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夜尿症
夜間就寝中におもらしをしてしまうことを「夜尿(もしくはおねしょ)」と呼びますが、5〜6歳を超えてからも夜尿が続くことを夜尿症と呼びます。すなわち、「夜尿症」としての病名を考慮するには、年齢的な要...
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夜尿症(やにょうしょう)

更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
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夜尿症とは

夜間就寝中におもらしをしてしまうことを「夜尿(もしくはおねしょ)」と呼びますが、5〜6歳を超えてからも夜尿が続くことを夜尿症と呼びます。すなわち、「夜尿症」としての病名を考慮するには、年齢的な要素を加味することがとても重要です。

一般的には夜尿のある子どもは、2~3歳児で40~50%、5~6歳児で10~20%、10歳児で5~7%といわれており、成人まで続くこともあります。1年間あたり自然経過で夜尿を卒業できるのは10~15%ほどといわれています。つまり5~6歳で夜尿が続いている子どもの約半数は小学校高学年(10歳前後)になっても夜尿が続いたままの可能性が高いことになります。

時間経過と共に改善を期待することができる夜尿ですが、年齢を経ても夜尿があることで心理的なストレスや社会面での影響を生じることがあります。身体的な健康被害がないことから、ともすれば放置されることもある夜尿症ですが、6歳以降も夜尿が持続する場合には治療介入の検討が推奨されています。

より詳しい情報は、記事①記事②をご参照ください

原因

夜尿症の発症には、さまざまな原因が複雑に関係していると考えられています。第一には、尿が大量に作られることから夜間におもらしをしてしまうと考えられています。尿が大量に作られる原因としては、寝る前に水分を多く摂取してしまう。尿量を減らすための「抗利尿ホルモン」と呼ばれるホルモン分泌が少ない、等があります。

抗利尿ホルモンは、脳のなかでも下垂体と呼ばれる部位から分泌されるホルモンですが、4歳くらいになると分泌量の日内変動に一定のサイクルができてくるとされています。このため、成長にともなって夜間の尿量が落ちてくるのですが、夜尿症の子どもではこの日内サイクルが達成できておらず、夜間の尿量が多くなっていると考えられます。

また、成長と共に膀胱(ぼうこう)の大きさ・機能は発達しますが、膀胱の成熟が未発達である場合にも夜尿症を発症する原因となります。就寝中はトイレに行くことができず、膀胱にしっかりと尿を貯めることが必要となりますが、膀胱成熟がうまくいっていないことから必要量の尿を貯めることができずに夜尿症へとつながります。

さらに、夜尿症は睡眠の質の問題もあると考えられています。その眠っている間に尿意に気づくことができず、漏れてもまだ起きないという状況があるからこそ、夜尿症であるのだといえます。

その他にも心理的なストレスや夜間の体の冷え、膀胱や腎臓の器質的な異常が夜尿症の原因となることもあります。

より詳しい情報は、記事①記事②をご参照ください

症状

夜尿症は、夜間就寝中におねしょをしてしまう病気であり、身体的な健康被害をもたらすことはありません。しかしながら、年齢を経てからもおねしょをすることから、心理的なストレスやいじめなどの原因になることもあります。子どもに認めるのみならず、なかには社会人になってからも夜尿が持続することもあります。社会生活を送るなかで、キャンプや修学旅行、泊まり行事を行うことも増えてくるため、こうしたイベントごとにおねしょをすることは自尊心を損なうきっかけとなります。

より詳しい情報は、記事①記事②をご参照ください

検査・診断

夜尿症では、診断はさることながら治療方針の決定を行うためにも、尿量、膀胱の容積などを詳細に評価することが重要です。すなわち、一回排尿量が多いために夜尿をしているのか、膀胱の容量が少ないために夜尿につながっているのか、などによって治療方針が異なる部分もあります。こうしたことを適切に評価するためにも、夜尿日記と呼ばれるものを記載することが重要です。夜尿日記では、排尿をギリギリまで我慢したときにどれだけの尿量があったか、夜間の水分摂取量、夜尿の回数、朝一の尿量などを評価することになります。また、朝一の尿の濃さを確認するための尿検査も大切になります。

夜尿症は、膀胱炎や尿路系の奇形などに関連して発症していることもあります。こうしたことを評価するために、尿検査や画像検査などが併用されることもあります。

より詳しい情報は、こちらをご参照ください

治療

夜尿症の治療は、第一に生活習慣の見直しと生活指導が行われ、生活習慣の見直しをしっかりと行なうだけでも、約1割の患者さんは夜尿が解消しています。生活指導のポイントとしては、水分は寝る前には取らない、就寝前にはおしっこに行く、塩分を取りすぎない、体を冷やさない、規則正しい生活を送るなどがあります。

生活指導を数週間しても夜尿に改善がない場合には、次のステップとしてアラーム療法や薬物療法が検討されます。

アラーム療法とは、パンツにセンサーを付けることで夜尿後にアラームで本人がそのことを認識するようにします。これを繰り返すことで夜間の蓄尿量が増え、朝方まで持つようになることを期待して行なう治療法です。

また、薬物療法では抗利尿ホルモンを中心とした薬剤を使用することになります。薬剤の位置づけとしては第一選択薬です。夜尿症の患者さんがすべて夜間の尿量が多いというわけではありません。尿量が特に多いわけではないのに夜尿があるという患者さんに対しては、別の治療を検討する必要があります。さらに、薬を使っている間は尿量が減っても、やめればまた再発するという問題があります。薬の量や服用の頻度を減らしていくとまた尿量が増えますので、それをどう持ちこたえていくかというトレーニングをしながら、薬をやめていくことになります。その他、抗コリン薬や三環系抗うつ薬の使用も検討されます。

夜尿症治療においては、本人の生活スタイルを考慮することがとても大切です。生活スタイルに合った形で治療方法を検討し、生活の質を向上させることを目標とします。

より詳しい情報は、記事①記事②記事③記事④をご参照ください

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