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Brain
認知症
認知症とは、物忘れや認知機能の低下が起こり、日常生活に支障をきたしている状態です。物忘れや認知機能の低下は、脳の神経細胞が障害を受けて死滅し、減少していくことで起こります。認知症を発症すると、次...
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脳
更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
更新履歴
2017 年 04 月 25 日
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概要

認知症とは、物忘れや認知機能の低下が起こり、日常生活に支障をきたしている状態です。物忘れや認知機能の低下は、脳の神経細胞が障害を受けて死滅し、減少していくことで起こります。認知症を発症すると、次のような行動面・心理面の変化が生じます。

行動の変化

  • 時間や場所の感覚が分からなくなる
  • 考え事に時間がかかるようになる
  • 一度に複数のことをこなせなくなる

など

性格や感情の変化

  • 無気力
  • うつ状態
  • 大声を出す
  • 怒りやすくなる
  • 暴力をふるう
  • 妄想を抱くようになる

など

認知症では、このような変化により生活に支障が生じるため、周囲の方の援助が必要になります。そのため、認知症を見極めるためには「一人で生活ができるかどうか」という観点が大切になります。

認知症は、早期発見が重要視されている病気です。脳神経細胞が完全に死滅してない早期段階で治療を開始できれば、病気の進行をある程度遅らせることができます。

原因

認知症は、脳神経細胞が減少する原因に応じて大きく2つに分けられます。

原因別の分類

  • 変性性認知症:脳の神経細胞が変化することによって発症する認知症。アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、認知症を伴うパーキンソン病、前頭側頭型認知症などが含まれる。
  • 二次性認知症:なんらかの外傷や病気を原因として発症する認知症。脳血管性認知症、正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫、脳腫瘍などが含まれる。

特にアルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症、二次性認知症である脳血管性認知症の3つが認知症の原因として多く、認知症全体の8割前後を占めると考えられています。

アルツハイマー型認知症の原因

アルツハイマー型認知症は、認知症の原因として最も多い病気です。
アルツハイマー型認知症の原因は、脳にアミロイドβとタウというたんぱく質が異常蓄積することと、アセチルコリンが減少することとされています。異常たんぱく質が脳内に蓄積することによって、神経細胞が徐々に死滅し、減少していきます。

レビー小体型認知症の原因

レビー小体型認知症は、認知症の原因の20%ほどを占めるといわれています。神経細胞のなかにできる小さな塊「レビー小体」が、脳に異常蓄積することで発症します。

脳血管性認知症の原因

脳血管性認知症は、脳血管障害が原因となり発症します。脳血管障害とは、脳梗塞、長時間の脳の血液循環不全、脳出血などのことです。

症状

認知症の症状は、中核症状と行動・心理症状(周辺症状)の2種類に分けられます。

中核症状

脳内の神経細胞が障害されたことで生じる症状のことで、認知機能が低下した方であればどなたにも生じます。以下は、中核症状の代表例です。

  • 記憶障害:新しい事柄を覚えられない
  • 見当識障害:時間や場所、人物の顔がわからない
  • 判断力障害:論理的思考ができなくなる
  • 実行機能障害:順序だって物事を進められない

など

行動・心理症状(周辺症状)

中核症状の進行状態やその方の本来の性格、身体症状や生活環境など複数の要素に左右されます。そのため、現れる周辺症状には大きな個人差があります。代表的な症状には、妄想・失禁・不潔行為・幻覚・異食・不安、焦燥・睡眠障害・抑うつ・介護抵抗などがあります。

認知症が進行すると、中核症状とともに行動・心理症状も悪化するため、次第に日常生活にも支障をきたすようになります。

認知症と物忘れの違い

認知症は、老化現象のひとつである良性の物忘れと混同されがちです。しかし物忘れはきっかけがあれば思い出せるのに対し、認知症はきっかけがあっても思い出せないという違いがあります。たとえば、食事の際には次のような違いから区別することができます。
・物忘れ:何を食べたか思い出せない
・認知症:食事をしたこと自体を思い出せない

検査・診断

認知症の検査には次のような方法があります。

  • 記憶や言語のテスト
  • 血液検査
  • 脳画像検査(CT、MRI)
  • 脳血流SPECT検査
  • ドパミントランスポーターシンチグラフィー
  • MIBG心筋シンチグラフィ検査

など


認知症の検査は、くも膜下血腫や水頭症など、認知症以外の別の病気の可能性がないことを確認する目的も持っています。画像検査のみから診断をつけることなく、それまでの臨床経過や症候をよくみることが重要とされます。
なお、アルツハイマー型やレビー小体型などの認知症は、初期の段階では、脳萎縮などの形態学的異常が明らかでないこともあります。

治療

認知症の治療は、薬物療法とその他の治療に大きく分けられます。

薬物療法

認知症の治療薬には、飲み薬や貼り薬があります。使用される薬は、認知症の種類(原因)や重症度によって異なります

薬物療法以外の介入

認知症の治療では、薬物療法以外の介入も必要です。患者さんのQOL(生活の質)を少しでも保てるよう、周囲が患者さんご本人の気持ちを理解しながらサポートしていく体制が大切です。

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