しこつこっせつ

指骨骨折

最終更新日:
2023年11月02日
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2023/11/02
更新しました
2017/04/25
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概要

指骨骨折とは、指の骨が折れた状態を指します。

手足の指骨は親指を除き、先端部分の“末節骨”、第一関節から第二関節にある“中節骨”、第二関節から指の付け根にある“基節骨”の3つの骨で構成されています。親指には中節骨がなく、末節骨、基節骨から成っています。足の指(趾)は末節骨と中節骨が癒合していることもあります。

こうした指骨の骨折は、指に強い力が加わることで起こります。骨が靱帯(じんたい)や腱に引っ張られて剥がれることにより生じる裂離骨折(れつりこっせつ)や、関節のズレを伴った指先の脱臼骨折などがよくみられます。

通常、骨折部を正しい位置に戻す“整復”を行って固定する処置により治癒が期待できますが、指の変形や関節拘縮が残ることもあります。また、場合によっては手術が必要となることがあります。

原因

指骨骨折の原因は、指を強くぶつける、挟む、ねじれるなど、指に大きな力がかかることです。機械を扱う職業における作業中、ボールを使ったスポーツなどで突き指をしたとき、転倒して指を強く打ったときなどに骨折が生じることがあります。

足の指の骨折においては、何かにぶつけたり、上から重いものを落としたりして起こることがあります。

症状

骨折した部位には腫れや圧痛が生じ、末節骨の骨折では爪下血腫(爪の下に血液がたまること)を伴ったり、変形がみられたりすることもあります。

また、骨折後に患部が過敏になることで、時として骨折が治癒した後も長期にわたって過敏な状態が続いたり圧痛が残ったりすることがあります。

検査・診断

指骨骨折はX線検査によって診断できます。複数の角度から撮影し、骨折の状態を調べます。骨折の形やずれなどを詳細に調べるためにCT検査が行われることもあります。

治療

指骨骨折の治療法には、大きく“保存療法”と“手術療法”があります。一般的に、軽度の骨折では保存療法が検討されます。

保存療法

多くの指骨骨折は保存療法が可能です。

保存療法とは、手術を行わない治療法のことです。

ずれが少なく安定している骨折の場合は、副子(そえぎ)あるいはギブスでの固定や、隣の指を一緒に巻いて固定するテーピングを行います。ずれのある骨折の場合には、整復した後に副子あるいはギブスで固定します。

手術療法

骨折部を整復してもずれた骨が許容範囲内に戻らない場合や不安定で再度ずれてしまう場合、多数の指が骨折している場合などには手術療法が選択されることがあります。

手術療法においては、ずれた骨の整復を行ったうえで、固定器具を用いて骨折部を固定します。骨を固定するための器具には鋼線、プレート、スクリュー、ワイヤーなどさまざまな種類があり、骨折の状態によって使い分けられます。

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