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切迫早産
切迫早産とは、早産が切迫した状態のことを指します。日本では、妊娠22週0日から妊娠36週6日までの出産を早産と呼びます。 切迫早産は、具体的には以下2点を伴う状態です。 子宮収...
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切迫早産せっぱくそうざん

更新日時: 2018 年 07 月 05 日【更新履歴
更新履歴
2018 年 07 月 05 日
内容を更新しました。
2017 年 04 月 25 日
掲載しました。
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概要

切迫早産とは、早産が切迫した状態のことを指します。日本では、妊娠22週0日から妊娠36週6日までの出産を早産と呼びます。

切迫早産は、具体的には以下2点を伴う状態です。

  • 子宮収縮があること
  • 子宮頸管が開大していること

子宮頸部は、妊娠中に赤ちゃんを子宮の中にしっかりととどめておくための役割を果たしており、妊娠中は同部位を子宮頸管と呼びます。子宮頸管は、赤ちゃんが外に出ないように、そして外から細菌などの外敵が侵入して来ないように、「固くて・長くて・しっかりと閉じている」という構造になっています。

この「固くて・長くて・しっかりと閉じている」状態から「軟らかく・短く・開きかけている」という変化が、早い週数で起きてしまうことを切迫早産といいます。この変化が起こる週数が早ければ早いほど重症な切迫早産であるといえます。

子宮頸管長の長さについては、妊娠24週で平均約35mm、25mm未満となると早産のリスクが高まるとされています。

原因

切迫早産を引き起こす子宮頸管の軟化・子宮の張りは、原因不明であることも多いです。可能性として、細菌などへの感染による炎症が関与しているのではないかと考えられています。

本来、腟内・子宮頸管には細菌感染に対する防御機能が存在します。しかし、これらの機能が何らかの要因によって働かなくなることで、細菌などへの感染が起こり、炎症を引き起こします。ただし、なぜこのように炎症が起きる方と起きない方がいるのかについては、不明な部分も多いです。

切迫早産になりやすい方としては、以下が挙げられます。

  • 過去に早産もしくは切迫早産になった方
  • 円錐切除(えんすいせつじょ)をおこなった方
  • 喫煙者
  • さまざまなストレスや長時間労働、重労働など
  • 多胎(たたい)妊娠など
  • 腟内環境の悪化
  • 子宮頸管の炎症のリスクを高めるポリープや絨毛膜血腫(じゅうもうまくけっしゅ)などの原因により出血している方、子宮頸管の周辺に出血がある場合
  • 子宮筋腫や子宮腺筋腫がある方
  • 虫歯・歯周病を患っている方

症状

切迫早産の症状として、主に以下が挙げられます。

  • お腹の張り(子宮収縮)
  • 下腹部痛
  • 少量の性器出血

など

また、絨毛膜羊膜炎が原因にある場合は、38℃以上の熱発や、子宮の圧痛、おりものや羊水の悪臭などが現れることもあります。ただし、頸管無力症に関しては症状がなく起こる場合が多いです。

下腹部痛や腹部緊満感(ふくぶきんまんかん)は重症化していくと陣痛となることがあり、そうなると早産は避けられません。また、炎症により破水してしまうこともあります。破水すると、感染が起こりやすくなり、感染が赤ちゃんにまで及ぶと、赤ちゃんの状態が悪くなり早産につながることもあります。

検査・診断

検査で最も重要なのは、経腟超音波検査です。子宮頸管の長さを測定することで、早産の兆候がないか確認します。

妊婦健診では、妊娠20週前後にこの検査を行うことが多いです。子宮収縮などの症状や炎症がないにもかかわらず、子宮頸管長が短くなっていた場合には、前述した頸管無力症が疑われます。子宮収縮など症状がある場合には、適宜、超音波検査にて子宮頸管長を測定します。

そのほかにも、胎児心拍モニタリングや腟培養を行います。施設によっては、子宮頸管の炎症をチェックすることもありますが、必ずおこなわれるわけではありません。

胎児心拍モニタリングでは、胎児の心拍をモニタリングし、胎児の状態を評価することに加え、子宮収縮の強弱や頻度を確認します。腟培養は子宮頸管の粘液を綿棒のようなもので採取して、粘液の中に切迫早産の原因になりうるような細菌がいるかどうか調べる検査です。

治療

切迫早産の治療の原則は以下の3つです。

  • 安静
  • 子宮収縮抑制剤の使用
  • 局所感染、炎症の制御(腟洗浄と抗生剤・抗炎症剤使用)

ただし、具体的な治療方針や治療頻度は医療機関によって異なります。

安静

お腹が張らないように安静にします。どの程度の安静度を必要とするかは、切迫早産の重症度や施設の方針などによっても異なります。

子宮収縮抑制剤の使用

お腹の張りを抑える薬を内服や点滴によって投与します。

局所感染、炎症の制御(腟洗浄と抗生剤使用)

炎症を抑えるための手段として、腟洗浄や抗炎症剤、抗生剤の使用があります。腟洗浄とは、子宮頸部をきれいな水を使って洗浄することで、付着した雑菌を洗い流す効果があります。

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