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溺水
溺水(できすい)とは、水中でおぼれて息継ぎができなくなり、ほとんど窒息状態になることから酸素不足により生命に危険が及ぶ状態のことです。 主に低酸素状態による脳へのダメージが問題となりますが...
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溺水(できすい)

更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
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概要

溺水(できすい)とは、水中でおぼれて息継ぎができなくなり、ほとんど窒息状態になることから酸素不足により生命に危険が及ぶ状態のことです。

主に低酸素状態による脳へのダメージが問題となりますが、そのほかにも低体温症に陥ったり、汚い液体を吸い込んでしまうために肺炎が生じたり、そのほか落下物や浮遊物に衝突することによるけが(外傷)を負ったりすることもあります。小さなこどもや、飲酒後の大人、スキューバダイビング中の事故、近年では津波や洪水などの自然災害の被害者においても溺水によって重症な肺炎や窒息死(溺死)がみられます。

原因

泳ぎに慣れていない方が、息継ぎができずにおぼれてしまう場合や、飲酒や睡眠薬、疲労による体力の限界などによって水中で息継ぎを続けられない状態となりおぼれてしまう場合などがあります。

また、浴槽での発生も多く、乳幼児の不慮の事故死の原因としても挙げられるため注意喚起や啓発が必要とされています。
 

症状

重症度にもよりますが、低酸素血症による意識障害や眠気、だるさ、吐き気などのほか、肺炎による発熱や咳、喀痰(かくたん)(たんが出ること)、呼吸困難などがみられます。低体温症に陥った場合には、ひどい身ぶるい(シバリング)や不整脈などがみられます。

重症の場合には低酸素血症により呼吸停止、心停止にまで至ることがあり、現場ですぐに心肺蘇生を開始する必要があります。
 

検査・診断

酸素飽和度の値をモニターしながら、全身状態の把握のために血液中の酸素分圧を血液検査で確認します。また、意識障害に対しては、そのほかの原因(頭蓋内出血など)が生じていないかどうか頭部CT検査を行います。同時に、肺炎の程度やその他の全身の合併症があるかどうかを把握するため胸部X線写真撮影や全身のCT検査を行います。

さらに、合併しやすい肺炎を評価するために、喀痰の培養検査に加えて炎症と感染の兆候をみるための血液検査(CRP、β-D-グルカンなど)を行います。低体温症が合併している場合には治療開始時から体温測定と、心電図の波形をモニターしながら危険な不整脈が発生していないかどうかを確認します。
 

治療

心停止に対してはAEDの装着と心肺蘇生を行います。呼吸不全に対しては低酸素に対する酸素投与や人工呼吸管理、低体温症に対しては体温を調節する体温管理をはじめとした全身管理を行います。そのうえで、のちに問題となる肺炎に対して早くから抗生物質を投与することもあります。
 

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