じかいなんこつまくえん

耳介軟骨膜炎

最終更新日:
2017年04月25日
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2017/04/25
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概要

耳介軟骨膜炎とは、耳の軟骨に生じる炎症のことです。耳の形は軟骨によって保たれているため、耳介軟骨膜炎を放置して軟骨が変形すると、耳の形も大きく変わり外見的な問題が生じます。

細菌・ウイルス感染や虫刺され自己免疫疾患が原因となります。発症すると、耳介が赤く腫れ上がり、熱や痛みを伴います。原因に応じて薬剤などにより治療が行われます。

原因

耳介軟骨膜炎は、耳介を形成する軟骨に炎症が生じることで発症します。細菌感染では、緑菌や黄色ブドウ球菌などが原因となります。ピアスや引っかき傷、虫刺されなどの外傷により細菌感染し、耳介軟骨膜炎が生じることがあります。

耳介軟骨膜炎は、再発性多発性軟骨炎や多発血管性肉芽腫症などの自己免疫疾患と関連して生じることもあります。自己の軟骨の成分に対して免疫細胞が過剰に反応し、炎症反応の制御が不能になることで生じると考えられています。

症状

耳介軟骨膜炎では、耳介が炎症を起こすことで赤く腫れ上がり、熱や痛みを伴うようになります。また、が排泄されることもあります。

さらに、耳介軟骨膜炎が遷延すると、徐々に軟骨が破壊されます。耳の形は軟骨で形作られているため、軟骨の破壊に伴って耳介の形が変形し、最終的にはカリフラワー耳と呼ばれる状態にまで変形します。

検査・診断

耳介軟骨膜炎は、耳に生じている炎症性の変化を詳細に評価することで診断されます。また、原因菌を同定するために、培養検査を行います。さらに、炎症の範囲や軟骨の破壊状況を評価するために、CT検査などの画像検査が行われます。

再発性多発性軟骨炎や多発血管性肉芽腫症などの自己免疫疾患の関連が疑われる際には、基礎疾患を診断するための血液検査、尿検査、聴力検査などが検討されます。

治療

細菌感染が原因であると考えられる場合には、フルオロキノン系やアミノグリコシド系、ペニシリン系などの抗生物質を使用して治療します。が蓄積している場合には、切開排膿も考慮します。

ピアスの使用などの誘因が特定できる場合には、炎症を引き起こしている異物の除去が必要です。

耳介軟骨膜炎が、再発性多発性軟骨炎などの自己免疫疾患の一症状として生じている場合には、ステロイドや免疫抑制剤などを使用します。どの治療薬を選択するかについては、病状によって大きく異なります。

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