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水痘(大人)
水痘(すいとう)とは、水痘・帯状疱疹(たいじょうほうしん)ウイルスに感染することにより発熱や発疹(主に水疱(すいほう):水ぶくれ)が全身に生じる感染症です。一般的に「みずぼうそう」とも呼ばれます...
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皮膚

水痘(大人)すいとう おとな (別:水ぼうそう/水疱瘡)

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更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
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概要

水痘(すいとう)とは、水痘・帯状疱疹(たいじょうほうしん)ウイルスに感染することにより発熱や発疹(主に水疱(すいほう):水ぶくれ)が全身に生じる感染症です。一般的に「みずぼうそう」とも呼ばれます。水痘は自然に治ることが多いですが、新生児や免疫が低下したお子さん、まれに健康なお子さんでも重症化し、命にかかわることがあります。

原因

水痘は、水痘・帯状疱疹ウイルスによる感染が原因で発症します。このウイルスは、感染した患者さんの鼻汁(びじゅう)(鼻みず)、唾液、水疱からの液を介して感染します。さらに、直接接触していなくても同室にいただけで空気を介して感染する可能性があります(空気感染)。

潜伏期間は、10~21日程(通常14~16日)です。最初の発疹が出現する2日前から全身の水疱が痂皮化(かひか)(かさぶたになる)するまで、感染力を持ちます 。また、水痘・帯状疱疹ウイルスは治癒後も脊髄後根神経節に留まり、免疫力が低下した際に再び活性化して、帯状疱疹を引き起こします。

症状

水痘の主な症状は、発熱と発疹です。発疹は発赤からはじまり、水疱(すいほう)(水ぶくれ)、痂皮化(かひか)(かさぶた)へと経過します。発赤、水疱、痂皮のいずれも混在することが特徴です。発疹は体から手足へ広がり、頭皮や口のなかにもできることがあります。多くの場合、自然によくなっていきますが、合併症を引き起こすこともあります。

二次性細菌感染

二次性細菌感染は、水痘の発疹に細菌が感染し皮膚感染症を起こし、さらに細菌が血液中に侵入し、菌血症・敗血症という重症の感染症を引き起こすものです。肺炎を合併することもあります。感染が脳に影響を及ぼすと脳炎や急性小脳失調を起こし、けいれんや意識障害、歩行障害などの症状が現れます。

Reye症候群

Reye症候群は、意識障害やけいれん、肝機能障害などを引き起こし、命にかかわることがある合併症です。Reye症候群は水痘感染の際にアスピリンを内服していることと関連があるといわれているため、川崎病などでアスピリンを内服しているお子さんは注意が必要です。

免疫不全や新生児の患者さんは、重症な水痘感染や合併症が起こる割合が高くなり、命にかかわることもあります。

先天性水痘症候群

妊婦が感染してしまうと、お腹のなかのお子さんも水痘にかかり、生まれつき皮膚病や手足の障害があらわれる「先天性水痘症候群」という状態となり、お腹の中で亡くなる可能性もあります。

帯状疱疹

帯状疱疹では、脊髄後根神経節に留まったウイルスが再活性化し、通常片側の神経に沿って痛みを伴う水疱を生じます。これは、疲労や免疫力の低下が原因になります。成人に多いですが、小児でも免疫が低下した場合に発症することがあります。

検査・診断

水痘は、発疹の様子やその他の症状により診断します。周囲の流行状況が手がかりとなることもあります。発疹の様子のみでは診断が難しいこともあり、迅速に診断するために水疱のなかの細胞を顕微鏡でみる「Tzanckテスト」というテストを行うことがあります。

また、水疱の内容物や血液などから直接ウイルスの抗原や遺伝子を検出する検査を行うことで、より確実に診断できます。血液検査で抗体価を調べ、確定診断を行うこともできます。

治療

水痘は自然経過でよくなることが多いですが、抗ウイルス薬の内服が治療に使われることもあります。免疫不全のお子さんに対しては、入院してアシクロビルの点滴治療を行うこともあります。しかし、重症の場合、また合併症の程度によっては、適切な治療が行われたとしても後遺症が残り、最悪の場合には命にかかわることもあります。帯状疱疹の治療も水痘と基本的には同じです。

予防

水痘を予防する確実な方法は、水痘ワクチン接種の2回接種です。ワクチンにより感染の流行を予防し、個人の罹患、重症化や合併症のリスクを下げることができます。2014年10月から、日本でも水痘ワクチンが定期接種に含まれるようになりました。生後12か月から36か月までの間に2回接種します。

治療中の病気があるお子さんや使用している薬があるお子さんは、その種類によっては接種を見送ることがあるため、アレルギーの情報を含めて接種予定の医療機関に知らせる必要があります。

予防接種をしていない方が水痘の患者さんに接触した場合、接触後3~5日以内に緊急ワクチン接種を行うことで発症を防いだり、軽症にしたりすることが期待できます。また、免疫抑制の患者さんでは、水痘接触後に予防的に抗ウイルス薬やガンマグロブリンという薬を使用し、発症や重症化を予防できる可能性があります。

予防接種後の副反応

予防接種後の副反応として、直後から翌日にかけて紅斑・かゆみなどの過敏症を生じる場合があります。接種後1~3週頃にも発熱・発疹が現れることがあります。しかし、通常これらの症状は1~数日内に消失し、水痘にかかるより遥かに軽いことが多いです。

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