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Uterus
子宮筋腫
子宮筋腫とは、主に子宮の平滑筋成分から発生し、女性ホルモン(エストロゲン)の作用によって大きくなる良性の腫瘍(しゅよう)です。子宮は平滑筋(へいかつきん)と呼ばれる筋肉で形成されています。 ...
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子宮

子宮筋腫しきゅうきんしゅ

更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
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概要

子宮筋腫とは、主に子宮の平滑筋成分から発生し、女性ホルモン(エストロゲン)の作用によって大きくなる良性の腫瘍(しゅよう)です。子宮は平滑筋(へいかつきん)と呼ばれる筋肉で形成されています。

子宮筋腫は、婦人科の腫瘍のなかではもっとも多い病気といわれています。しかし、子宮筋腫自体は命にかかわるものはありません。

筋腫は、腫瘍ができる部位によって3タイプに分類されます。

  • 粘膜下筋腫:子宮内膜に向かって発達した腫瘍
  • 筋層内筋腫:子宮の筋肉内部で生じた腫瘍
  • 漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ):子宮の外側に向かって発達した腫瘍

筋腫のタイプや大きさにより症状は人それぞれで、治療の必要がないものから、手術が必要なものまであります。

症状

腫瘍の大きさや発症部位により異なりますが、多くみられる症状としては、経血量の増加による鉄欠乏性貧血などが挙げられます。粘膜下筋腫や大きな筋層内筋腫の場合は、子宮内膜に近いため経血の量が増える傾向にあります。小さい筋腫や漿膜下筋腫などは、無症状ということも多々あります。

経血量が多い状態を放置してしまうと、動悸や息切れ、立ちくらみなどの貧血症状が現れることがあります。また、ゆっくりと悪化する貧血の場合、症状が出にくいため、重篤な状態に至るまで発見されないこともあり、注意が必要とされます。

筋腫が大きい場合の症状

筋腫は大きくなる腫瘤(しゅりゅう)で、ときには10~20cm程度になることもあります。筋腫が大きい場合は、下腹部に腫瘤感や膨満感を自覚することもあります。また、神経を圧迫することで腰痛が引き起こされたり、膀胱(ぼうこう)や尿管を圧迫し、頻尿などの排尿障害が起こったりすることもあります。筋腫の状態によっては、不妊症や流産、早産の原因になることがあります。

検査・診断

子宮筋腫は、外来での一般的な診察と超音波検査により診断できる病気です。大きな筋腫の場合や、手術を考える場合にはMRI(磁気を使い、体の断面を写す検査)を用いた精密検査を行なうこともあります。

子宮肉腫がみつかった場合

ごくまれに、超音波検査やMRI検査で子宮筋腫と診断された例のなかに、悪性の子宮肉腫(子宮の平滑筋やその周囲の結合組織に生じるがん)という病気が含まれていることもあります。

超音波検査やMRI検査では、悪性の子宮肉腫と良性の子宮筋腫を完全に見分けることはできません。腫瘍の大きさや、患者さんの年齢、超音波検査やMRI検査の所見、大きくなるスピードなどから肉腫が疑われる場合は、手術により腫瘍を摘出し、組織を顕微鏡で観察する検査が必要になることもあります。

治療

すべての子宮筋腫が治療を必要とするわけではありません。たとえば、症状が強い場合や、悪性の肉腫が疑われる場合、また、不妊の原因になっていると考えられる場合は、手術の対象となります。

このほかにも、患者さんの年齢や症状の程度、妊娠の希望の有無など、さまざまな要素を考慮して治療の必要性や方法を決めていきます。

手術療法

将来的に、妊娠・出産の希望がなく根治(完全に治癒させること)性を求める場合は、一般的に子宮と子宮筋腫をあわせて摘出する子宮全摘術を行います。子宮全摘術には、以下3つの方法があります。

  • 開腹手術:腹部に切開を加える方法
  • 腟式の手術:腟からアプローチする方法
  • 腹腔鏡手術:腹部に小さな穴をあけカメラを用いながら行う方法

妊娠・出産の希望がある場合は、筋腫部分だけを摘出する子宮筋腫核出術を行います。子宮筋腫核出術の場合、子宮鏡を用いた手術もあります。子宮の大きさや位置、年齢などによって手術の方法も異なります。

薬物療法

子宮筋腫は閉経すると次第に小さくなっていくため、人工的にホルモンバランスを閉経後の状態にする注射薬を用いた偽閉経療法を行なうこともあります。次第に筋腫は縮小し、症状は改善していきます。

しかし、副作用として更年期障害のような症状や、骨量の減少なども挙げられるため、繰り返し長期的に行なうことはできません。ある段階で注射薬を中止せざるを得ないため、月経が再開した後、再び子宮筋腫が増大し、症状が再燃(抑えられていた症状が再び悪化する)することもあります。

子宮筋腫の手術前に、筋腫の縮小と貧血の改善を目的として、偽閉経療法を3~6か月間行うこともあります。

その他

子宮動脈塞栓術(しきゅうどうみゃくそくせんじゅつ)()

子宮動脈の血流を一部遮断することで、筋腫への血流を減らし、筋腫を小さくする治療法です。術後、無月経になったり、妊娠しづらくなったりすることがあります。

マイクロ波子宮内膜アブレーション(MEA)

過多月経(月経血の量が異常に多い)の場合に経血量を減らし、貧血の改善をはかる治療法です。

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