クリップする
URLを入力して
記事をクリップしましょう
指定された URL のページが見つかりません
Noimage s500x350
トキソプラズマ症
トキソプラズマ症とは、トキソプラズマ(Toxoplasma gondii)と呼ばれる原虫によって引き起こされる感染症の一種です。 トキソプラズマはネコやヒトなど、さまざまな動物に感染性を示...
クリップに失敗しました
クリップ とは
記事にコメントをつけて保存することが出来ます。検索機能であとで検索しやすいキーワードをつけたり、読み返し用のメモを入れておくと便利です。
また、記事を読んで疑問に思ったこと、わからないことなどをコメントに書き、「医療チームのコメントを許可する」を選んで頂いた場合は、医師や看護師が解説をメールにてお送りする場合があります。
※ クリップ内容は外部に公開されません

トキソプラズマ症ときそぷらずましょう

更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
掲載しました。
閉じる

概要

トキソプラズマ症とは、トキソプラズマ(Toxoplasma gondii)と呼ばれる原虫によって引き起こされる感染症の一種です。

トキソプラズマはネコやヒトなど、さまざまな動物に感染性を示すことが知られています。ヒトへの感染は、主として病原体に汚染された生肉や加熱不十分な肉を食べたりすることで成立し、その他、トキソプラズマに汚染された土やネコの糞に触れたりしても成立します。

基本的に、健康な方がトキソプラズマに感染しても大事に至ることは多くはありませんが、エイズ患者などが免疫は低下している方が感染すると、病気が重篤化することがあります。また、妊婦がトキソプラズマに初めて感染すると、胎児に影響を及ぼしてTORCH症候群に進展することがあります。

原因

トキソプラズマは、ヒトやネコなど恒温動物(体温をほぼ一定に保つ動物)に感染可能ですが、実際に有性生殖ができるかどうかはネコへの感染に関わっています。

トキソプラズマに初感染したネコの腸内では、感染成立から約2週間は病原体が有性生殖にて増殖します。腸内で増殖した病原体は糞など排泄物を介して周囲の環境にばらまかれる可能性があります。また、ブタなど家畜類がトキソプラズマに感染していた場合、その肉を加熱不十分な状態で食べるとヒトへの感染が成立することもあります。

ほかにも、トキソプラズマに汚染された土壌や水に触れるなどして、口や目などからトキソプラズマを体内に取り込むことで感染が成立することもあります。

トキソプラズマ症は、妊婦が初めて感染すると、胎児に中枢神経障害を始めとする重篤な健康被害を起こすことがあると知られています。

症状

トキソプラズマ症は、健康な方が感染した場合は無症状で経過し、自然に治癒してしまうことが一般的です。しかし、HIV患者など免疫の低下した方や、妊娠中の女性が感染した場合や大きな健康被害をもたらす可能性があります。

妊娠中の女性

妊娠中の女性がトキソプラズマに感染すると、胎盤を介して胎児が垂直感染を起こすことがあります。

胎児に現れる障害は、流産や死産、中枢神経障害などで、網脈絡膜炎などによる視力障害も問題になります。トキソプラズマを含むいくつかの病原体は、母体が感染すると胎児に健康障害を引き起こすことが知られており、これらはTORCH症候群と呼ばれています。

HIV感染者

HIVなどのように免疫機能が著しく障害を受けると、体内に潜んでいたトキソプラズマが再活性化して、脳炎や肺炎、脈絡網膜炎などを発症したり、けいれん、意識障害、視力障害、咳などの症状を呈したりするようになります。

検査・診断

トキソプラズマ症では、免疫が機能することでIgGやIgMといった抗体が産生されるため、血液検査を実施してこれら抗体値を測定します。抗体値の測定以外では、PCR法と呼ばれる検査方法を実施して、トキソプラズマ特有の遺伝子を検出できるか調べる方法もあります。

また、トキソプラズマ感染症では脳炎や脈絡網膜炎などを発症していることもあるため、必要に応じて頭部CT、MRI、眼底検査など実施します。

治療

トキソプラズマ症の治療では、アセチルスピラマイシンなどの治療薬を使用します。特に妊婦の感染が確認された場合には、胎児への影響を考慮して速やかに治療を開始します。

トキソプラズマは、トキソプラズマで汚染された生肉や加熱不十分な肉、ネコの糞汚染された土を介して感染します。そのため、妊娠前後は肉類は十分加熱したものを食べるようにし、またネコとの接触機会を減らす、ガーデニング時は手袋をして素手で土を触らないようにする、手をよく洗うなどの予防策の実施が重要になります。

トキソプラズマ症の記事を読む

トキソプラズマ症の記事にご協力いただいている医師