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インタビュー

公開日 : 2015 年 09 月 05 日
更新日 : 2017 年 10 月 03 日

トリガーポイントとは?原因不明の痛みの大半はトリガーポイントにある

トリガーポイントが最注目された理由、エコーの進化

エコーガイド下筋膜リリースを行う木村先生

最近まで、トリガーポイント治療の効果は一定ではありませんでした。この原因は、医師が患者の訴える関連痛の部位だけに注射していることが多いためでした。本来は、患者が自覚しにくく症状の原因となっているトリガーポイント(active Trigger Point)に治療しなければなりません。また注射をする深さも、注射の感触、患者のヒビキ(反応)などに頼っていたため正確ではありませんでした。

しかし、4~5年前から運動器エコーの進歩によって画像がより精密になり、トリガーポイントが存在することが多い筋膜の重積が鮮明に見えるようになりました。また、生理食塩水を使って筋膜をリリースする方法が非常に効果的であるという事実が、臨床医の間で広まりました。さらに、MPS研究会でも積極的に啓蒙活同をしています。これらの理由によって、トリガーポイントの治療を積極的に取り入れる医師が増えました。

エコーを使うことによって、専門医でなくとも臨床で遭遇することが非常に多い痛みの治療が、安全・確実に行えるようになったのです。

トリガーポイントが生じる理由、なぜできるのか?

トリガーポイントが形成される要因は、主に「不動」と「使いすぎ」と考えられています。長時間同じ姿勢を維持したまま動かさないこと、あるいは同じ筋肉を酷使すること(オーバーロード)によって筋肉に微小な損傷や炎症が起こり、筋膜に癒着が起きます。そこにトリガーポイントが生じるのではないかと考えられます。

その他にも様々な原因があるともいわれていますが、正確にはわかっていません。ただ、加齢によって体全体の水分が減ることで筋膜は癒着しやすくなります。経験的には、40歳からトリガーポイントができやすくなると考えています。栄養状態や糖質の過剰摂取も筋膜の癒着に関連がある可能性が報告されています。

トリガーポイントとツボ、違いは?

トリガーポイントとツボ(経穴)は、約8割が一致していると言われています。トリガーポイントができやすいところを、先人が「ツボ」=経穴として治療したものでしょう。ここ数年、鍼治療においてもエコーを利用する先生が増えています。鍼治療もエコーを使用することによって急速に進歩していくと思われます。