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一酸化炭素中毒
一酸化炭素中毒とは、一酸化炭素を吸い込んでしまうことで血液中の酸素が非常に少なくなってしまう、極めて緊急性の高い危険な中毒です。 一酸化炭素は、ものが不完全燃焼すると発生しやすくなります。...
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一酸化炭素中毒いっさんかたんそちゅうどく

更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
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2017 年 04 月 25 日
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概要

一酸化炭素中毒とは、一酸化炭素を吸い込んでしまうことで血液中の酸素が非常に少なくなってしまう、極めて緊急性の高い危険な中毒です。

一酸化炭素は、ものが不完全燃焼すると発生しやすくなります。そのため、換気が不十分な場所で火を使用することや、火災などが原因で一酸化炭素中毒となることが多いです。

一酸化炭素は危険なガスですが、臭いもなく色もついていません。そのため、一酸化炭素中毒を防ぐには、一酸化炭素が発生しやすい状況をつくらないことがとても重要です。

原因

発生しやすい場所

一酸化炭素は、いろり、ガスコンロ、ストーブ、自動車などで発生します。特に、換気が不十分な場合には一酸化炭素中毒の危険性が高くなります。たとえば、冬場にわかさぎ釣りを行うために張ったテント内、排気口が雪で埋まった状態でエンジンをかけ続けている自動車内などでは、死亡事故が起こることがあります。

メカニズム

全身の細胞は、酸素を利用して呼吸しています。肺で取り込まれた酸素は、血液中の赤血球が持つヘモグロビンに結合し、全身の細胞へ運ばれます。一酸化炭素はこのヘモグロビンと結合しやすく、その結合しやすさ(親和性)は酸素の約250倍といわれています。

そのため、一酸化炭素が体内に存在すると、酸素がヘモグロビンに結合できなくなり、結果として全身の細胞が酸素を利用できず、生きるためのさまざまな活動を行うことができなくなります。

症状

一酸化炭素中毒の症状に特徴的といえるものはありません。症状は、血液中の濃度が高くなるにつれて重くなる傾向があります。

初期症状

初期の段階では、以下の症状が生じることがあります。

  • 頭痛
  • 吐き気
  • 気分不快感
  • めまい
  • 判断力の低下

など

進行症状

血液中の一酸化炭素濃度が高くなると、意識障害や視覚異常が生じ、昏睡状態に陥ります。重篤になると心機能低下による心不全、呼吸抑制などが現れて致死的な状態になります。

検査・診断

血液ガス分析

問診や診察から一酸化炭素中毒が疑われた場合には、まず血液ガス分析でCOHbという値(COは一酸化炭素、Hbはヘモグロビン)を調べ、数値が高い場合に確定診断となります。健康な方では2%以下程度ですが、喫煙者のなかにはこの値が5〜13%以下の方もみられます。

画像検査

一酸化炭素中毒の急性期では、頭部CT検査において両側淡蒼球(たんそうきゅう)の低吸収域を、MRI検査では両側淡蒼球の異常信号を認めることがあります。

パルスオキシメーターについて

パルスオキシメーターとは、酸素に結合したヘモグロビンの比率を測るよく知られた検査です。しかし、パルスオキシメーターは、酸素が結合したヘモグロビンと一酸化炭素が結合したヘモグロビンを区別できません。そのため、重症の一酸化炭素中毒の患者の酸素飽和度を正常と判断してしまう危険性があります。

治療

酸素投与

一酸化炭素中毒の治療では、酸素投与が重要です。原則として100%酸素を十分投与しながら、必要があれば生命を守るための全身管理も行われます。

高圧酸素療法

COHbの値が高い場合には、適応にあてはまる患者さんに対し、必要に応じて高圧酸素療法が行われます。高圧酸素療法とは、2~3気圧の圧力環境下で100%酸素を吸入する治療法です。この高圧酸素療法を、1回あたり約90〜120分かけて行います。

酸素濃度が高いと静電気でも発火する恐れがあるため、体に身につけるものは最低限にする必要があります。