• 土曜日
  • 日曜日
  • 夜間診療
  • 早朝診療

京都医療センター

  • 地域がん診療病院
  • 災害拠点病院
  • 地域周産期母子医療センター
  • 救命救急センター

京都府京都市伏見区深草向畑町1-1

京阪電気鉄道京阪本線「藤森」駅 徒歩7分 JR奈良線「JR藤森」駅 徒歩12分

http://www.hosp.go.jp/~kyotolan/

075-641-9161

  • 京都医療センター 写真

地域に寄り添う敷居の低い病院を目指してー京都医療センターの取り組みと目指すもの

地域に寄り添う敷居の低い病院を目指してー京都医療センターの取り組みと目指すもの

京都医療センターは、京都市の南東部、伏見区の中央部に位置している総合病院です。1908年(明治41年)に京都衛戍(えいじゅ)病院として設立し、2004年(平成16年)に独立行政法人国立病院機構京都医療センターとなりました。2017年に創立110周年を迎え、現在でも地域の高度急性期医療の役割を担う京都医療センターの取り組みと今後の展望について、京都医療センター院長の小西郁生先生にお話を伺いしました。

京都医療センターは総合病院として地域の高度急性期医療を担う

京都医療センターが位置する京都市の南東部には、京都市北部に比べて総合病院の数が多くありません。そのなかで、病床数600床、診療科39科という規模を有する京都医療センターは、この地域の高度急性期医療の中心的な役割を担っています。

24時間365日断らない救急を実現—必要な治療を必要なときに

京都医療センターが地域の皆さんにとっていつでも頼れる存在であるために、救命救急センターの受け入れ体制の強化に特に力を入れています。

高齢化が進むなかで最も懸念されている疾患は、狭心症や急性心筋梗塞、脳卒中といった急性心疾患や脳血管疾患です。現代ではこれらの疾患に対して、高度急性期病院がどのように対応できるかが問われていると考えます。

当院の救命救急センターにはこうした急性疾患を含め、あらゆる救急医療に対応できるよう十分に医師を確保して体制を整えました。現在では年間約4500台の救急車を受け入れ、24時間365日断らない救急医療を実現しています。

救急車

総合内科による救命救急センターのバックアップ体制

救命救急センターには、急性心筋梗塞や脳血管疾患など、毎日さまざまな疾患を抱えた患者さんが搬送されてきます。

救命救急センターの後方には常に総合内科が控えており、感染症を中心とした疾患の引き受けからその後の入院管理まで、救命救急センターのバックアップを行っています。このように当院は、救命救急センターと総合内科が横断的に患者さんを診療する仕組みが形成されているのです。

後進の先生がたには、ぜひ総合内科や救命救急などの横断的な診療科を抱える京都医療センターで、臨床の第一線を体験してほしいと願います。このような臨床は大学病院ではなかなか学べないことです。

安心・充実の医療機関専用ダイヤルで外来・救急患者さんを広く受け入れる

京都医療センターには、外来診療予約ダイヤル、救急診療受付ダイヤル、診療科直通ホットラインという3つの専用ダイヤルが設置されています。

外来診療予約ダイヤルは、地域連携室事務員に直通でつながる予約システムで、地域医療機関はこのダイヤルを活用することで外来診療予約がスムーズに取れるようになっています。

救急診療受付ダイヤルは、医療機関からの「電話がつながりにくいことがある」というご意見から、昼間・夜間休日を問わず、当日中に診療を要する救急患者さんのご紹介をいただくために、2017年4月1日に新しく開設しました。

診療科直通ホットラインとは、救急隊員などの医療関係者が患者さんの搬送先を選択する際に、病院の代表電話を通さずに医師に直接つながるシステムで、当院では循環器内科と産婦人科の当直医師が24時間ホットライン専用電話を携帯しています。

たとえば2016年に開設した産婦人科ホットラインは、妊娠中の女性の急な容態変化(常位胎盤早期剥離など)による死亡を防ぐためのダイヤルです。このダイヤルを通じて当院の産婦人科医が救急隊員から連絡を受けたとき、すぐに妊婦さんを受け入れられるようになっています。

急性期治療の終了後は地域医療機関へ―地域との連携体制も確立

地域の開業病院との連携を密にとっており、急性期の治療が終了した段階で、開業医や慢性期を担う医療機関に患者さんをご紹介するという流れが確立されています。実際に、紹介率(地域医療機関から京都医療センターへの紹介で患者さんが来ること)は平均82%、逆紹介率(京都医療センターから地域医療機関へ患者さんを帰すこと)も平均87%と高い水準にあります。

医師同士が握手

地域がん診療連携病院としての高度ながん診療

また京都医療センターは地域がん診療連携拠点病院としても、大学病院に劣らない診療体制を整えています。PET-CT検査やロボット手術を含め、最新の治療を患者さんに提供します。腫瘍内科においては、患者さんが外来で化学療法を受けることもできます。

院内外問わず適切な医師を紹介!小西郁生院長によるがん治療への取り組み

2017年1月より、私自ら診療を行う「院長 がん初診外来」を開設しました。

この外来では、どの先生に診てもらえばよいかわからないと迷っている患者さんやそのご家族のために設けられた体制で、がんの種別問わず私が初診を対応します。そして院内外問わず最も適切なエキスパートを紹介し、専門医とともに今後の診断・治療計画を立てる仕組みとなっています。

また、より多くの方々に当院のがんセンターやがん治療について知っていただきたいという思いから、積極的に情報発信活動を行っています。

先日はラジオ番組に出演し、一般の方々に向けてがん治療と予防に関する最新情報をお話ししました。

生活習慣病専門医が多数在籍。世界に誇れる糖尿病センターと臨床研究センター

がんや脳血管・心血管疾患の発症リスクの大元には、糖尿病・高血圧・肥満などの生活習慣病があります。京都医療センターには、これらの生活習慣病に対する診療を行う糖尿病センターがあります。

糖尿病センターとは国内で最も長い歴史を持つ糖尿病専門診療施設のひとつで、生活習慣病に関する専門医が多数在籍しており、専門外来も多く設けています。たとえば肥満・メタボリックシンドローム外来では、専門医による食事のレシピの作成などを行い、肥満から発症する病気の予防に努めています。

糖尿病センターは近年WHO糖尿病協力センターにも認定され、国内外の糖尿病足病変(足潰瘍や壊疽)の治療や予防のために、東南アジア諸国への医師や看護師の派遣、また東南アジア諸国からの研修医の受け入れなど、フットケアにおいて世界的に活躍しています。

また併設されている臨床研究センターは2003年に設置され、内分泌・代謝疾患の診療と研究、また肥満の予防研究にも力を入れており、糖尿病センターとともに京都医療センターの柱となっています。

京都医療センターの目指すもの―小西郁生院長の思い

ゲノム解析で一人一人の患者さんに適した治療を

私は今後、地域の総合病院である京都医療センターの院長として、ゲノム解析による個別化医療を提供していきたいと考えています。

1980年代より、EBM(Evidence-Based-Medicine、根拠に基づく医療)が広まってきました。EBMとは臨床試験の結果やデータを根拠とし、患者さんの治療方針を決定するものです。しかしEBMはあくまですべての患者さんの平均的なものであり、それぞれの患者さんに合わせた治療を行うにはまだ程遠いものであると考えています。

ですから今後、私はEBMではなく、ゲノム解析に基づいて医療を個別化し、患者さんの求める医療の提供を追求したいと考えます。そこでまずは私自身が一産婦人科医として、BRCAという遺伝子の変異によって発症する遺伝子性の乳がん、卵巣がんの研究、治療から始めたいと思っています。

小西郁生院長からのメッセージ 目指すは「敷居の低い病院」

小西郁生院長

京都医療センターは地域の高度急性期病院としての役割を担っていますが、私が目指している病院像は、地域の方に気軽に来院していただけるような「敷居の低い病院」です。

先に述べたように、当院は救命救急の体制の強化や医療機関専用ダイヤルの整備により、24時間365日いつでも・どのような患者さんにも来ていただけるようになっています。

また、総合病院として医療を提供する存在であると同時に、この地域の文化の中心でありたいという強い思いがあります。

そのための取り組みとして、院内の庭に椅子や机を置き、皆さんが寛げるスペースを作りました。さらに院内で定期的に音楽コンサートも開催しており、私も参加して皆さんの前で歌わせていただいたこともあります。

こうした環境を整えている京都医療センターを、患者さんやご家族、地域の皆さんの交流の場として使っていただきたいと考えています。

京都医療センターは、これからもより敷居の低い病院を目指して様々な取り組みを行っていきます。ご自身の病気や生活で困ったことがある際は、お気軽にご相談してください。