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感電
感電とは、外からの大きすぎる電流が体のなかを流れることによって重大な損傷が生じる病気で、医学的には電撃傷または雷撃傷と呼ばれます。家庭内のコンセントからの漏電や、断線した電線などが原因となるもの...
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感電かんでん

更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
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概要

感電とは、外からの大きすぎる電流が体のなかを流れることによって重大な損傷が生じる病気で、医学的には電撃傷または雷撃傷と呼ばれます。家庭内のコンセントからの漏電や、断線した電線などが原因となるものを電撃傷、落雷の被害に巻き込まれて生じるものを雷撃傷といいます。電流とはまさに「電気の流れ」のことですが、電気は電気の通りにくさを示す電気抵抗が低いほど流れやすくなります。ひとの体は一般的には電気抵抗が大きいため、外からの大きな電流は流れにくくなっています。しかし、高電圧の電流がひとの体にかかると、表面の皮膚だけでなく内部の筋肉や心臓、血液などにも損傷が及んでしまい、重大な危険が生じてしまいます。

原因

感電の原因は、高電圧の電線事故などによるものや、落雷によるものなどがあります。体にかかる電流が大きいほど、体のなかの深いところにある臓器に損傷が起こる傾向があります。感電による組織の損傷は、主に電気のエネルギーが熱エネルギーに変換されることで熱傷(やけど)が生じることによるものです。皮膚で熱傷が生じればいわゆる「やけど」になりますが、血液のなかの細胞に損傷が入ると溶血(赤血球という細胞の細胞膜が破裂する)し、筋肉などの組織では細胞が固まって死滅する(凝固壊死)ことになります。

症状

感電の症状は、感電による損傷が皮膚に及べば熱傷が生じて、皮膚の痛みや発熱、強い全身の炎症や脱水症状が生じます。筋肉に及べば激しい筋肉の痛みが生じたり、筋肉の細胞が壊れて横紋筋融解症を起こし腎臓の機能を障害したり、電解質異常を招いたりして危険な状態になりえます。心臓に及べば心室細動や心静止などの危険な不整脈が生じることもあります。中枢神経系などの神経に及べば、手足が勝手に動いてしまう不随意運動がみられたり、意識障害や人格変化、精神異常などの症状が生じることがあります。

検査・診断

感電の診断には、まずどのような状況で電気を受けたのかを把握することです。生命に危険が及ぶ病気ですので、生命を守るための全身管理を迅速に行いながら、全身のどこに感電による損傷が起こっているのかを調べます。血液と尿の検査、心電図、全身のCT検査、意識障害が続く場合には脳MRIの検査を行います。

治療

感電の治療は、まずは医療従事者の安全を守るために、電源との接触から患者さんと医療従事者を遠ざけることです。そのうえで、呼吸や循環などの全身管理を行いながら、それぞれの体の異常を治療していきます。 熱傷に対しては熱傷の重症度に応じた治療(洗浄、軟膏、壊死した組織を取り除くなど)を行います。横紋筋融解症の危険があるときは、大量の輸液を行いながら必要に応じて血液透析を行うこともあります。心臓への強いダメージがあって危険な不整脈がみられるときには、心臓をサポートするための体外循環装置(PCPS,ECMO)を用いることもあります。中枢神経系の損傷で呼吸が十分にできない場合には、人工呼吸器を用いて呼吸の補助を行いながら、リハビリテーションを行っていきます。

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