クリップする
URLを入力して
記事をクリップしましょう
指定された URL のページが見つかりません
Noimage s500x350
学習障害
学習障害は、発達障害のひとつです。全般的な知的発達に遅れはないものの、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する又は推論する」などの能力のうち、特定の能力の習得と使用に著しい困難がみられる状態を...
Male consulter resolved
クリップに失敗しました

学習障害がくしゅうしょうがい

更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
掲載しました。
閉じる

概要

学習障害は、発達障害のひとつです。全般的な知的発達に遅れはないものの、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する又は推論する」などの能力のうち、特定の能力の習得と使用に著しい困難がみられる状態を指します。ぱっと見た感じには障害がわかりにくく、親御さんや周囲の人が症状に気付きにくいという特徴があります。

学習障害は、勉強や仕事に支障をきたすことがあります。しかし、苦手な分野について周囲が理解・支援したり、本人が積極的にはたらきかけたりすることで、障害による影響やストレスを和らげることが可能です。

原因

学習障害は、中枢神経系に何らかの機能障害があることが原因として推定されています。視覚障害、聴覚障害、知的障害などの障害や、環境的な要因は、直接的な原因にはなりません。うした

たとえば、「聞く」という能力の障害にはさまざまな原因が考えられます。音として耳に入った情報を脳に伝える経路で異常が生じたとき・中耳炎によって聴力が低下したとき・脳梗塞によって聴覚障害を発症したときなどです。しかし、学習障害は、こうした直接的な異常が特定できるわけではありません。

症状

学習障害は以下のように分類されています。

読字障害(ディスレクシア)

読むことが困難なタイプです。識字障害を有する方には、以下のような特性がみられます。

  • 文字とその文字が表す音とを一致させるのが難しい
  • 音読作業と意味理解作業が同時にできない
  • 勝手読みや飛ばし読みが多い
  • 読み書きに時間がかかる

など

書字表出障害(ディスグラフィア)

書くことが困難なタイプです。文字は読めるが書けないという場合には、書字表出障害に分類されます。書字表出障害を有する方には、以下のような特性がみられます。

  • 間違っている認識はないが、文字の左右が反対になる
  • 誤字脱字が多い
  • 文字の大きさに均一性がなくノートの罫線に沿って書けない

など

算数障害(ディスカリキュリア)

数字・数式の扱いや単純計算が困難なタイプです。単純に算数が苦手というわけではありません。算数障害を有する方には、以下のような特性がみられます。

  • 1、2、3といった基本的な数字や計算式を認識することが難しい
  • 数字を揃えて記述することが苦手な傾向にある

など

検査・診断

学習障害が疑われるのは、数字を数えるのが苦手であるといった一般的な「苦手」の範疇を超える症状がみられるときです。学習障害に関連した症状は、ご両親や学校の先生が気付くことが多くあります。

診断は、日常生活における状況を観察したり、症状の有無について確認したりすることでつけられます。耳の聞こえや視力などの検査が行われることもあります。確定診断がつく時期は、通常は小学校2年生(7~8歳)以降です。近年では、就学前後に学習障害を早期診断する試みも行われています。

治療

学習障害は、根本的な治療ではなく、症状にあわせた理解と支援が重視されます。読み・書き・算数ができないということに加えて、生活にどれだけ支障をきたすかということを把握したうえでアプローチが行われます。

たとえば、書字表出障害の子どもは、よく書き順を間違えます。ご家族や周囲の人は、「書き順が間違っていても文字の形があっていれば問題ない」という気持ちで接するように心掛け、字を正しく書けたときには褒めてあげることが大切です。

識字障害の大人の場合は、職場で資料が読めないなど、問題を生じることがあります。そこで、積極的に自らの障害を提示し、理解できる形で仕事を進められるように訴えていくことが重要です。また、このような特性をもつ方に対して、職場側が理解や配慮をすることも重要です。

学習障害の記事を読む

もっとみる

学習障害の記事にご協力いただいている医師