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線維筋痛症
線維筋痛症とは、関節や筋肉、腱など全身にわたり慢性的な激しい痛みが生じる病気を指します。強い痛みに関連して、不眠やストレス、抑うつ状態を引き起こすこともあります。線維筋痛症は、中高年の女性に多い...
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線維筋痛症せんいきんつうしょう

更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
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概要

線維筋痛症とは、関節や筋肉、腱など全身にわたり慢性的な激しい痛みが生じる病気を指します。強い痛みに関連して、不眠やストレス、抑うつ状態を引き起こすこともあります。線維筋痛症は、中高年の女性に多いとされています。

現時点では確実に効果のある治療法がみつかっておらず、薬物療法や非薬物療法を含めた対症療法が主体になります(2018年3月時点)。検査所見で異常を認めることができないため、「痛み」という主観的な自覚症状が鍵となる病気であり、周囲の理解も必要とされます。

原因

遺伝的な要因、感染症、心理的・身体的なトラウマなどが誘因として指摘されていますが、確実な原因はこれまでのところ特定されていません(2018年3月時点)。

また、脳における痛みの情報処理の過程に何かしらの障害が存在する可能性も指摘されています。痛みは、問題が生じている部位からの信号を脳が受け取り、それに呼応する形で脳が「痛み」として危険信号を発信することで発生します。線維筋痛症は、この連携体制に異常が生じていることが原因となり発症するのではないかと推定されています。

症状

全身性の疼痛(とうつう)

線維筋痛症の症状は、慢性的に持続する関節や筋肉、腱などの全身性の疼痛(とうつう)です。痛みの程度は強いことが多く、本来であれば痛みを誘発しないような軽い刺激(髪が触れた程度)であっても、激烈な痛みが生じることがあります。

痛みは一定ではなく、日によっても波があります。特に睡眠不足や精神的なストレス、過度の運動、天候によって症状が左右される傾向があることも特徴です。線維筋痛症では、痛みの症状以外にも、関節リウマチに類似した朝方のこわばりを感じることもあります。

その他の症状

慢性的に強い痛みがあることから、ストレスが蓄積し抑うつ状態や不眠、慢性的な疲労などを引き起こすこともあります。そのほかに報告されている随伴症状としては、口や眼の渇き、手指の腫れ、寝汗、腹痛、下痢、便秘、動悸、呼吸苦、嚥下障害、頭痛、ふるえ、めまい、浮遊感、耳鳴り、難聴、筋力低下、まぶしさ、などがあります。

線維筋痛症は基礎疾患をもとに発症することもあり、上記に挙げた随伴症状のなかには、そうした基礎疾患の症状を表現しているものもあります。

線維筋痛症を引き起こすことがある基礎疾患としては、

  • 関節リウマチ
  • 変形性関節症
  • 全身性エリテマトーデス
  • シェーグレン症候群
  • 強直性脊椎炎

などがあります。

検査・診断

線維筋痛症では、血液検査や尿検査、画像検査などを行っても異常所見を指摘することはできないといわれています。したがって、線維筋痛症の診断は、問診と身体診察がとても重要になります。線維筋痛症は、別の病気が原因となって起こっていることもあるため、各種原因疾患に対応した検査が行われることもあります。

診断項目

最近まで、米国リウマチ学会の線維筋痛症分類基準が使用されていましたが、現在では2010年に発表された線維筋痛症の予備診断基準を参考に診断をすることが多くなってきています。これまで使われていた18か所の圧痛点評価は削除され、症状に重点を置いたものとなっています。
また、全身の疼痛の範囲、疲労感、起床時不快感などの重症度の評価と、随伴症状の評価が必要となっています。

治療

線維筋痛症に対する根本的な治療方法は現在のところ存在しておらず、患者さんの症状に合わせて適宜薬物が選択されることになります。

  • 抗鬱薬と抗けいれん薬
  • その他の薬(疼痛に対しての鎮痛剤や抗炎症薬など)

線維筋痛症は「痛み」といった本人にしかわらない苦しみがあり、生活の質が著しく阻害されることも多いです。周囲の人が病気に対して理解を示すことも大切であり、少しでも生活の質を保てるようにサポートする体制を敷くことも重要といえるでしょう。

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