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睡眠障害
睡眠障害とは、睡眠に何かしらの異常がある状態です。うまく眠ることができない不眠症が代表ですが、実際には日中にも強い眠気を感じる過眠症、昼夜の体内リズムが狂うことから生活リズムが崩れる概日リズム睡...
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睡眠障害すいみんしょうがい

更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
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概要

睡眠障害とは、睡眠に何かしらの異常がある状態です。うまく眠ることができない不眠症が代表ですが、実際には日中にも強い眠気を感じる過眠症、昼夜の体内リズムが狂うことから生活リズムが崩れる概日リズム睡眠障害など、さまざまなものが睡眠障害に含まれます。また、アトピー性皮膚炎やうつ病など、身体的疾患や精神疾患に関連して睡眠障害をきたすこともあります。

何かしらの睡眠障害を抱える方は、日本において約5人に1人いるとの報告もあります。「睡眠障害」と一言に表してもさまざまなものが含まれているため、どういったタイプの睡眠障害であるのかを確認することは治療方法を選択するうえで重要です。

原因

睡眠障害のタイプにより原因もさまざまです。不眠症の発症要因としては、精神的なストレスや疲れ、時差、就寝環境の照度・騒音の程度(明るすぎる、うるさすぎるなど)、アルコールやカフェインなどの摂取を例に挙げることができます。

過眠症は、睡眠の質が何かしらの状況で障害されており、寝てはいるものの十分な休息が取れていないことで発症することがあります。また、過眠症のひとつのタイプである「ナルコレプシー」と呼ばれる病気は、脳の機能的障害を原因として生じることが想定されています。

また、睡眠障害は体内時計が乱れることから、昼夜の生活リズムが逆転してしまうこともあります。体内時計は「メラトニン」と呼ばれる物質で調整されていると考えられていますが、これには日光や光などが深く関係します。そのため、夜遅くまで活動し、朝方の光を浴びないなどの状態が続くことで体内時計が乱れやすくなり、睡眠障害の発症につながります。

その他にも、身体的疾患や精神疾患が原因となって睡眠障害を引き起こしていることがあります。アトピー性皮膚炎やうっ血性心不全、喘息、糖尿病、うつ病、統合失調症など、その原因は実に多岐に渡ります。

症状

睡眠障害のタイプにより、症状はさまざまです。不眠症は睡眠障害の代表的なタイプですが、さらに

  • 入眠困難(横になってからなかなか睡眠に入ることができない)
  • 中途覚醒(入眠することができても、深夜に何度も目が覚める)
  • 早朝覚醒(予定した起床時間よりも早く起きてしまい、再度寝付くことができない)
  • 熟眠障害(熟眠感を持った質の高い睡眠を得ることができない)

といったタイプに分かれます。

過眠症も睡眠障害のひとつですが、日中の過度の眠気を症状とします。また、日本人に多いナルコレプシーでは、情動脱力発作(ビックリしたときに体の一部が脱力します)、金縛りなどといった症状をみます。

睡眠障害を発症すると、睡眠不足から日中に集中力の低下や居眠りなどが生じ、学業や仕事などにおいて多大なる支障を来すようになります。さらに生活習慣病やうつ病などの発症につながることもあります。

検査・診断

睡眠障害の原因はさまざまなので、詳細な問診を行うことで具体的に「どのような睡眠障害なのか」をきくことが重要です。それらを通して不眠症であるのか、過眠症であるのか、概日リズム睡眠障害であるのか、それとも身体疾患や精神疾患に関連したものであるのかを推定することになります。

問診のみで特別な検査を追加しないこともありますが、場合によっては睡眠ポリグラフ検査やHLA遺伝子型検査、脳脊髄液検査など必要な検査を組み合わせることもあります。

治療

睡眠障害の治療はまず、背景因子を調整することが大切です。過度の疲れやストレス、アルコール、カフェインなどが原因となって睡眠障害を来すこともあるため、これらにうまく対処することが重要です。また、毎朝一定の時間に起きる、適度に日光を浴びる、運動をするなど規則正しい生活スタイルを確立することも大切です。これらは「睡眠障害の対応と治療のガイドライン」において、睡眠障害対処12の指針(睡眠衛生指導)としてまとめられています。

睡眠障害の治療は原因に応じてさまざまであるため、原因の特定が大切です。睡眠障害のタイプに応じて内服薬(睡眠薬に限らず、中枢神経刺激薬や抗うつ薬などが使用されることもあります)が処方されます。従来のベンゾジアゼピン系睡眠薬は習慣性や過量服薬の懸念から保険診療において処方数などが制限されています。近年はオレキシン受容体拮抗薬やメラトニン受容体作動薬が中心となっています。

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