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Ear nose
内耳炎
内耳炎とは、内耳(ないじ)に炎症が生じている状態を指します。 耳は、大きく分けて外から順に、外耳・中耳・内耳から構成されています。中耳のなかには、ツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨と呼ばれる小さな...
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耳・鼻

内耳炎ないじえん

更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
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概要

内耳炎とは、内耳(ないじ)に炎症が生じている状態を指します。

耳は、大きく分けて外から順に、外耳・中耳・内耳から構成されています。中耳のなかには、ツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨と呼ばれる小さな骨が含まれており、音の振動を内耳に伝えています。内耳は音を感じる蝸牛と、体のバランスを感じる三半規管で構成されています。

中耳と内耳は、物理的に「正円窓」と「卵円窓」と呼ばれる2つの窓によって仕切られていますが、両者は隣接しているため、中耳で炎症が生じると、炎症がそのまま隣に位置する内耳へと波及することがあり、内耳炎を併発することがあります。

そのため、内耳炎を防ぐためには、中耳に炎症が留まっている段階で医療機関を受診することが大切です。

原因

内耳炎は、中耳に関連した病気が内耳へ徐々に広がることを主な原因として発症します。

中耳の炎症は、細菌(肺炎球菌やインフルエンザ桿菌など)やウイルス(インフルエンザなど)などに代表される感染症であることが多いです。また、中耳経由の内耳炎としては、真珠腫性中耳炎も原因になることがあります。真珠腫性中耳炎は、中耳に発生する病気のひとつであり、周囲の構造物を破壊しながら広がります。

内耳は、脳が存在する頭蓋底にも接しています。そのため、脳を取り巻く髄液に感染がおこる髄膜炎を発症すると、炎症が内耳へと広がって内耳炎を発症することがあります。

さらに、内耳炎はヘルペスウイルスやムンプスウイルスなどのウイルスが血液を介して内耳に運ばれることが原因で発症することもあります。

症状

内耳には耳の聴こえや平衡感覚を司る神経細胞が存在しています。内耳は音を感じる蝸牛と、体のバランスを感じる三半規管で構成されているため、内耳炎を起こすと、耳の聞こえが低下したり、ふらつきや吐き気、耳鳴りなどの異常が現れたりするようになります。

症状の現れ方や経過は原因によってさまざまです。日常生活に支障が生じるほど聞こえが低下することもあれば、軽度で留まることもあります。また、経過についても、急激であったり緩やかであったりさまざまです。

症状は、急激な炎症が生じるときに悪化しやすいです。また、こうした症状が不可逆的(元に戻らない)に残ることもあれば、時間経過と共に改善がみられることもあります。

検査・診断

まず、耳鏡(じきょう)を用いて中耳を観察し、聞こえの低下を評価するために聴力検査を行います。さらに、めまいがある時には眼球が異常な動きな動き(病的眼振)をするので、内耳炎によるめまいを評価するために、牛乳ビンの底の様な眼鏡のレンズ(フレンツェルの眼鏡)で眼球の動きを観察する検査が行われます。耳に冷たい水や暖かいお湯を入れることで、めまいを誘発する検査も検討されます。

内耳炎は、頭蓋内病変や髄膜炎に続発して発症することもあります。症状からこうした病気が疑われる場合には、髄液検査や頭部CT、MRIといった画像検査も検討します。

治療

内耳炎の治療は、原因に対しての治療方法を考えることが大切です。

中耳や髄膜の感染症に伴い炎症が生じている場合は、中耳炎や髄膜炎に対しての治療をかねて、抗生物質による治療が必要です。また、真珠腫性中耳炎が原因となっている場合には、手術療法(鼓室形成術)が検討されます。好酸球性中耳炎と呼ばれる喘息に関連が深い中耳炎に関連して内耳障害が発症することもありますが、この際には、副腎皮質ホルモン(ステロイド)を用いた治療が検討されます。

積極的な治療が必要となることもある内耳炎ですが、ウイルス性疾患に関連した一過性の内耳炎の場合もあり、積極的な原因治療は行わずに対症療法(症状に対する治療)が中心になることもあります。