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流行性角結膜炎
流行性角結膜炎とは、アデノウイルスを原因として発症する感染症の一つを指します。流行性角結膜炎を発症すると、眼の充血や目やに、ゴロゴロした痛みなどを自覚するようになります。 流行性角結膜炎を...
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更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
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2017 年 04 月 25 日
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概要

流行性角結膜炎とは、アデノウイルスを原因として発症する感染症の一つを指します。流行性角結膜炎を発症すると、眼の充血や目やに、ゴロゴロした痛みなどを自覚するようになります。

流行性角結膜炎を引き起こすアデノウイルスの感染力は強く、幼稚園や保育園、病院や家族内での流行が生じることも稀ではありません。小児における発症例が多いですが、どの年齢層であっても病気を発症する可能性があります。流行時期としては8月を中心として夏に多いです。

アデノウイルスに対する特効薬はなく、流行性角結膜炎を発症した場合には対症療法が中心となります。アデノウイルスの感染力は強いため、周囲へ感染を拡大させないためにも、感染予防策を講じることも重要な観点になります。

原因

流行性角結膜炎は、アデノウイルスに感染することを原因として発症します。アデノウイルスと一言に言っても、数多くの種類のアデノウイルスが存在することが知られています。数多くあるアデノウイルスの中でも、8、19、37型といったタイプのものが、流行性角結膜炎を引き起こす原因となります。

流行性角結膜炎は、アデノウイルスに接触することから感染が成立します。アデノウイルスが付着したものに触れ、アデノウイルスで汚染されたものを眼にもっていくことから感染が成立します。例えば、ウイルスにより汚染されたティッシュ、タオル、洗面器などに触れるなどして感染することになります。

 

症状

アデノウイルスに感染してから、およそ1〜2週間の潜伏期間をへてから症状が出現します。流行性角結膜炎は、角膜と結膜における炎症症状を認めることになります。具体的に見られる症状としては、眼の充血や目やに、ゴロゴロした眼の痛み、まぶたの腫れ、涙眼などがあります。初発時には片目の症状であっても、時間経過と共にもう片方の眼にも症状が出現することがあります。

角膜に炎症が生じた場合は、角膜の透明性が低下することもあります。角膜は、光を透過させ網膜に焦点が合うように光を伝達するという重要な役割を担っています。そのため、角膜性病変が強くなると、網膜への光の透過性が低下することになり、まぶしさや見えにくさを感じるようになる危険性もあります。

流行性角結膜炎では、眼に出血を来すこともあります。その他、リンパ節(特に耳の前に存在する耳前リンパ節)の腫脹を認めることもあります。特に新生児や乳児に流行性角結膜炎が発症した場合には細菌の混合感染を来すこともあります。この場合には、角膜穿孔を起こすこともあります。

検査・診断

流行性角結膜炎は、周囲の流行状況や眼の所見、耳前リンパ節腫脹の所見などをもとにして疑うことになります。結膜から得られる拭い液を用いて、ウイルスの存在を確認するための迅速キットも使用することが可能です。重症度の強い場合や流行状況を正確に把握する目的がある場合などにおいては、より正確に診断をするために、PCR法と呼ばれる方法が選択されることもあります。

治療

流行性角結膜炎はアデノウイルスによる感染をきっかけとして発症しますが、アデノウイルスに対して効果のある特効薬は存在しません。そのため、目やにや眼の充血などの眼の症状に対しての対症療法が治療の中心になります。

流行性角結膜炎で使用されることのある点眼薬としては、抗炎症剤やステロイド剤などがあります。細菌の混合感染が疑われる状況においては、抗菌剤の点眼も行われます。

流行性角結膜炎の管理においては、感染予防の観点を取り入れることも重要です。アデノウイルスは感染力がとても強く、容易に周囲へと感染が拡大します。幼稚園や保育園、学校などの不特定多数の人と機会の多い環境下においては、より一層の注意が必要になります。特に年少児は衛生概念が確立しておらず、ウイルスに汚染されたおもちゃやタオル等に対しての予防的な行動をとることができないため注意が必要です。

具体的にできる予防策として、アルコールや次亜塩素酸を使用して汚染されている環境を消毒することができます。ドアノブを拭いたり、汚染されたタオルを消毒したりするなどの行動が可能です。また、こまめな手洗いや手指消毒も重要です。

家族内などの共同生活においては、感染者とはタオルを共有しない、箸をわける、感染者のお風呂は最後する、などの行動が重要になります。

流行性角結膜炎において周囲に感染を拡大させる可能性がある時期は、約1~2週間と考えられています。流行性角結膜炎は、一度感染をすると、医師が周囲への感染力がなくなったと判断するまで学校へ行くことも出来ません。したがって、登校や登園についてはかかりつけの先生の指示に従うことが重要です。