がいしょうせいきょうぶあっぱくしょう

外傷性胸部圧迫症

別名
外傷性窒息
最終更新日:
2017年04月25日
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2017/04/25
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概要

外傷性胸部圧迫症は、外傷によって胸が強く圧迫されることで発症します。発症すると、全身の血液の流れが阻害されたり、窒息したりすることがあります。外傷性胸部圧迫症は、将棋倒しに巻き込まれる、土砂災害で土が上に覆い被さる、交通事故でハンドルと座席の間に挟まれる、などの状況で起こることがあります。治療では、呼吸循環動態を安定させるための酸素投与や人工呼吸器の使用、輸液などが検討されます。また、外傷性窒息とも呼ばれます。

原因

外傷性胸部圧迫症は、胸に強い衝撃が加わることにより発症します。外傷性胸部圧迫症が生じる具体的な状況としては、

  • 将棋倒しに巻き込まれて自分の上に多くの人が乗りかかる
  • 土砂災害などに見舞われ多くの土が体に覆い被さる
  • 交通事故に遭遇しハンドルと座席の間に挟まれてしまう

などを挙げることができます。

外傷性胸部圧迫症では、胸部に外力が掛かる際、息を止めてしまうことがあります。この動作によって、胸の中の圧力が高くなり、心臓に返ってくる血液が滞ってしまい、顔面や首、頭、眼瞼結膜などに点状出血を生じます。また、全身への血液循環が滞り、酸素の供給と需要のバランスが崩れて窒息することもあります。

症状

外傷性胸部圧迫症では、全身の血液循環が滞ることと関連した症状が出現します。息ができなくなることに加えて、顔面、首、眼瞼結膜などに点状出血を見ることがあります。脳への血液循環も障害されるため、意識障害を生じることもあります。

症状の強さは、どの程度の強度・時間で胸が圧迫されたか、臓器に合併症があるかどうか、などによって異なります。神経学的な後遺症を残すことや、命にかかわることもあります。

検査・診断

外傷性胸部圧迫症では、全身の血液循環が滞ることと関連した症状が出現します。息ができなくなることに加えて、顔面、首、眼瞼結膜などに点状出血を見ることがあります。脳への血液循環も障害されるため、意識障害を生じることもあります。

症状の強さは、どの程度の強度・時間で胸が圧迫されたか、臓器に合併症があるかどうか、などによって異なります。神経学的な後遺症を残すことや、命にかかわることもあります。

治療

外傷性胸部圧迫症では、集学的な治療を要します。呼吸循環動態を安定させるために、酸素投与や人工呼吸器の使用、輸液などが検討されます。気胸血胸などを合併している場合には、状況に応じて胸に針を刺して解除する(胸腔ドレナージ)といった処置を行うこともあります。その他の臓器障害が生じている場合には、手術などの治療を必要に応じて検討します。

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