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ADHD
注意欠陥多動性障害(ADHD:Attention deficit hyperactivity disorder)とは、不注意(集中力のなさ)、多動性(落ち着きのなさ)、衝動性(順番待ちができない...
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ADHDえーでぃーえいちでぃー

更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
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2017 年 04 月 25 日
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概要

注意欠陥多動性障害(ADHD:Attention deficit hyperactivity disorder)とは、不注意(集中力のなさ)、多動性(落ち着きのなさ)、衝動性(順番待ちができないなど)の3つの特性を中心とした発達障害のことを指します。

ADHDは7歳までに発症し、幼稚園や学校生活のさまざまな場面で、3つの特性から来る行動が確認されます。ADHDに関連した症状は短期間で消失するものではないため、学業や友人関係の構築に困難を覚えることがあります。

ADHDは小児期に発症する病気ですが、学童期や成人になっても症状が持続することが多いといわれています。決してまれな疾患ではなく、また、男児のほうが女児よりも多い傾向があります。

なお、ADHDと自閉症スペクトラム障害(自閉症やアスペルガー症候群などを含む概念)は混同されることが多くありますが、両者は異なるものです。自閉症スペクトラムでは、コミュニケーションや対人行動の障害が中心となります。

原因

ADHDの明らかな原因については、現時点ではわかっていません(2017年時点)。関係性が疑われる要因は、何かしらの遺伝的な要素、妊娠期間中における喫煙やアルコールの摂取、ある種の化学物質、分娩前後で生じた脳への障害などです。

脳の機能が正常にはたらくためには、さまざまな物質が脳内で適切にはたらく必要があります。ADHDでは、脳内の物質のうち、ドーパミンやノルアドレナリンの機能が低下していることが報告されています。ドーパミンが正常にはたらくためには、DRD5と呼ばれるタンパク質と相互作用をすることが必要です。このDRD5の遺伝子に関連して、ADHDを発症しやすくなるという報告もあります。しかし、正確にどのような経路からADHD発症がもたらされるのか、細かい部分は明らかになっていません。

症状

ADHDの主症状は、不注意、衝動的な行動、多動症状の三つです。

不注意

不注意とは、集中力が持続せず、継続的に一つの物事に取り組むことができないことです。端から見ると、すぐに物事を投げ出してしまうように見えますが、決して本人の理解力が乏しいからではありません。また反抗心などによるものでもありません。

衝動的な行動

衝動性とは、どのようなことが生じうるかあまり深く考えずに、すぐに行動に移す傾向のことです。気になるものが目に入ると、危険をかえりみずに突然道路に飛び出してしまったり、相手のことを考えずにパッと思いついた言葉を発して他人を傷付けてしまったりすることも起こりえます。

多動性

じっとしていることができずに、絶えず動いている状態のことを多動性と呼びます。たとえば、学校の授業を椅子に座って聞き続けることが困難であったり、貧乏ゆすりを繰り返したりします。別の理由で医療機関を受診した際に、じっと椅子に座っていることができない様子から、ADHDの可能性を疑われることもあります。

ADHDの症状は捉え方次第

ADHDに対する認識は、周囲がADHDの症状を問題とするか否かによって変わります。また周囲が症状を問題と捉えない場合も、「努力をすれば克服できる」と考えるのか「その人の個性だから問題ない」と考えるのかなどによって、ADHDに対する認識は異なるものになります。認識の仕方を変えることで、ADHDの特性からくる症状は、肯定的に捉えることもできます。

検査・診断

ADHDを診断する際には、3つの主要症状(不注意、衝動性、多動性)を確認することが大切です。医療者には、行動観察を行い、過去の話をしっかり聞いて、紐解いていく姿勢が求められます。幼児期からADHDの特性がみられたかどうかの確認も行われます。ここでは、心理テストなどを用いながら診断していきます。

一部の医療機関では、画像や脳波などの検査機器を用いた、客観的指標による診断も試みられています。

治療

ADHDに限らず発達障害のある方全般に対する支援の軸は、彼らが生活しやすい社会を作ることです。ADHDの方を支援していくために、まず本人も周囲も特性を受け入れ、特性との上手なつき合い方を考えることが重要です。

ADHDの治療では、たとえば学校の課題などにどのように取り組んでいるかを観察し、これはよくなかったなどのフィードバックをしつつ、取り組み方を教えます。ときには報酬を与えながら行うこともあります。その他、順番の待ち方やおもちゃの共用の方法などを教えることもあります。

ADHDを抱える方は、周囲から孤立する、認められないといったネガティブな感情を持っていることもあります。ネガティブな感情を減らしていくために、周囲の方も対象とした教育的な治療を行うことがあります。ADHDの方と周囲の方がADHDへの理解を深めることで、自尊心を保つことが可能になります。またお互いにストレスを溜め込まず、ポジティブな関係性を構築することができるようになります。

ADHDに対する薬物療法

薬物療法は、基本的に学童期以降に行われます。幼児期の方には、原則的に薬物療法は行われません。学童期以降においても、症状が強く、また環境整備による支援・治療を行っても症状が残った場合のみ、状況に応じて薬物の投与が行われます。

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