薬物依存症(やくぶついぞんしょう)

薬物依存症とは

薬物依存症とは、何かの薬物を使っていて、その効果が切れると、またその薬物を使いたいという欲求が強く出てきて、我慢できなくなる状態のことです。薬物依存という言い方もあり、基本的には同じことを指しています。

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原因

一回だけの使用で直ちに薬物依存症になることはありません。しかし、最初の一回の延長線上に依存症があるのは事実です。多くの人にとって、初めての薬物使用は「拍子抜けの一回」と感じます。使ってみたけど、全然大したことなかった、たいして気持ちよくもなかった、という初体験から、「やっぱり薬の依存症の話なんて、怖がらせているだけだ。嘘ばっかりだ」と思うようになり、その後の薬物使用のハードルが下がっていくのです。こうして、薬を使い続けるようになってやめられなくなり、薬物依存症へと陥ってしまいます。

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症状

薬物依存症の症状には、以下の4つがあります。 ・薬物への強い欲求 薬物の効果が切れると、どうしてもその薬が使いたいという強い気持ちがでてきます。 そして、どうにかその薬を手に入れようと動き回ります。頭の中が薬物のことで一杯になり、全ての物事について、薬物を使用することを最優先にして考えるようになります。 ・セルフコントロールの喪失 薬物を使うのを止めようと何度思っても、やはり使ってしまう状態になり、自分では制御できなくなります。量を減らそうと何度試みても、うまくいきません。本人も問題であると感じてはいても、時と場所をわきまえないような不適切な行動をするようになります。さらに症状が進むと、薬物を買うお金を得るために犯罪行為(恐喝、万引き、強盗など)にいたってしまうこともあります。 ・薬物使用量の増加 多くの場合、当初の量では満足出来なくなり、使用する薬の量が徐々に増えていきます。 ・使用中止による離脱症状 種類にもよりますが、薬を止めようとすると不眠や不安などが出てきます。薬によって出てくる症状も様々で、ヘロインでは下痢や嘔吐などの症状がみられることがあります。これらの症状はきまって、薬物を再び使うと消失します。このために、離脱症状が出ては薬物を使い、という行為を繰り返し、使う量が増えていくという悪循環になります。

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治療

薬物依存症では、まず薬物の使用を止めて、その後にくる離脱症状や薬を欲する強い衝動に耐えることが必須になります。薬物依存は、本人の力だけで脱するのが難しいものです。もちろん、ご家族の協力は必要ですが、だからといって、ただ説教や叱責を繰り返したり、愛情を込めて励ましたりするだけではまったく効果はありません。まずは、本人や家族が専門機関に相談に行くことです。そのなかで、もしも本人が治療を受ける気持ちになったならば、薬物依存症に対する認知行動療法プログラムに参加するのがよいでしょう。認知行動療法とは、薬物の再使用を防止するための行動や気持ちの持ち方を順序立ててトレーニングする方法です。例えば、今までどのような状況だと薬物に手を出してしまうことが多かったのかを分析し、そのような状況になった時にどう対処すればよいか(薬仲間と会うような場所に行かないなど)を考えて試してみる、ということを繰り返します。これらを繰り返すことで、薬物をまた使いそうになっても、自分で我慢して踏みとどまることができるようになります。

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