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Prostate
前立腺がん
前立腺がんとは、膀胱(ぼうこう)に隣接して尿道を取り巻いている前立腺という臓器にできた悪性腫瘍のことです。高齢の男性に多くみられ、近年では患者数が増加しています。 前立腺がんは、明らかな症...
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前立腺

前立腺がん(ぜんりつせんがん)

更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
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概要

前立腺がんとは、膀胱(ぼうこう)に隣接して尿道を取り巻いている前立腺という臓器にできた悪性腫瘍のことです。高齢の男性に多くみられ、近年では患者数が増加しています。

前立腺がんは、明らかな症状がでにくいため、早期発見が難しい病気です。したがって、発見されたときにはすでに進行し、肺や骨へ遠隔転移してしまっていることが多く、死亡率が高い病気です。前立腺がんについての正しい知識を身につけて早期発見につなげることがとても重要です。

原因

前立腺がんの原因は、完全に解明されているわけではありません。現時点では、アンドロゲンという男性ホルモンが関与していることがわかっています(2018年5月時点)。アンドロゲンとは、精巣や副腎から分泌されるホルモンです。

また、前立腺がんのリスクを高める因子としては、以下のものが挙げられます。

  • 高齢であること
  • 脂肪や糖分が多い食生活
  • 遺伝的な要因 

など

症状

前立腺がんの早期では特徴的な症状はみられません。しかし、前立腺肥大(前立腺が大きくなること)を同時に発症している場合には、尿が出にくい、尿の切れが悪い、排尿後すっきりしない、夜間にトイレに立つ回数が多い、トイレまで我慢できずに尿が漏れてしまう(尿失禁)などの症状がみられる場合があります。

前立腺がんが進行すると、血尿や骨への転移による腰痛などがみられることがあります。腰痛のために骨の検査を受けて前立腺がんがみつかったり、肺転移から前立腺がんがみつかったりすることもあります。

検査・診断

前立腺がんが疑われる場合には、採血によるPSA検査や、診察で直腸診を行います。直腸診では、患者さんに横になってもらった状態で肛門に指を入れ、直腸の前側にある前立腺を触診します。触診によって、前立腺がんで特徴的な所見である前立腺がかたい、表面がゴツゴツして弾力がない、などを確認します。

さらに、画像による評価のために超音波検査や単純MRI検査行い、がんが進行していないかどうかを評価するために全身のCT検査や骨シンチグラフィを行ったりします。

一方、前立腺がんと診断された後、経過を評価していく上で大事な検査が、採血によるPSA(前立腺特異抗原)検査です。この検査は、再発の有無や進行の有無を評価するために役立ちます。また、PSAは地方自治体で行われる検診でも測定されており、PSAの値が高い場合には、前立腺がんがないかどうかを調べるための精密検査を強く勧められます。

前立腺がんが強く疑われる場合には、前立腺の生検(生体から組織切片などをとって行う検査)を行って病理検査を行い、確定診断とがんの進行度の確定を行います。

治療

前立腺がんの治療は、下記のように、がんの進行度に応じて異なります。主に、手術療法、放射線療法、ホルモン療法の3つの治療法を組み合わせて治療を行います。

限局性前立腺がんの低リスク群に対する治療

限局性とは、前立腺がんが前立腺内にとどまっている状態のことです。このような状態の患者さんに対しては、PSA監視療法のほか手術療法・放射線療法・ホルモン療法など、さまざまな治療があります。

限局性前立腺がんの中間リスク群および高リスク群に対する治療

限局性前立腺がんの中間リスク群および高リスク群の患者さんに対する治療は、手術療法と放射線療法が中心となります。

高リスク群では、手術療法だと再発リスクが高いため、放射線療法が中心となってくることが多いです。しかし、放射線療法を行う場合、放射線療法単独よりもホルモン療法を併用したほうが生化学的再発(PSAの上昇などにより再び前立腺がんが検知されること)率や遠隔転移(がん細胞がはじめに発生した場所から血液やリンパ液に乗って他の器官に転移すること)発症率が低いとされています。このため、これらのリスク群の患者さんにおいては各治療を組み合わせることも必要になってきます。

局所進行がんに対する治療

局所進行がんの患者さんに対しては、放射線療法とホルモン療法の併用療法が適応されます。また、手術療法も選択肢のひとつです。

ロボット手術の増加

近年では、前立腺がんの手術に対してロボット手術を行う施設が増えてきています。前立腺を摘出する場合、周りに無数の血管が走っていることから、どうしても手術が困難となり出血量も多くなります。それに対してロボット手術では、手先をより正確に動かすことが可能となり、出血量を少なく抑えることができます。

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