院長インタビュー

清く、正しく、美しく、患者さんに優しい医療を提供する北海道整形外科記念病院

清く、正しく、美しく、患者さんに優しい医療を提供する北海道整形外科記念病院
加藤 貞利 先生

北海道整形外科記念病院 理事長・院長

加藤 貞利 先生

この記事の最終更新は2017年05月18日です。

北海道整形外科記念病院は、運動機能再建の専門病院として、質の高い医療を提供しています。そして、患者さんとの信頼関係を大切にした、優しい病院を目指しています。今回は、北海道整形外科記念病院理事長の加藤貞利先生に、病院の特徴や理想の姿を中心に、お話をうかがいました。

北海道整形外科記念病院は、整形外科の専門病院です。罹患部位ごとに上肢、下肢、脊椎、股関節の4つに細分し、各分野に専門医が複数名ずつ在籍しています。そのため、患者さんが主治医以外の医師の意見を希望する場合は、病院内でセカンドオピニオンやサードオピニオンを受けることが可能です。複数の医師の意見を納得するまで聞いたうえで、治療を受けていただけます。

また、1週間に1度、各分野の専門医が4〜5名のグループに別れ、ディスカッションを行い、患者さんにとって最良の治療法を追及しています。このディスカッションは、患者さんの治療法を探すだけでなく、意見を交換し合うことで医師同士の見識を広げるという役割も果たしています。

患者さんに安心して治療を受けていただくために、看護師の人数も豊富です。たとえば、20人の看護師が必要な場合は、常に24人ほどのスタッフを採用し、誰かが急な退職や、妊娠・出産などで休職となったときでも、いつも通り患者さんの治療にあたれるように整備されています。

北海道整形外科記念病院で扱っている疾患は、一般整形外科のほぼ全てです。そして、上肢、下肢、脊椎、股関節など全ての部位において、全国レベルの治療を提供しています。ナビゲーションを用いた脊椎の手術や、膝関節の人工関節置換術(傷んで変形した関節を取り除き、人工関節に交換する治療法)などで好成績をあげています。

また、北海道大学整形外科教室との合同治験では、関節軟骨の再生の研究を行い、ほぼ臨床での応用が可能となりました。これは、膝関節やひじ関節の軟骨疾患の治療にとって福音となります。

手術室でのリスクマネージメントにも力を注いでおり、血栓予防や感染予防にも取り組んでいます。そのため、年間3000件以上もの手術を行っていますが、患者さんとの大きなトラブルは、とても少ない状態が保たれています。

北海道整形外科記念病院は、北海道内で唯一、胸郭出口症候群の手術ができる病院であり、北海道中の病院から、患者さんが転院さられてきます。

胸郭出口症候群とは、腕を上げた際などに、肩から上肢にかけて疼痛やしびれ、また、脱力感や冷感などの症状が伴う、比較的稀な疾患です。具体的な疾患と診断されない場合も多く、原因不明のままになっている患者さんもいらっしゃいます。

北海道整形外科記念病院では、胸郭出口症候群の原因の解明を行っています。治療としては、保存的治療(投薬などの内科的治療を継続して行う治療)で改善する方が多数ですが、なかには圧迫されている神経を解放する手術が必要になる患者さんもいらっしゃいます。

この胸郭出口症候群の手術は、全国でも行っている病院は多くありませんが、北海道整形外科記念病院では多くの実績を持っています。

医師同士の握手

北海道整形外科記念病院では、地域のクリニックが手術対象の患者さんを紹介してくれたり、手術を行い、病状が安定してきた場合は、地域の医療機関へ患者さんをお預けしたりと、お互いに不足する部分を助け合っています。

しかし、病院連携といっても、相手の病院に在籍している医師の顔と実力がわからなければ、安心して患者さんを託すことはできません。そのため、私は必ず、その病院の院長にお会いするようにしています。院長にお会いして話をすれば、その病院がどういった雰囲気なのかを知ることができます。そして、信頼できる医師がいると判断できたら、病院というよりもその信頼できる医師に、大切な患者さんをお任せします。

笑顔の看護師

患者さんにとって、心地よい病院とは、職員が心から楽しそうに仕事を行っている病院なのではないでしょうか。そのため、北海道整形外科記念病院では、患者さん同様に、職員のことも家族のように大切にしています。

私は病院を経営する立場から、一緒に仕事をする仲間たちがどうしたら楽しく働けるのかということを考え、環境作りに努めています。たとえば、医師だけでなく、看護職員、レントゲン、リハビリ、薬剤部などに所属する職員でも、希望に応じて学会や研究会、勉強会などに参加することが可能です。職業人として、また人として成長できる機会を、1人1人に提供しています。

なぜならば、ただ生活の糧を稼ぐためだけに仕事をするのでは楽しくありません。自分自身が成長していると実感できて、初めて心から仕事を楽しいと思えるのです。北海道整形外科記念病院の職員たちは皆、協力をしながら成長し、社会貢献をしたいという高い志を持ってまとまっています。

北海道整形外科記念病院では、職員本人だけでなく、そのご家族までも大切にしています。5年ほど前には、職員の子どものための保育園を病院の目の前に設立しました。現在は、40名ほどの園児が在籍しており、満員の状態です。

また、今後は、職員の親御さんのためのサービス付き高齢者施設の建設を計画しています。まさに、ゆりかごから墓場まで、北海道整形外科記念病院で責任を持って面倒をみます。

加藤貞利先生

医師と患者さんの間に、人としての信頼関係が築けなければ、そもそも医療は成り立ちません。逆に、信頼関係を生むことができれば、患者さんの治りたいという自然治癒力が高まり、早期回復の手助けとなります。本当によい医師とは、患者さんの自然治癒力を引き出し、気持ちの面からも治療ができる医師なのです。

患者さんは、職員が快活で楽しそうに仕事をしている姿を見てパワーをもらいます。北海道整形外科記念病院は患者さんのパワースポットとなれるように、清く、正しく、美しく、患者さんに優しい医療を提供していきます。

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  • 北海道整形外科記念病院 理事長・院長

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