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マラリア
マラリアは、マラリア原虫に感染することにより発症する病気を指します。「ハマダラカ」という蚊を介してヒトに感染するマラリア原虫は、2017年現在、熱帯熱マラリア・四日熱マラリア・三日熱マラリア・卵...
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マラリアまらりあ

更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
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概要

マラリアは、マラリア原虫に感染することにより発症する病気を指します。「ハマダラカ」という蚊を介してヒトに感染するマラリア原虫は、2017年現在、熱帯熱マラリア・四日熱マラリア・三日熱マラリア・卵形マラリア・サルマラリアの5種類が知られています。世界的にもっとも多いのは三日熱マラリアで、重症化しやすいのは熱帯熱マラリアだといわれています。

マラリアは、高温多湿・雨が多い地域で多く見られます。マラリア流行地に訪れる際には注意が必要です。もっともリスクが高い地域はサハラ以南のアフリカです。加えて、東南アジア、ラテンアメリカ、中東、合わせて世界91の国や地域でマラリアの感染が確認されています。先進国における輸入マラリアにも留意する必要があります。

原因

マラリアは、マラリア原虫に感染することで引き起こされる病気です。熱帯熱マラリア原虫 (Plasmodium falciparum)・四日熱マラリア原虫(Plasmodium malariae)・三日熱マラリア原虫(Plasmodium vivax)・卵形マラリア原虫(Plasmodium ovale)の4種類がヒトに感染し、マラリアを引き起こすことが古くから知られています。

加えて近年では、サルにしか感染しないと思われていたマラリア(Plasmodium knowlesi) がヒトにも感染することがわかり、世界で感染例も複数報告されています。

マラリアはヒトからヒトに感染するのではなく、「ハマダラカ」という蚊によって媒介されます。マラリア原虫は蚊の腸の中に潜んでおり、メスの蚊が吸血する際に蚊の唾液を介してヒトに感染します。マラリアに感染しているヒトが蚊に刺されると、その蚊がマラリアに感染し、別のヒトへと病気を運ぶことになります。

症状

マラリアに感染した場合に認められる初期症状として、高熱 (38度後半から40度前後)、熱にともなう悪寒、頭痛、筋肉痛、関節痛、下痢、嘔吐などが挙げられます。症状が重くなると、意識障害・低血糖・腎障害・多臓器不全といった症状が引き起こされることがあります。妊婦さんや小児、免疫力の弱い方は重症化しやすいため、特に注意が必要です。

発症までの潜伏期間はどれくらい?

マラリア原虫の種類によって、感染から症状が出るまでの潜伏期間が異なりますが、数週間以内に発症することが一般的です。
しかし、三日熱マラリア原虫や卵形マラリア原虫の場合には、感染したマラリア原虫が肝細胞で眠り続け、長期間を経て発症した症例も報告されています。症状が出る数週間前にマラリア流行地へ渡航した場合は、その渡航先と渡航期間などを医師にきちんと伝えることが大切です。

検査・診断

マラリアの代表的な検査は、赤血球中にマラリア原虫がいるか顕微鏡で直接確認する方法です。血液を採取し、スライドグラスに薄くのばして「血液塗抹標本 (血液スメア)」を作製します。この標本をギムザ染色という方法で染め、顕微鏡を用いて観察します。

感染原因となっているマラリア原虫により、赤血球内に確認できる形態や特徴は異なるため、原虫の鑑別(見分けること)が可能な場合もあります。また、アクリジンオレンジ染色が利用されることもあります。

1回の検査ではマラリア原虫がみつからない場合もあるため、12時間ごとを目安に最低でも3回の検査が行われます。 顕微鏡による診断が難しい地域などでは、マラリア原虫特異抗原を検出する迅速診断キットが広く利用されていますが、その感度や正確性などの面から日本では一般的に使用されていません。

このほか、PCR法を用いてマラリア原虫の核酸を検出する方法もあります。設備や時間などが制約されることがありますが、既知の5種類のマラリア原虫を区別することができ、検出感度が高いといった利点があります。

治療

マラリア治療で重要となるのは、早期に発見し適切な治療を開始することです。治療開始が遅れてしまうと、重症化する危険性が高くなります。発病して早い段階では内服薬、症状が重くなっている場合は点滴による治療が行われます。

また、熱帯熱マラリアは一部薬剤に対する耐性が認められる場合があると報告されていることから、熱帯熱マラリアとそれ以外のマラリアでは使用される薬剤が異なります。

熱帯熱マラリアで合併症がない場合は、アルテミシニンをベースとした併用療法(ACT)がもっとも効果的とされています。合併症がある重症熱帯熱マラリアでは、ただちに治療を要し、アルテミシニン系をベースとした併用療法と補助療法、それに続く輸液などの支持療法が必要です。

感染してから症状が現れるまでの潜伏期間は、感染したマラリアの種類によって異なります。マラリア流行地を訪れた数週間後に発熱した場合には、早めに医療機関を受診することが大切です。その際、流行地への渡航歴があることを医師に伝えるとよいでしょう。

予防

予防法としては、殺虫剤入りの蚊帳や殺虫剤を使用して、ハマダラカを駆除することが最大の予防法です。あるいはDEETという蚊の忌避剤を塗布・スプレーすることも行われます。 また、抗マラリア薬も予防に一定の効果があります。
WHO(世界保健機関)では感染リスクの高い地域に住む妊娠初期以降の妊婦に対して、スルファドキシン−ピリメタリンを一定の期間ごとに投薬することを推奨しています。同様にこれらの危険地域の子どもに対しても、同じ薬剤を3回断続的に投薬することを推奨しています。

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