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レプトスピラ症
レプトスピラ症とは、レプトスピラ菌によって引き起こされる感染症です。レプトスピラ菌はネズミやイヌなどの哺乳類に感染し、動物の尿中に排泄されることから、土壌や水が汚染されます。人は、汚染された水な...
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レプトスピラ症れぷとすぴらしょう

更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
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概要

レプトスピラ症とは、レプトスピラ菌によって引き起こされる感染症です。レプトスピラ菌はネズミやイヌなどの哺乳類に感染し、動物の尿中に排泄されることから、土壌や水が汚染されます。人は、汚染された水などの環境に接触することにより感染します。感染しても症状がないか、ごく軽い感冒様症状ですむことが多いですが、なかには黄疸、腎障害などの重篤な症状を呈することもあります。

レプトスピラ症は、ブラジルやタイ、フィリピンなど熱帯、亜熱帯地域で流行をみることがあります。日本においては4類感染症に指定されており、近年は年間10~40例ほどの発症数をみています(2017年時点)。病原体に汚染された水に接触することで感染するため、沖縄県のレジャーに関連した発症例が多く報告さています。

レプトスピラ症を発症した場合には、ペニシリンやドキシサイクリンなどの抗生物質による治療が中心となります。予防としては、レプトスピラ菌の汚染が疑われる環境でのレジャーに注意することが重要であるといえます。

原因

レプトスピラ症は、レプトスピラ菌に感染することによって発症します。レプトスピラ菌は、ドブネズミなどの野生動物やイヌ・猫などのペット、牛・馬などの家畜の中に保菌されていることがあり、特に腎臓の中に生息することが知られています。腎臓は尿を産生する臓器であるため、菌が尿中に排泄されることになります。その結果、水や土壌などの環境がレプトスピラ菌によって汚染されることがあります。

レプトスピラ菌に汚染された水や土壌などに触れると、人にも感染することがあります。皮膚に傷がついていると、感染の確率はよりいっそう高まります。職業的に動物に接触する人、流行地域の淡水でのレジャーやスポーツなどがリスクです。胎盤を介した母子感染も知られています。日本では、沖縄県でカヌーなどの淡水のレジャーに関連して発症することが多いです。

予防

レプトスピラ症は、レプトスピラ菌に汚染された環境を原因として発症します。そのため、病原体に汚染された環境に対して注意を払うことが重要です。具体的には、汚染が疑われる状況では水や土壌への接触を避ける(たとえば水に関連するレジャーを控えるなど)ことが重要です。特に、洪水の後には環境がレプトスピラ菌で汚染される危険性が高まります。

 

症状

レプトスピラ菌に感染してから、数日から3週間ほどの潜伏期間の後に症状を呈します。重症度はさまざまであり、軽い発熱や頭痛、喉の痛み、吐き気、眼球結膜充血など軽い症状から、黄疸や腎臓に障害がでて非常に重篤化することもあります。

重篤なレプトスピラ症では黄疸や出血、腎障害などを呈することがあり、特にワイル病と呼ばれます。感冒様症状から始まった場合であっても、1週間程度の経過で黄疸や出血傾向が出現することがあります。ワイル病を発症すると、臓器障害が進行して亡くなることもあります。

検査・診断

レプトスピラ症の診断は、病原体であるレプトスピラ菌の培養による分離検出、PCR法による病原体に特徴的な遺伝子の検索、レプトスピラ菌に対する抗体の検出、をもとにして行います。

病原体の培養・検出には、血液や尿などを用います。PCR法も同じく血液を用いて行われ、人の体には通常存在しないレプトスピラ菌に特異的な遺伝子をターゲットとして検出する方法です。PCR法にて遺伝子が検出された場合、レプトスピラ菌が体内にいることの根拠となります。

レプトスピラ菌に感染すると、菌を排除するための免疫反応が起こります。これに関連して、IgGやIgMといった抗体が産生されることから、血液などを用いてこれらを検出することでレプトスピラ菌への感染を間接的に証明することもあります。この際には一回の血液検査では不十分なこともあり、数週間ほどの間隔をあけてから行うこともあります。

治療

レプトスピラ症は細菌感染症であるため、重症度や年齢、アレルギーの有無などにもよりますが、ドキシサイクリンやペニシリンなどの抗生物質を中心とした治療を行います。黄疸や出血傾向、腎障害などの症状を呈すると死に至ることもあるため、より早期の段階から治療を行うことが重要です。