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Brain
脳性麻痺
脳性⿇痺とは、妊娠中からお産(出産・出⽣)の前後になんらかの出来事があり、その結果脳障害が起こるもののうち、運動機能が⿇痺(まひ)することなどにより体が不⾃由になる後遺症のことを指します。 ...
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脳
更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
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概要

脳性⿇痺とは、妊娠中からお産(出産・出⽣)の前後になんらかの出来事があり、その結果脳障害が起こるもののうち、運動機能が⿇痺(まひ)することなどにより体が不⾃由になる後遺症のことを指します。

脳性⿇痺は、出産時期における脳への低酸素が原因となって発症することもあれば、核⻩疸の⼀症状として発症することもあります。脳性⿇痺では運動機能障害の出⽅はさまざまです。⼿⾜がこわばる「痙直(けいちょく)型」というものもあれば、⾃分の意志とは無関係に⼿⾜が動く「アテトーゼ型」というものもあります。

原因

新生児仮死

新⽣児の脳には、酸素供給の低下に弱い部分と強い部分があります。なかでも、運動機能を司る部位は低酸素などの障害に弱いと考えられています。そのため、出⽣前後の低酸素、低⾎圧、呼吸不全などを呈する「新⽣児仮死」では、運動神経を中⼼とした細胞の障害を発⽣するリスクが⾼く、結果として脳性⿇痺などの後遺症を残すことになります。

新⽣児仮死の発症リスクは早産児において⾼く、低酸素による影響も正期産児より⼤きいと考えられています。このため、早産児では脳性⿇痺を発症するリスクが⾼いといえます。

核⻩疸

脳性⿇痺は核⻩疸に関連した症状として発症することもあります。核⻩疸は、新⽣児時期にビリルビンという物質が⾎液中で病的に増加することを原因として発症します。ビリルビンが脳の⼀部である「⼤脳基底核」を中⼼にたまり、細胞障害を引き起こします。

核⻩疸は、早産児で⽣じるリスクが⾼く 、その他、Rh ⾎液型不適合、帽状腱膜下⾎腫(ぼうじょうけんまくかけっしゅ)、敗⾎症などの重症感染症、低⾎糖など、さまざまなものが原因となりえます。

その他の原因

その他、脳性⿇痺の原因には、⾵疹やサイトメガロウイルスを代表とした⼦宮内感染症、⺟体の薬物中毒などがあります。

症状

脳性麻痺の主な症状は、運動機能障害です。運動機能障害の出⽅はさまざまであり、⼿⾜がこわばって硬くなる「痙直型」、⼿⾜が過剰に動きすぎる「アテトーゼ型」、バランスがとりにくくなる「失調型」などがあります。これら運動障害の出⽅は、損傷を受けている脳の部位の違いを反映しています。

脳性⿇痺は、運動機能障害が主な症状ですが、障害を受ける部位によっては精神発達遅滞(成⻑期に、知的機能が平均より低く年齢相応の⾏動がとれないこと)、失語症状などを呈することもあります。そのほか、嚥下(えんげ)機能に問題を起こすことから誤嚥性肺炎を起こすことがあったり、てんかんによるけいれんが起こったりすることがあります。

検査・診断

脳性麻痺は、基本的に、運動⾯の発達が健康児と⽐較して遅れていることを確認することで病気が疑われます。

脳に障害が⽣じていることを確認するために、MRI やCT などといった画像検査を⾏うことがあり、この検査を通して障害を受けている部位を確認することができます。また核⻩疸における脳性⿇痺では、難聴を呈することがあるため、聴⼒検査を⾏うこともあります。

治療

脳性⿇痺の治療は、

  • 理学療法
  • 作業療法
  • ⾔語聴覚療法

などが中⼼となります。こうした治療を通して、⽇常⽣活において困難を感じることが少なくなるように、運動機能を促します。その他、運動機能をサポートすることを⽬的として特別な靴や椅⼦、杖などを使⽤する装具療法が⾏われることがあります。

また、脳性⿇痺では筋⾁が異常に興奮する痙縮(けいしゅく)と呼ばれる症状が現れることがあります。こうした⼿⾜のつっぱりに対応するために、神経ブロック療法やボツリヌス(ボトックス)治療が⾏われることもあります。

さらに、バクロフェン持続髄注療法と呼ばれる治療方法が行われることもあります。この治療方法では、飲み薬として使用される抗痙縮薬であるバクロフェンを、脳性麻痺の病変に近い部位である脊髄に投与します。

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