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Lung
肺気腫
肺気腫とは、本来の肺構造が破壊されてしまい、うまく息を吐けなくなってしまう病気を指します。原因の多くは喫煙習慣であり、正常の肺組織が破壊されることから病気の発症に至ります。 肺気腫を発症す...
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肺

肺気腫(はいきしゅ)

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更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
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肺気腫とは

肺気腫とは、本来の肺構造が破壊されてしまい、うまく息を吐けなくなってしまう病気を指します。原因の多くは喫煙習慣であり、正常の肺組織が破壊されることから病気の発症に至ります。

肺気腫を発症すると少し歩くだけでも息苦しくなり、日常生活のちょっとした動作にも支障を来すようになります。肺組織が破壊されることと関連して、心臓に負担もかかりやすくなり心不全を合併するようにもなります。

一度壊れた肺組織をもとに戻すことは現在の医療では困難であり、残された肺組織を利用して内服薬や吸入薬、酸素吸入などを中心として治療介入が行われます。喫煙習慣が密接に病気の発症に関わっているため、禁煙を行うことも必須であると言えます。

また呼吸機能の予備能も低下している状態であるため、風邪をきっかけとして呼吸症状が重篤になる危険性があります。そのため、風邪予防のために規則正しい生活を送るとともに、インフルエンザワクチンを接種するなどの予防対策を取ることも大切です。

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原因

鼻や口から吸い込んだ空気の通り道を見ると、気管や気管支を経て肺へと送り込まれます。肺の中でも、空気の最終到着地点に当たる部位を「肺胞」と呼びます。肺胞の構造はブドウの房のような形をしており、一つ一つの小さい部屋に分かれています。一つ一つの部屋にはそれぞれ空気が含まれており、酸素が血液中に取り込まれたり、二酸化炭素が排出されたりといった呼吸機能を果たしています。

しかし、肺気腫では一つ一つの部屋の間仕切りの壁が壊れてしまい、小さい部屋同士が空間的なつながりを持ってしまうようになります。原因として最も多いのは、習慣的な喫煙です。直接的な喫煙習慣だけではなく、受動喫煙を長年行うことでも肺胞が壊されてしまい、肺気腫の発症原因となりえます。また大気汚染も原因となりえます。その他、α1アンチトリプシン欠損症と呼ばれる遺伝的な疾患を原因として肺気腫を発症することもあります。

肺気腫では、慢性気管支炎を合併していることがほとんどであり、両者を含めて「慢性閉塞性肺疾患」の病名が付けられることもあります。肺気腫と慢性気管支炎は、原因や特徴に共通点も多いです。

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症状

肺気腫を発症すると、肺での正常な呼吸活動が出来なくなることを反映して、呼吸困難を生じるようになります。具体的には、少し歩いただけでも息切れをしやすくなりますし、慢性的に咳や痰が出る様になります。

さらに、呼吸をすることに困難が生じるようになるため、少しでも呼吸を楽にするために口を小さくすぼめた状態で息を吐くようになります。また、陥没呼吸や肩呼吸、喘鳴(呼吸に際してヒューヒューと音がすることです)を見るようになります。

肺気腫では基礎となる呼吸機能が低下している状態です。そのため、ちょっとした風邪であっても呼吸困難が強く出やすくなります。慢性的に呼吸運動にエネルギーを割く必要があるため、体重が減る、といった症状を見ることもあります。

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検査・診断

肺気腫では、画像検査、呼吸機能検査、血液検査を中心にとして行われます。画像検査では胸部単純レントゲン写真やCTが行われますが、破壊された肺胞を反映した画像所見を得ることができます。

肺気腫は、呼吸動作の中でも特に「息を吐く」という動作に関連して支障が生じる疾患です。呼吸機能検査(スパイロメトリー)を行うことで、強制呼気動作に関連した異常所見を確認することになります。

さらに、肺気腫では酸素や二酸化炭素のガス交換に異常を生じるようになります。血液ガス検査を行うことで、血液中の酸素量低下や二酸化炭素の増加を確認します。

治療

肺気腫は、喫煙習慣と関連して発症することが多いため、禁煙を行うことが必要不可欠です。禁煙はニコチンに対しての依存性の問題から自身の意志だけでは実行することができないことも多く、禁煙補助薬の使用を考慮することもあります。

また、肺気腫で破壊された肺胞を元通りに戻すことは、現在の医学では出来ません。そのため、残された肺機能を元にして症状緩和できるような治療方法が行われます。具体的には薬剤としては抗コリン薬、β2(ベータ)刺激薬、テオフィリン徐放製剤、ステロイドといった吸入薬を使用することで気管支を拡張させ炎症の沈静化を図ります。その他、去痰薬や鎮咳薬といった対症療法薬を使用することもあります。

肺気腫では呼吸の仕方を工夫することで、呼吸困難を軽減することも出来ます。そのため呼吸リハビリテーションを通して、口すぼめ呼吸や腹式呼吸の習得を行うこともあります。

さらに肺気腫の程度が強い場合には、酸素濃度が非常に低下することもあります。その場合には、在宅酸素療法と呼ばれる方法をとることもあります。また、肺気腫では体重減少を見ることもあるため、適度な栄養摂取を心がけることも大切です。

その他、風邪をきっかけとして呼吸状態が増悪することもあります。したがって、風邪を引かないように規則正しい生活を送ることや、インフルエンザワクチンを打つなどの対策を講じることも重要であると言えます。

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