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Kidney
慢性腎臓病(CKD)
腎臓のはたらきがさまざまな原因で徐々に悪くなっていく病気を慢性腎臓病(CKD)と言います。慢性腎臓病が進行し、腎臓のはたらきが低下した状態が慢性腎不全です。  腎臓は、  尿を作る...
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腎臓

慢性腎臓病(CKD)まんせいじんぞうびょう

更新日時: 2017 年 12 月 05 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 12 月 05 日
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概要

腎臓のはたらきがさまざまな原因で徐々に悪くなっていく病気を慢性腎臓病(CKD)と言います。慢性腎臓病が進行し、腎臓のはたらきが低下した状態が慢性腎不全です。 
腎臓は、 

  • 尿を作る 
  • 体の中の老廃物を捨てる 
  • 体の中の水分量を調節する 
  • 体の中のバランス(ナトリウム、カリウム、カルシウム、リン、酸アルカリ)を調整する 
  • 血圧を調整する、骨を作るのに必要なビタミンDを活性化する 
  • 赤血球を作るホルモンを分泌する 

といったはたらきを持っています。 
慢性腎不全により、腎臓のはたらきが悪くなると、やがて体の中のバランスを保つことができなくなります。 
末期腎不全に至ると透析や腎移植が必要となります。2005年の慢性腎臓病の推定患者数は1,330万人とも言われ、2013年末における日本の透析患者数は30万人を超えています。

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原因

これまでは、蛋白尿や血尿を伴う慢性糸球体腎炎(免疫の異常などが原因で起こる慢性的な腎臓の炎症)が主な原因疾患と言われていましたが、近年は、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病が多く指摘されています。つまり、腎臓のはたらきが低下する原因は、悪い生活習慣(肥満、喫煙など)によるものです。それ以外にも遺伝や薬剤、感染症などが原因の場合もあります。 

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症状

体に水が溜まることで、浮腫んだり、血圧が高くなります。さらに悪化すると肺に水が溜まり、呼吸苦が出現します。また老廃物が体の中に溜まると、吐き気や食欲不振をきたします(こうした症状を尿毒症と言います)。 
赤血球を作るホルモンの分泌が低下し、貧血が進行すると、めまいやふらつきが生じます。手足の痺れといった神経症状をきたすこともあります。 

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検査・診断

尿検査、血液検査を行います。尿検査では尿中の蛋白質の量を測定したり、血尿の有無を確認します。

血液検査では血液中のクレアチニンを測定したり、ナトリウムやカリウムといった体の中のバランスが崩れていないかをみます。血液中のクレアチニンの数値がわかれば、糸球体濾過量(GFR)を計算することができます。腎臓には血液中の老廃物をろ過するはたらきがあり、これを担っているのが糸球体です。糸球体濾過量とは、糸球体が1分間にどれぐらいの量の血液をろ過し、尿を作り出しているかを表したものです。 
この糸球体濾過量は、腎臓の機能を示す指標として用いられています。尿中の蛋白質の量とあわせることで、疾患の重症度がわかります。 
重症度は、糸球体濾過量の数値が低く、尿中の蛋白質の量が多いほど上昇します。重症度が高いほど末期腎不全に至るリスクや心疾患の発症リスクが高くなります。 

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治療

失われた腎臓の機能を元に戻すことはできないため、食事療法や薬物療法で腎臓のはたらきを守っていくことが治療の基本となります。そのため、まずは食生活、肥満、喫煙といった生活習慣を改善することが治療の第一歩となります。しかし、食事療法や薬物療法で腎臓のはたらきを守っていても、徐々にそのはたらきが低下し、末期腎不全に至ってしまった場合には透析や腎移植が必要となります。 

透析

透析は、機能が低下した腎臓の代わりに体の中の老廃物や余分な水分を除去する治療法です。大きく分けて血液透析と腹膜透析があります。血液透析は、透析が可能な医療機関に通院し、機械を使って行う治療法です。通常週3回通院し、1回の治療時間は3~4時間要します。血管に針を刺し、そこから血液を体の外へ取り出し、機械で老廃物や余分な水分を除去し、きれいになった血液を再び体の中に戻します。体の中から効率よく血液を取り出すために、動脈と静脈を繋ぎ合わせて内シャントと呼ばれる太い血管を造る手術を行います。それぞれの患者さんの状態にもよりますが、一般に糸球体濾過量が5~10 ml/分、1.73㎡になったときが透析をはじめるひとつの目安となります。 

腹膜透析

腹膜透析は、自宅でご自身の体の中にある腹膜を使って行う治療法です。通常通院は月に1、2回程度です。寝ている間に機械を使って自動的に行うAPDと、日中に3、4回(1回の治療時間は約30分)行うCAPDがあります。お腹に透析液と呼ばれる液体を一定時間入れておくことで、腹膜を介して老廃物や余分な水分が血液中から透析液に移動します。そのまま透析液を体の外に取り出すことで血液をきれいにします。透析液を出し入れするために、お腹に腹膜透析用カテーテルと呼ばれるチューブを埋め込む手術を行います。

腎移植

一方、腎移植には親、子、兄弟などの血縁者や配偶者から腎臓の提供を受ける生体腎移植と、亡くなった方から提供を受ける献腎移植があります。献腎移植を受けるためには、日本臓器移植ネットワークへの登録が必要となります。日本では献腎移植希者数と比較し、亡くなった方からの腎臓の提供数が少ないため、全体の9割近くが生体腎移植となっているのが現状です。生体腎移植は、健康な方の体から腎臓を取り出すという行為であり、慎重に適応を判断していく必要があります。 

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