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Brain
脳振盪
脳振盪とは、軽度の頭部外傷によって受傷直後に一過性に生じる意識消失や記憶障害のことです。ほとんどの脳振盪では意識消失や記憶障害などの症状は短時間で消えて元の状態に戻ります。 一方、重症な脳...
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脳

脳振盪のうしんとう

更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
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概要

脳振盪とは、軽度の頭部外傷によって受傷直後に一過性に生じる意識消失や記憶障害のことです。ほとんどの脳振盪では意識消失や記憶障害などの症状は短時間で消えて元の状態に戻ります。

一方、重症な脳振盪では、けいれんや血圧の低下、また脈が遅くなるなどの症状が引き起こされることがあります。

脳振盪は頭部外傷のなかでも多くみられる症状であり、フットボールやラグビーなどのスポーツの試合中にもよく起こります。

原因

脳振盪の原因は、頭部に力が加わって脳がダメージを受けることです。脳は頭蓋骨のなかで髄液(ずいえき)と呼ばれる液体に浮いている状態で存在します。そのため、軽度な外傷のダメージでは、硬い頭蓋骨にぶつかることはありません。

しかし、特に動いている状態で頭部や顔面を鈍的な物体にぶつけると、脳に回転加速度が加わって頭蓋内で大きく前後に動き、ダメージが加わります。

脳へのダメージが生じるメカニズムは、詳細には解明されていません。脳が激しく動くことで、特に回転刺激が加わりやすい中脳という部分に、一時的に神経伝達物質が過剰に分泌されるためと考えられています。これによって、中脳が正常に作用するための電気生理学的な機能に障害が生じます。

症状

代表的な症状は、意識消失と記憶障害です。軽度な脳振盪では、意識消失は一瞬のみで意識障害がないこともあります。また、記憶障害、めまい、頭痛などの症状が生じますが、いずれも症状は一過性のもので長く続くことはありません。

しかし、重症な脳振盪では、数時間に及ぶ意識消失や数か月にわたるめまいや頭痛が生じることがあります。

脳振盪の症状は、脳の神経伝達物質の代謝が正常になるまで続きます。そのため、より強い外傷を受けたほうが症状は長く続くと考えられます。また、集中力や注意力などの認知機能の障害やめまい、疲労感、頭痛などの後遺症が続くこともあります。

脳振盪の大部分は軽度な症状のみで後遺症を残すことはありませんが、一度脳振盪を起こすと同じような外傷で再び脳振盪になる危険性が上がるといわれています。特に連続して数日以内に脳振盪を繰り返すと、脳が大きく腫れ上がり致死的な状態になるセカンドインパクト症候群になることもあります。

検査・診断

脳振盪では、CTやMRIなどの画像検査上は異常がないことがほとんどです。特に麻痺などの神経症状がなく、すぐに意識消失や記憶障害が回復するケースでは、念のためにCT検査を行うことはありますが、多くは本人や周囲にいた人からの丁寧な問診を行うことで診断されます。

重度な外傷が加わった場合は、ごく一部に頭蓋骨骨折や頭蓋内出血、脳挫傷などの重症所見がみられることもありますが、このような場合には他の病態による症状のほうが前面に出てくるため、脳振盪が問題となることは少ないでしょう。

治療

大部分のケースでは特別な治療は必要なく、基本的には受傷後数日の安静維持を行うだけでよいとされています。頭痛やめまいなどがひどい場合には、鎮痛薬やめまいを改善する薬が使用されることもあります。

頭蓋骨骨折や頭蓋内出血などの重篤な合併症がある場合には、そちらの治療が優先的に行われます。また、スポーツ選手がプレー中に脳振盪を起こした場合は、セカンドインパクト症候群を防ぐために受傷後14日間は運動を禁止することが推奨されます。

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