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老人性色素斑
老人性色素斑とはいわゆるシミの一種です。褐色から黒色の1cm前後の色素斑であり、主に太陽を浴びることの多い顔や手などに生じます。年齢と共に認める頻度が増え、60代以降ではほぼ必発します。なかには...
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老人性色素斑ろうじんせいしきそはん

更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
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概要

老人性色素斑とはいわゆるシミの一種です。褐色から黒色の1cm前後の色素斑であり、主に太陽を浴びることの多い顔や手などに生じます。年齢と共に認める頻度が増え、60代以降ではほぼ必発します。なかには20歳代で色素斑を呈する方もいます。

老人性色素斑そのものにより健康を損なうことはありませんが、なかには悪性黒色腫を代表とする悪性疾患との鑑別が必要になることもあります。また、美容的な面で影響を与えることから、治療を希望される方もいます。

老人性色素斑は腫瘍性病変としての側面を有するため、レーザー治療による破壊・除去が有効です。その他トレチノイン・ハイドロキノン療法やフォトセラピーと呼ばれる方法もあり、状況に応じて適宜使い分けることになります。

原因

老人性色素斑は最も代表的なシミですが、角化細胞(皮膚の表面を覆う細胞)の良性腫瘍です。角化細胞が紫外線に当たるとDNAに異常をきたし、良性腫瘍化します。角化細胞の腫瘍化に加えて、メラニン産生も増加することでから「シミ」として認識されることになります。

老人性色素斑は紫外線の照射により出現するため、日光に当たりやすい部位、特に顔や手の甲、腕などに多く発生します。老人性色素斑という名前の通り、60代以上でよく発生しますが、20歳頃から発生する方もいます。

症状

老人性色素斑はシミの一種であり、褐色調から黒色調の色素斑を認めます。太陽の光を浴びることが原因のひとつであることから、顔や腕、手の甲などに認めることが多いです。大きさもまちまちであり数mmほどの大きさであることもあれば、5cmくらいまでの大きさになることもあります。

老人性色素斑が、通常の皮膚と比べて悪性化する頻度が高いというわけではありません。しかし、なかには悪性黒色腫と呼ばれる悪性疾患との鑑別が必要となることもあります。悪性黒色腫は、皮膚色素の色全体が不均一であり、周囲の皮膚との境界も不明瞭であり不整です。周囲の正常の皮膚と比べて色素部位が盛り上がりを呈することもありますし、形も非対象性です。老人性色素斑と悪性黒色腫は、どちらも「皮膚のシミ」としての症状を引き起こしますが、治療方法が全く異なるため両者を鑑別することは重要です。

また、老人性色素斑と同じくシミの代表格として、肝斑と呼ばれるものがあります。肝斑は老人性色素斑と異なり腫瘍ではありません。皮膚への摩擦、紫外線、女性ホルモンが原因でメラノサイトが過剰産生されることにより発生します。メラノサイトは、妊娠中にも増えます。30代〜60代の女性にみられ、頬や目の下、額などに左右対称に薄茶色のシミとして現れます。一般的なレーザーを肝斑に照射するとメラノサイトが活性してしまうため、最初に老人性色素斑と肝斑を見分けることも重要となります。

検査・診断

老人性色素斑の診断は、基本的には見た目の特徴からなされます。ただし、ときに悪性黒色腫を始めとした悪性疾患との鑑別が必要となることもあります。より詳細に皮膚を観察するために、ダーモスコープと呼ばれる拡大鏡を用いることがあります。この器具を使用することで、皮膚の病変部位をより詳細に観察することが可能となります。

治療

老人性色素斑は腫瘍であることから、レーザーで破壊・除去します。

レーザーを使いたくない方は、「トレチノイン・ハイドロキノン療法」という方法で薄くすることも可能です。また、「フォトセラピー」という方法もあります。フォトセラピーは濃いシミを薄くするのに利用される治療法で、肌へのダメージが少ないという特徴があります。

老人性色素斑では同じくシミの代表格である肝斑を合併することがあります。肝斑に対してレーザー治療を行うとシミが増悪することになるため、両者が混在している状況では第一選択としてレーザー治療を照射することはできません。このような場合、まず肝斑の治療を行います。

具体的には最初の3~6か月は、トラネキサム酸の内服にピーリングやイオン導入、ときにレーザートーニングを組み合わせて肝斑を治療します。その後、レーザーで残った老人性色素斑をとります。

老人性色素斑の治療は、自由診療となることから医療費が高額になります。そのため、自身にとって最適な治療法を医師に相談し、納得した上で治療を進めていくことが必要です。

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