日本において代表的な食中毒の原因菌といえます。

原因

サルモネラに汚染された食品を経口摂取することで腸炎が発症します。

サルモネラは自然界に広く生息している細菌で、家畜(トリ、ブタ、ウシなど)の腸管内にも存在しています。

そのため、たとえば卵やウシのレバーなどの食物がサルモネラに汚染されていることがあり、これらの食材を調理不十分な状態で摂食するとサルモネラ腸炎が発症します。

また、サルモネラはペットとして飼育される動物に生息することもあります。ペットと濃厚接触をすると、サルモネラが人の体内に入り込む可能性があります。

このように、食品の摂取からおこる食中毒とは違った状況で、サルモネラ腸炎が発症するケースもあります。

症状

原因となるサルモネラを体内に取り入れてから、通常8〜48時間ほどの潜伏期間を経た後に症状が出現します。サルモネラは、いわゆる胃腸炎症状を引き起こします。

具体的には、吐き気や嘔吐など上部消化管症状からはじまり、時間経過と共に腹痛、下痢などの症状が現れます。消化器症状として、血便がみられることもあります。

下痢の程度は人によってさまざまですが、時に1週間以上継続することもあります。また、一日に10回以上の下痢が起こることもあり、サルモネラ腸炎の経過中に重い脱水に陥ることもあります。特に小児や高齢者では重篤化するリスクが高いといえます。

そのほか、消化管に関連した症状以外に、発熱やけいれん、意識障害などの症状を伴うこともあります。

検査・診断

サルモネラ腸炎の診断は、便の中に含まれるサルモネラ菌を培養検査で特定することでなされます。また、炎症状態が酷く、症状が重篤(非常に重い)な場合には、全身状態をより正確に確認することを目的として、血液検査や尿検査などをおこないます。

血液検査では、炎症反応(白血球やCRPなど)、電解質異常(ナトリウムやカリウムなど)、腎機能障害(クレアチニンなど)などの項目を確認します。

治療

発熱や胃腸炎症状に対しての対症療法(原因ではなく症状に対しての治療)が中心です。消化器症状に対しては脱水にならないような対応をおこない、発熱に対しては場合によって解熱剤の使用が検討されます。

脱水対策としては、水分や電解質、糖分をバランスよく摂取することが重要です。病気の発症時期は特に吐き気が強く、多くの水分や食事を摂取することが難しいことがあります。この状況であっても、経口補液を少量ずつであっても構わないので可能な量摂取することが重要です。経口摂取がままならない場合や下痢が重篤な場合には、点滴での水分補給が検討されます。

また、下痢症状が重篤化することもありますが、原則的に下痢止めの使用は行いません。これは、下痢止めを使用すると、サルモネラ菌の体外への排泄が遅れてしまい、サルモネラ腸炎が完治するまでの時間がより長くなることが懸念されるためです。

さらに、サルモネラ腸炎では抗生物質の使用も検討されます。抗生物質を使用するかどうかは、全身の状態や経過などによっても異なるため、医師の指示を守ることが大切です。

予防

サルモネラ腸炎を予防するためには、日常生活のなかで注意を払うことも大切です。たとえば、サルモネラで汚染されている可能性がある食品に対しては、しっかりと加熱処理を行うことが大切です。

日本では生卵を食べる食文化がありますが、この摂食方法はサルモネラ菌を体内に取り込むリスクを伴います。生食が可能な卵であることを確認のうえ、消費期限を遵守した形で食べることが大切です。