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膠原病
膠原病(こうげんびょう)とは、皮膚・筋肉・関節・血管・骨・内臓に広く存在するコラーゲンに対して、慢性的に炎症が生じることから発症する病気です。コラーゲンの分布様式が全身各所に広がることから、膠原...
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膠原病こうげんびょう

更新日時: 2017 年 12 月 05 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 12 月 05 日
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概要

膠原病(こうげんびょう)とは、皮膚・筋肉・関節・血管・骨・内臓に広く存在するコラーゲンに対して、慢性的に炎症が生じることから発症する病気です。コラーゲンの分布様式が全身各所に広がることから、膠原病では全身各所において障害がみられるという特徴があります。

膠原病は、いくつもの病気を含む総称としての病名です。具体的には、関節リウマチ・全身性エリテマトーデス・強皮症・皮膚筋炎・血管炎などが含まれます。

原因

遺伝的な要因と紫外線、感染、ストレスなどの環境要因が複雑に絡み合って、自己に対する免疫機能が異常となり発症します。

本来、免疫は微生物などの異物から自分の体を守る防御機能のひとつとして働いています。この防御機能である免疫が正常に機能するためには、好中球・リンパ球・マクロファージ・抗体など、実に多くの細胞やタンパク質が適切にバランスを保つ必要があります。しかし、膠原病では免疫のアンバランスが生じ、本来は炎症反応が起きるべきではない自分の体に対する過剰反応(自己免疫応答)によりさまざまな障害をきたします。

症状

膠原病には、関節リウマチや全身性エリテマトーデス・全身性強皮症・皮膚筋炎/多発性筋炎・血管炎・ベーチェット病など、実に多くの疾患が含まれます。全身のさまざまなところで炎症が生じると、以下のような症状が出現します。

  • 発熱
  • 全身倦怠感
  • 筋痛
  • 関節痛
  • 体のこわばり

など

また、コラーゲンは全身に広く分布し、膠原病の疾患によって障害を受けやすい部位(皮膚、肺、関節、目など)が異なるため、以下のように疾患に応じて生じる症状が異なります。

関節リウマチ

関節が障害を受けるため、関節の痛みや腫れがみられます。

全身性エリテマトーデスや皮膚筋炎

皮膚に赤み(紅斑)が現れます。

強皮症

皮膚そのものが固くなります。

血管炎

腎臓に炎症が生じ蛋白尿や血尿がみられ、肺に障害が生じれば、咳や呼吸困難がみられることもあります。

ベーチェット病

粘膜症状として口や陰部の潰瘍(かいよう)や、目の症状としてかすみ目などの症状が現れます。

検査・診断

膠原病の診断では、詳細な問診や身体診察が重要です。血液検査や尿検査、画像検査なども順次行われます。血液検査では臓器障害の有無を評価することに加えて、抗核抗体や疾患特異的なマーカー(自己抗体)の測定もなされます。また、膠原病なのか、それとも別の病気なのか(たとえばウイルスが原因になっているケースなど)を見分けるための検査も行います。

治療

自己免疫を基盤にして発症する病気であるため、自己免疫の異常から生じる炎症反応を制御することを目的とした治療が行われます。

具体的に使用される薬剤として、ステロイド薬や免疫抑制薬があります。ステロイド薬は第一選択薬として使用される薬です。免疫抑制薬は、ステロイド薬の効果が不十分な場合や病気が再発しないようにステロイド薬を減らす目的で使用されます。免疫抑制薬には、自己免疫に関与するリンパ球を抑えるさまざまな薬があり、病気や病状に応じて使い分けられます。また、炎症を引き起こす鍵となるタンパク質(炎症性サイトカイン)が病気と密接に関係していることもあります。関節リウマチでは、TNFやIL-6と呼ばれる炎症性サイトカインをピンポイントに阻害する薬が治療薬として使用されます。

そのほかにも、臓器障害に対しての対症療法を行うことも大切です。関節の痛みがあれば鎮痛剤の使用、目の乾きがあれば目薬の使用が検討されます。

膠原病は、発症初期の症状を抑えることができれば、その後は状態が安定するケースが多いです。しかし、炎症反応を一過性に抑えても、経過中に再燃(さいねん)することもまれではありません。そのため、早期に治療を受け、定期的に病院を受診し、長期的に経過観察を行うことが大切です。

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