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更年期障害
日本人女性の閉経✳︎の平均は52.1歳といわれ、閉経の前後5年ずつを更年期と呼びます。そのため、およそ45歳から55歳頃に更年期を迎えられる方が多いと考えられます。 この時期に、検査をおこ...
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更年期障害こうねんきしょうがい

更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
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概要

日本人女性の閉経✳︎の平均は52.1歳といわれ、閉経の前後5年ずつを更年期と呼びます。そのため、およそ45歳から55歳頃に更年期を迎えられる方が多いと考えられます。

この時期に、検査をおこなっても特に異常がみつからず、のぼせ・ほてり(いわゆるホットフラッシュ)・めまい・頭痛・全身倦怠感・不眠といった身体的な症状、また、気持ちの落ち込み・やる気のなさ・不安・憂鬱といった精神的な症状を呈するものを更年期症状といいます。

さらにこれらの症状がひどくなり、日常生活を脅かすような支障をきたす状態を更年期障害といいます。

閉経とは:子宮摘出や薬剤などを使っていないにもかかわらず、月経が永久に停止することです。40歳以降で最後の月経から1年間月経がないことを確認して、初めて閉経を迎えたといえます。そのため、閉経年齢とは最後の月経があったときの年齢をいいます。

原因

更年期障害は、女性ホルモンの急激な低下に伴い起こります。

そもそも月経は、脳、卵巣、子宮に関連して起こる現象です。女性は産まれたときに、卵巣におよそ40万個の卵子をもっていますが、成長につれてその卵子は徐々に消失し、およそ50歳でほぼなくなります。

更年期を迎えると体内に残っている卵子の数自体が極端に減り、急激にエストラジオール(卵巣から分泌される女性ホルモンのひとつ)の分泌が低下します。急激なエストラジオールの変化を脳が感知し、反応を起こします。
この急激な変化が更年期症状を引き起こすと考えられています。

症状

 

更年期障害の症状は、大きく身体的症状と精神的症状に分けて捉えることができます。

身体的症状

  • のぼせ
  • ほてり(ホットフラッシュ)
  • めまい
  • 頭痛
  • 全身倦怠感(だるさや疲労感)

など

精神的症状

  • 気持ちが落ち込む
  • やる気が出ない(無気力)
  • 不安を感じる
  • 憂鬱である

など

更年期や閉経を迎えることは、自然な現象です。ただし、更年期であることと更年期障害であることは異なる問題です。

更年期障害の症状は非常に多様で、上記以外にもさまざまな問題が生じることがあります。心身に何らかの不調が生じている場合は、更年期であるからと我慢せず、医療機関に相談しましょう。

検査・診断

更年期障害の診断では、女性ホルモンを含めた血液採血検査を一つの指標とすることがあります。また、自身で更年期を疑った場合は、どのような症状がどの程度あるか、更年期スコアをつけてみる方法もあります。

治療

更年期障害の改善では、生活習慣を整えることが重要です。具体的には下記のようなことがよいと考えられます。

  • 運動を習慣化する
  • 食事療法を行う
  • 規則正しい生活を心がける
  • 過度の飲酒や喫煙は避ける

そのうえで、更年期障害に有用とされている治療法としていくつかの薬物療法があります。

代表的な方法として、ホルモン補充療法(HRT: Hormone Replacement Therapy)・漢方薬・抗うつ薬・安定剤などが挙げられます。

ホルモン補充療法(HRT:Hormone Replacement Therapy)

女性ホルモンを補うことで、更年期障害の症状を改善させる方法です。加えて、長期的には骨粗しょう症や認知症の予防にも効果が認められています。

HRTでは、女性ホルモンの代表である、2種類のホルモン(エストラジオールとプロゲストーゲン)を組み合わせて行います。薬剤には、飲み薬や貼り薬、塗り薬があります。副作用が生じるリスクも異なるとされるため、症状や状況を医師と相談しながら選択することが大切です。

HRTの方法は、個々人で異なり、開始年齢や症状、月経の有無、子宮の有無、持病などによって使用する薬剤や量に違いが生まれます。
また、HRTの開始時期や継続期間、終了時期などは個々人で選択することが可能です。
HRTは、定期的に検診を受け、かかりつけの医師と相談しながら行いましょう。

HRTを受けることができない方

HRTは更年期の女性すべてが受けられるわけではないという問題があります。子宮体がんや乳がんを治療中の方、過去に乳がんの治療を受けた方、心筋梗塞、脳卒中、重度の肝臓病を患った方などは行うことができません。
また、高齢になってHRTを施行すると有害事象が増加するため、HRTの期間は閉経後10年、年齢では60歳までとされています。

漢方薬

体のバランスを整え、心と体を健康にすることを目的とした治療法です。ほてりやのぼせといったホットフラッシュがある方で、症状が多岐にわたっている方に適しているとされています。

抗うつ剤・安定剤

抑うつ気分は多くの方が更年期に経験する症状です。精神的な変化だけでなく、ホットフラッシュといった身体的症状にも効果が期待できます。

更年期うつ病:更年期障害と誤解されやすい病気

更年期はうつ病が発症しやすいことが知られています。
更年期の女性は、身体的に変化が起きるだけでなく、両親の介護問題や子どもの独立といった家族環境の変化、職場での地位の変化、老後への生活・経済的変化といった社会環境の変化を余儀なくされる時期にもあたります。 女性ホルモンの低下そのものによって直接的にうつ病を引き起こすことはありませんが、環境的にもうつ病が起こるリスクが高くなっているのです。
加えて、更年期のうつ病に更年期症状を合併しているケースがあることにも注意が必要です。

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