がんめんがいしょう

顔面外傷

最終更新日:
2020年08月31日
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2020/08/31
更新しました
2017/04/25
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概要

顔面外傷とは、顔に強い衝撃が加わることで生じるけが(外傷)のことです。どこに衝撃が加わるかによって大きく異なりますが、皮膚やくちびる、鼻を形成している軟骨、あごや目のまわりの骨などを損傷すると、場合によっては手術が必要となることもあります。

顔には呼吸するための鼻や口、ものを見るための目、においをかぐための鼻、味をみたりものを食べたりするための舌や歯といった体の機能の要となる器官がたくさんあります。また、顔や表情は人間がよりよく社会生活を営むために重要です。顔面外傷ではこの両方の要素を損ねてしまう可能性があるため、後遺症を残さないよう適切な治療が重要です。

原因

顔面外傷の原因は、顔に強い衝撃が加わることです。さまざまな原因が挙げられますが、よくみられるシーンとしては以下のものがあります。

転倒

階段、地面、ベッドや椅子などがある場所で起こりやすい傾向があります。

ものが飛んできた

球技スポーツのボールや、山での落石が顔面にあたることで起こります。

障害物にぶつかった

スキーやスノーボード、自転車、自動車やバイクを用いた活動中などに起こります。

他人とのトラブル

殴られる、蹴られるといったものです。また、トラブルとは異なりますが、接触の多いスポーツで他者とぶつかることも顔面外傷の原因となり得ます。

症状

顔面外傷の症状は、どこに衝撃が加わったかによって大きく異なります。具体的には、以下の症状が挙げられます。

  • 見た目が損なわれた、顔がゆがんだ:ほとんどすべての顔面外傷
  • ものが見えづらい、ものが二重に見える、視野が欠ける:眼球破裂、眼窩(目のまわりを囲む骨)吹き抜け骨折外傷網膜剥離
  • 口が開けにくい、噛みにくい:上顎骨または下顎骨の骨折、顎関節の損傷
  • 口の中に血がにじむ:歯牙(歯)損傷、歯槽(はぐき)損傷、舌損傷
  • 鼻血、鼻が変形した:鼻骨骨折 など

検査・診断

診察では、衝撃が加わった経緯をもとに、けがをしている部位を評価します。そのうえで、損なわれた機能がないかどうかを、神経系の診察などにより確認します。さらに、レントゲン撮影やCT撮影により、顔の骨折がないかどうかを確認します。

治療

皮膚や歯肉の傷に対しては、粘膜の縫合などの処置が行われます。顔の変形が強かったり重大な機能障害がみられたりする場合には、骨折に対する手術が行われます。

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