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外傷
外傷とは、いわゆる「けが」の医学的な言い方です。病気には大きく分けて、体のなかで何らかの原因により異常な状態が生じてくる病気と、体の外から体に向けて何らかの原因が加わることによって異常な状態が生...
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更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
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2017 年 04 月 25 日
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概要

外傷とは、いわゆる「けが」の医学的な言い方です。病気には大きく分けて、体のなかで何らかの原因により異常な状態が生じてくる病気と、体の外から体に向けて何らかの原因が加わることによって異常な状態が生じてくる病気がありますが、外傷とはこの外からの原因による病気です。「けが」と聞くと、頭や手足などの皮膚にあたるものを連想しますが、口の中や肛門、直腸などの粘膜にも外傷が生じることがあります。一般にはやけど(熱傷)や感電(電撃傷)とは異なって、外からの物理的な衝撃を原因とする病気のことをいいます。

原因

外傷の原因は、体の外から物理的なエネルギーが加わることです。近年では交通事故、工事現場や高所での仕事中の事故などが主な原因ですが、事件や自傷行為としての切傷もみられます。外傷の生じ方のことを受傷機転といいますが、受傷機転には、鈍いものがぶつかる(鈍的外傷)、尖ったものが刺さる(鋭的外傷)、細長いものが体に突き刺さる(杙創)、ナイフなどによって鋭く切れる(切創)、オノのようなものによって割れる(割創)、じゃり道などの荒い表面にこすれる(挫傷)などがあります。

症状

外傷の症状は、骨やじん帯などのかたい組織におよぶと骨折やじん帯断裂などが生じます。一方、筋肉や内臓におよぶと組織の損傷や内出血が生じます。肝臓などの内臓に強い外傷が生じると、外からは見えないけれども大量の出血がお腹のなかに生じることがあり(腹腔内出血)大変危険なショック状態になります。また、切創で血管が破れて血液が皮膚の外に出てくれば外出血となります。いずれも、強い痛みと腫れが生じてきます。頭部に強い外傷がおよぶと、外傷の程度にもよりますが、意識障害が生じたり呼吸抑制が生じたりして生命の危険におよぶこともあります。

検査・診断

外傷の場合、外傷が加わった部位を中心に診察や検査を行いますが、複数の部位に外傷がみられるときには最も強いところだけの症状を訴えがちになり、他の外傷を見落とす原因ともなります。したがって、外傷の診断には全身の評価が重要となります。特に、重症な外傷(高エネルギー外傷)に対しては、まず生命の危険がさし迫っていないかどうかを迅速に評価したうえで(primary survey)、詳細な問診と全身の評価(secondary survey)を行うことが重要となります。
評価すべきものは、血管、神経、骨折の有無、さらに内臓の損傷や出血、気胸(肺をつつむ空間に空気が漏れ出て肺がふくらめなくなる状態)などがないかどうか、といったものになります。このために、血液検査、X線写真撮影、CT検査などを行います。

治療

外傷の治療の第一は、まず生命を維持するための呼吸、循環、脳内病変に対する治療と、体温管理などの全身管理です。そのうえで、異常な状態をひとつひとつ治療していきます。気胸に対しては胸腔ドレナージ、出血に対しては止血術、皮膚の傷に対しては洗浄、傷の処置と保護などです。外傷は、多くの治療を必要としますので、患者さんの生命と体の状態をよりよくするための優先順位がとても重要となります。

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